見出し画像

アルバム・わたしが一番好きな桜の木

あれは数年前の春のこと。

街を歩いていたときに、
ふと視界に飛び込んできた桜の木に
ひと目で心を奪われました。

きめ細やかな
淡いピンク色の花がふわふわと咲きこぼれ、
静かに佇んでいる桜の木。

まるでその場所だけ
時間が止まっているかのようでした。

「今年見るはじめての桜だ
 それに、こんなにも繊細な美しさの桜ははじめて見た
 まるで夢のよう…」

感動のあまり見入ってしまい、
しばらくその場を動けませんでした。

この木はヒガンザクラといって、
ちょうど今頃お彼岸の時期に咲く桜。
ソメイヨシノよりも一足早くに満開になります。

数年前のはじめての出会いが
あまりにも感動的で忘れられず、
毎年必ずこの桜の木に挨拶へ行きます。

わたしの中では、
この木が満開になったときが
ほんとうの桜の開花宣言。

今年も春が来て、
桜を見ることのできる命があることに
感慨深さでいっぱいになります。

桜が咲くと、
小鳥たちが何羽も遊びに来ます。
枝に止まっては、嬉しそうに歌っています。

わたしだけではなく、
鳥たちもこの桜の木が大好きで
毎年挨拶にくるようです。

いたずらしているのか、
桜の花をつついては落としている鳥の子もいます。

鳥のせいか、
それとも風のせいか、
木の下に花びらが舞い散っているのも
また綺麗です。

これほど繊細でやさしく
夢幻の美しさのある木を
わたしはまだ知りません。

まるで桜の精霊が見えるよう。

わたしにとって特別な木です。

🌸

これから少しずつ
お気に入りの桜の木を
紹介していきたいと思います^^

いいなと思ったら応援しよう!