ウチの母①

ウチの母は「ああ言えばこう言う」の典型タイプです。つまりけっこう（ウソ、かなり）口が達つ人。

母は、その時々で言うことが変わります。昨日はAと言っていたのに、今日はBだと主張する。しかも「堂々と」主張する。Aだと思っていた私や家族はビックリです。

でも本人は、そんなことはどこ吹く風。

このあいだはAだと言っていたと訴えても、「いや、このあいだはこのあいだ。Bだ」と言う。しかも「堂々と」言う。まるで最初から「B」だと信じていたかのように、堂々と。

けっこうしょっちゅうあることだったので、あまり気にしなかったのですが。あるとき、法事関係のことで、母の言う通りに準備をしていたのに、直前でコロッと言うことが変わったことがあります。

準備がかなり進んでいましたから、イラッとした私。ここは反撃しないかん！そう思って、言いました。

「もう、いいかげんにしてよ！なんでそんなコロコロ意見が変わるのよ。だいたい、おかあさんは昔から言うことに一貫性がないねん。こっちは迷惑！」

そしたら、母はまた「堂々と」言うのです。

「何を言うてるねん。私は昔からコロコロ意見を変えると決めてるねん。ずっとそれを貫いているんやから”コロコロ意見を変えるっていう一貫性”があるやろ！ひとつの意見を貫いたことは無いはずや！」

･･････な、なるほどな、確かにな。

と、みょ～～に納得した私。うっかり「ごめん」言うてしまったわ。なんでやねん。よく考えなくても、私はぜんぜん悪くないのに。

そんなことがあり、それ以降の母はより「堂々と」意見をコロコロ変えるようになりまして･･････。

「天気も毎日コロコロ変わるやん。雨やったり晴れやったり。お天道様でさえそうやのに、人間が一つの意見に縛られるっておかしいやろ」by母

いや、天気は関係なくない？とか、よくよく聞くと厚かましいうえに、むちゃくちゃやなとか、いろいろ思ったけど。何を言うても意味がないっていうか。

母は強い、です。ほんとに。

特にウチの母は。