やってみよう音声模倣(1音編)
こんにちはコトノハです。
子どもがことばを発する時期は1歳ごろと言われています。
初めてのことばは「ぱぱ」「まま」などのことばがあるかと思います。
前回記事の真似することを覚えよう(動作編)の音声バージョンとして捉えても面白いかもしれません。
音声模倣は動作編が完璧に覚えてからやる!
という訳でなく、動作編と並行しながら取り組んでみてください。
音声模倣とは
『音声模倣』ということば
みなさん聞いたことがありますか?!
模倣ということば自体あまり耳にしたことがないかと思いますが、簡単に言ってしまうと真似をするということです。
即ち、音声模倣とは音声を真似するということです。
(音声は人が発する音です)
大人同士で会話する時は単語と単語を結びつけて文レベルで会話することがほとんどかと思います。
「今日はいい天気だね」
「そうだね、外に遊びに行こうか」など
でも今回ここでお話しをする音声模倣はいきなり文レベルや単語レベルでの音を真似する訳ではありません。
最初は1音ずつ真似していく練習をしていきます。
1音が出来るようになってきたら2音、3音へ増やしていく単語の練習へステップアップをしていきます。
音声模倣の始め!まずは一音(一文字)ずつから
では早速、音声模倣(1音)のやり方について話していきます。
最初に考えることは
どの音を使って練習をするのかということ。
定番となる音は母音と呼ばれる音。
ひらがなで言う「あ行(あ、い、う、え、お)」の音が真似しやすいと思います。
日本語の音は母音(V)または母音と子音(C)の組み合わせで作られています。
ローマ字書きを想像するとイメージしやすいかと思います。
例えば「あき(秋)」ということば
これをローマ字書きすると
→aki となります。
「あき」はaという母音とkという子音、子音に付随するaという母音の組み合わせで成り立っています。
なぜこの話をしたのかというと、
日本語はのことばは必ず母音が使われているということ。
(知っている単語を一度ローマ字書きしてみると必ず母音(aiueo)が使われているので試してみてください)
必ず母音が使われるということなので、
母音での音声模倣から始めることを勧めます。
そして母音の中でお勧めしたい音が
「あ」「い」「う」の音です。
なぜこの3つの音が良いのかというと
「あ」という音は口を最も大きく開ける音だから
「い」という音は口を口を最も横に引く音だから
「う」という音は口を最も窄める音だから
このように口元を見てもはっきりと音の違いがわかるような音から始めると子どもの負担が少なく取り組めるかと思います。
この3つの音を中心として
大人→「あー」
子ども→「あー」
のように真似をしてもらいながら進めていきます。
上手に真似することが出来たらたくさん褒めてあげましょう。
※1文字ずつ真似してもらうときは
音を伸ばして聞く取りやすくしてあげると良いかもしれません。
「あ」ではなく「あー」と音を伸ばして聞かせてあげましょう。
「あ」と短めに言ってしまうと口の動きや音がすぐに途切れて子どもにとってわかりにくく感じてしまうの注意してください。
今回は母音(特に「あ」「い」「う」)の真似を中心とお話しをしてきましたが、子どもの言える音であればたくさんそれらの音でたくさん練習してください。母音以外の音として「ま」「ぱ」等の唇を使った音は言いやすいため、母音が上手に言えるようになったら試してみると良いかもしれません。
まとめ
前記事の動きの真似に続き、今回は実際に声に出して真似することについてお話をしてきました。
ことばの真似をすると聞くと、「りんご」などのように物の名前を真似すると思うかもしれませんが、ここでのお話は1音〜の真似からです。お話ができる子ならば良いのですが、そうでない子もいると思うので、まずはゆっくりと子どものペースに合わせながら音の数が少ない真似から始めてもらうのがいいのかなと思って書いてきました。最初はやり方に戸惑ってしまうかもしれませんが、たくさん褒めてあげるなど子どもの意欲を高めながら取り組んでもらえればと思います。