わたしのすきな本
つい先日、こちらのエッセイ本を買った。
いつも隣にいてくれるこの人も、道ですれ違っただけのあの人も、泣いたり笑ったりして一生懸命に生きている。
それならば、優しい言葉をかけ合って温かく生きていきたいねって、明日を生きる力を与えてくれる本だ。
著者のほうじ茶さんは、人から与えてもらった小さな(それでいて大きな)優しさや、日常生活のささやかな幸せの一つひとつを大切に掬い取って生きている。
わたしが理想としている生き方も、実はそれかもしれない。
派手なイベントはなくてもいい。
とにかく日々を穏やかに、優しく生きていきたい。
わたしはほうじ茶さんみたいに、傷を負いながらも頑張っているこの世界の仲間に、エールの言葉を贈る影響力はない。
でも、隣にいる誰かにそっと寄り添うような優しさは持っていたいな。
わたしが大好きな作家さんに、村山早紀さんという方がいる。
この方は、現実世界にちょっとだけ魔法がかかって奇跡が起こるような、微ファンタジーの物語を書いている。
村山早紀さんの物語に、スターは登場しない。
目の前にいる誰かの幸せをそっと祈りながら、日々を慎ましく生きている人びと。
そして、動物。
この世界にありふれてどこにでもいるような存在だけど、それでいてかけがえのない存在が主人公。
登場人物みんなが誰かを大切に想っている、どこまでも優しい物語。
読み終わった後には、心に愛という魔法がかかり、平和のほんとうの意味を考えさせられる。
わたしが紹介した2冊は、日常と、この地球に生きるすべての人たちが愛おしく感じられる本だから、ゆっくりくつろぎたい時に読んでみてほしい。