聞いてわかる言葉の理解力
『言葉の理解力は見てわかることが大事!?』に続き今回は「聞いてわかる」ということに焦点当てます。
言葉の獲得は理解力がとても大切あり、聞いてわかる。つまり相手の話した内容がわかるということ。これがわかるから音声でのやり取りである会話が続いていきます。
聞いてわかるってどういうこと?!
私たちの身近には「コップとって」等の会話が無数に行われています。
「コップとって」の意味が分かるから相手にコップを渡す行動をします。
「コップとって」という文章はコップ(名詞)と取る(動詞)が組み合わされています。
言葉を話し出す前の子どもは「コップ取って」の文章でも聞き取ることが苦手です。目の前にコップがあれば「コップ」と単語だけで伝える方が理解しやすいです。
単語で伝えると理解しやすいですが、単語だけでも幼児語と成人語の2通りの使い方があります。
幼児語はゴクゴク(コップ)
成人語はコップ
のような言葉が当てはまります。
幼児語とはどのような言葉?
幼児語は子どもにとってわかりやすいため大人が声掛けする言葉として度々使われます。
代表的なものであれば
・わんわん(犬)
・ブーブー(車)
・クック(靴) 等
動物の鳴き声は幼児語として使われることが多く、幼児語はオノマトペの言葉として当てはまることが多いです。
オノマトペは使われている音の数が少ないことや同じ音の繰り返しであるため、子どもにとって聞き取りやすく言いやすい言葉として使われています。
成人語とはどのような言葉?
幼児語ではない本来の言葉が成人語です。
言語獲得のためには成人語よりも幼児語が簡単と言われています。
その理由は実際のものと名前との関係が明確であるからです。
具体的には
いぬ という動物はなぜ「いぬ」という名前になったのでしょうか。その理由は多くの人は知りません。
一方、いぬという動物が「わんわん」という名前である理由は想像出来ると思います。
その理由は「わんわん」と鳴くからです。実際のものよ動物から発せられ音がそのまま言葉として使われる方がイメージしやすいです(有縁性)。
よって成人語より幼児語の方が言語獲得が簡単です。
しかし幼児語と言ってもすべての言葉を幼児語にすることは難しいです。
そのため、幼児語に変換できそうな言葉は幼児語を使ってみましょう。
そしてわかる言葉や言える言葉が増えてきたら幼児語で話していたものを成人語で伝えていくと、成長に合わせながら大人と同様の言葉を学習していきます。そのため、まずはわかりやすい言葉掛けで子どもたちと関わることを意識していきましょう。
今回は聞こえる言葉に注目しましたが、言葉の理解力は見てわかることが大事!?の見て理解することも非常に大切です。これらを合わせて学習することで言語獲得へと繋がっていきます。以上で言葉の理解力の話は終わりにしようかと思います。