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春なので。

今日外に出たら、一気に春を感じたので、とりあえず冬コートをすべてクリーニングに出した。寒の戻りがあるかもしれないが、それほど外出する予定がないので、まぁいいか、と。

私は春が苦手なんだけど、もともとは春好きだ。春が苦手になったのは、アレルギーのせい。この時期、スギ花粉による寒暖差アレルギーを発症するので、嫌いな薬を常に服用し続けねばならない。めんどうだけど、薬があるから日常生活を送れるのだから、薬を作ってくれた方には心から感謝している。

今年は諸事情により余白時間ができて、ここから4月までは仕事をしつつ、いつもより少しのんびりと過ごすことになる。同時に、自分のこれからについて考えなければならない。

実は私はこれが苦手。常に少し先のことを考えて生きているタイプだけど、もっと先になると、途端に考えられなくなるのだ。だから目標を立てるとか、1年間の計画を練るとかは本当に苦痛。

これは性質なのかもしれないが、私は「先が見えない」「わからない」を割と楽しむことができるらしい。昔、当たると評判の占いに友人たちと出かけたとき、私一人だけ占ってもらえなかった。

その占い師さんは、私の頭よりほんの少し右上を見ながら、何度も頷き、こういった。

「あなたの未来は見えているのだけど、守護霊さんがあなたには言うな、というの。あなたは先のことがわかると、そこでヤル気を失ってしまって、がんばらなくなるからって。」

そんなことある???と思った反面、守護霊さんがそう言っているという点に妙なリアルさを感じて、そうですか、としか言えなかった。そんなことあるのかなぁ。真偽を確かめようもないし、占い師さんはガンとして教えてくれないから、引き下がるしかなかった。

でも、ちょっと不安になり、最後に聞いたのだ。もしかして、見える未来がない(つまり、死ぬ?)のではと勘ぐったわけ。そしたら占い師さんははっきりとこう言ってくれた。

「未来はちゃんと見えているから、安心して。言わないのは、あなたは安心するとスイッチが切れてしまうから。成功でも失敗でも、未来が確約されてしまうと、つまらないと感じてしまうんだって。それでヤル気を失ってしまう。」

そんなことがあったン十年後、ある人に私は占ってもらうことがあって、いいことを言ってもらったのだけど、その瞬間に自分の気持ちが冷めていくのを感じた。いい結果が出ますといわれたのに、ウレシイのは一瞬で、一気に冷めてしまったのだ。

ああ、守護霊さんが言っていたのはこれか、と私は思った。(守護霊さんがいるのかどうか、その占い師さんが言ったことが本当かどうかについては、今はちょっと横に置いてます)

で、それ以降、私は占いに行くのをやめた。そして「答え」を言う人も避けている。基本的にはヒントだけ与えてくれて、あとは自分で考えなさいという人が好き。

なぜなら、未来は今の自分が選択することで成り立つと思うし、その選択するプロセスが楽しいと気づいたから。もちろん不安にかられて、決断を他人に委ねたくなることもあるけど、それは絶対に選択しないようにしている。

ということで、4月以降どうするか、それを迷っているのだけど、何とか自分で結論を出し選びたいと思っている。

大切なのは自分で選ぶことだ、と自分に言い聞かせながら。


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