見出し画像

「取って」のように複数の意味のある言葉

「取って」という言葉は物を取る、外すなど複数の意味があります。

例えば、手の届かない場所のおもちゃが欲しい場合の「取って」。自分ではベルトを外せない時に使う「取って」という言葉。

どちらの「取って」という言葉も「〜してほしい」という要求を示す物ですが、「取って」という言葉の意味は異なるのではないでしょうか。

最終的な物の位置に着目してみると、
・物がほしい時
対象物が手元にある
・(ベルトを)取ってほしい時
対象物が手元から離れる

このように最終的な物の位置が違うことがわかるかと思います。
このように全く意味が違うわけではないですか、最終的な物の位置の違いが生まれる言葉として「取って」という言葉について考えてみました。


同じ言葉で意味が異なる言葉は習得が難しいです。しかし、「取って」という言葉は日常生活でよく使われます。特に子どもにとって「何かしてほしい」場面に遭遇した時に見られるため、子どもにとって必要度の高い言葉であるため「取って」という言葉が見られるのかもしれません。

言葉が苦手な子どもでも指さしで要求を示すこともありますし、腕などに虫がついてしまった時にその物を指さし、遠ざけての意味で取ってを伝える場面もあります。今回はこのような場面を子どもとのやりとりを通して見られたため「取って」という言葉について考えてみました。

🍀コトノハ教室HPではことばの発達や子育て情報、無料教材を公開中

🍀Instagramではことばの発達の育み方やおもちゃの使い方、HPのお知らせなどを更新しています。


いいなと思ったら応援しよう!