【ChatGPTビジネス講座】-13-カスタム指示で ChatGPTを“あなた好み”に!
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堂前:「う~ん、また難しい感じで答えてくるなぁ……」
文乃:「どうしたんですか? ムズかしい顔して」
堂前:「会社からね、『我が社もDXをせにゃならん! 何かアイデアを出しなさい』って言われて…。でも、DXってそもそも何なのかわからなくて」
文乃:「あー、流行り言葉みたいな感じですもんね。私もわかんないや (^_^;) それでChatGPTくんに聞いてるわけですね」
堂前:「そうなんだけどね、DXの“概要”は教えてくれるんだけど、シロートの僕には言われてる内容が難しくって…」
文乃:「この前習った“あの指示”を入れてみたらどうですか? 『具体的な例を挙げて』ってヤツ」
堂前:「解説がわかりやすくなるってアレね。そうか。そうしてみよう。…でも、こっちが言わなくてもそうしてくれたらいいのにね (^_^;)」
やまなし先生:「そういう機能もありますよ」
堂前:「え? そうなんですか?」
文乃:「先日教わった“メモリ”機能っていうのですか?」
やまなし先生:「メモリ機能も、同じように質問する人に合わせた回答をしてくれる、というものでしたね。
今日、お伝えしたいのはそれとは少し違う機能で『カスタム指示』っていいます。
2つとも『ワタシ好みの回答がもらいやすくなる機能』で、その点は同じですね」
文乃:「なんでメモリ機能とカスタム指示の2つの種類があるんですか?」
やまなし先生:「文乃さん、いい質問ですね。この2つ…実は“主語が違う”んです」
堂前:「主語?」
やまなし先生:「『誰がするのか?』というところですね。メモリ機能に記録されていく内容は、会話をしている中で“ChatGPTくんが覚えていく”ものなんです。」
文乃:「ワタシ、ネコの動画を観るのが好きなんだ~って言うと、それをChatGPTくんが覚えてくれるっていうことですね」
やまなし先生:「はい、その通りです。そう覚えてくれていたら、『何か面白い動画、無い?』と聞いた時に、ネコの動画をオススメしてくれる可能性が高まります」
堂前:「ふむふむ。それでカスタム指示の方は誰が主語なんですか?」
やまなし先生:「それに対して、カスタム指示の方は、『このルールに従って回答して下さい』と“ユーザーが指定する”ものなんです」
文乃:「こちらでルールを決めて、ChatGPTくんに守らせる、っていうわけですね」
やまなし先生:「ここからは実際の画面を見ながら話を続けていきましょうか」
堂前:「はい、おねがいします!」
・・・・
やまなし先生:「まず、カスタム指示の画面を出していきましょう。」
1) 右上にある「ユーザーアイコン」をクリックします。(画像では「EI」と書かれているモノ。中の文字はユーザー名で変わってきます)
出てきたメニューの『設定』をクリックしてください。
2) ChatGPTの「設定画面」が表示されるので、左側のメニューの中から『パーソナライズ』を選んでください。
3) 『カスタム指示』という文字(※ボタンはありません)を押すと、「ChatGPTをカスタマイズする」という画面が表示されます
文乃:「はい、入力できる画面を出せました」
堂前:「2つの記入欄がありますね?」
やまなし先生:「いいところに気が付かれましたね。そうなんです。カスタム指示で指定できるルールは2種類あるんです。順番に見ていきましょう」
文乃:「上の欄には『回答を向上させるために、自分について ChatGPT に知っておいてほしいことは何ですか?』って書いてありますね。……なんのこっちゃ?」
やまなし先生:「上の欄にはキホン的に『わたしについて知っておいてもらいたいコト』を書きます。いわゆる『自己紹介』ですね」
堂前:「たとえば、どんなことを書いたらいいですか?」
やまなし先生:「趣味や今、興味を持っていること、お仕事に関することなどを書くといいですね」
堂前:「釣りが好き、とか、会社名とか部署名とかですか?」
やまなし先生:「はい、そのくらいでも大丈夫です。
でも、できたらもっと詳しく書いておくと、より良いですね。『海釣りにクルマで出かけるのが好きです』とか、『文房具メーカーで働いています』とか。」
文乃:「ホントの自己紹介でも、具体的な方がその人のイメージが湧きますもんね」
やまなし先生:「そうですね。実際の自己紹介と同じ…と考えると、“今、こんな仕事をしています”という情報も効果的ですね」
文乃:「たとえばどんな感じですか?」
やまなし先生:「文乃さんの場合なら…『今、おせんべい屋さんのホームページづくりの仕事をしています。おせんべい業界の最新情報やトレンド情報があったら教えて』と書いておくと、ChatGPTくんもそのあたりの動向を気にして回答してくれます」
文乃:「ひゃー! カシコいですね。」
堂前:「そういうことなら、ボクは伝えたいコトがいっぱいあるなぁ…先生、箇条書きでもいいんですか?」
やまなし先生:「はい、むしろ後から見直しやすいですので、箇条書きはオススメです。
見出しや記号などを組み合わせると良いですよ。こんな感じで」
◆ 私について知っておいてほしいこと
◯ 趣味・興味
サッカー観戦(特に清水エスパルス)
猫の動画を見ることが好き
◯ 仕事・プロジェクト
マーケティングとイラストを担当
生成AIを使ったブログを運営
◯ その他
現在、生成AIに関する最新の情報を求めています
堂前:「あ、こうなっているとわかりやすいです。ココに書かれた情報を元にChatGPTくんは答えてくれるようになるわけですね」
文乃:「…でも、それはメモリ機能も同じじゃないのかな?」
やまなし先生:「そうですね、基本的には同じような役割です。
カスタム指示の方が、どんなルールにしたかが見やすかったり、ルールを自分で考えるので細かい指示を伝えやすかったり、という違いはありますが、ここまでの役割は同じような感じです。
大きく違ってくるのは、“下の欄”からなんですよ」
堂前:「下の欄?…あ、ココの『どのようにChatGPTに回答してほしいですか?』っていう欄のことですね?」
文乃:「ココには何を入れたらいいんですか?」
やまなし先生:「はい、こちらは『ChatGPTくんに期待すること』を書いていってください」
堂前:「期待すること? さっきの『”例”を挙げて』とかですか?」
やまなし先生:「はい、まさにそうです。『回答には必ず、わかりやすい“例”を添えてください』というルールを書くと、その通りに回答してくれますよ」
文乃:「これまで教わった『中学生にもわかるように』とか、『専門用語を使わずに』とかも入れておいても良さそうですね」
やまなし先生:「はい、それもいいアイデアですね」
堂前:「でも、仕事のレポートなんかを作る時は、専門用語も入れ込んでほしいなぁ」
やまなし先生:「大丈夫です。その時はプロンプトで『専門用語を使って書いてください』といったように指示すればOKです。
その時々のプロンプトで指定した内容は、カスタム指示のルールよりも優先されますので」
堂前:「なるほど。ワタシは仕事で使うことが多いので、『仕事で使うことが多いので、専門用語も使ったフォーマルな言葉で回答してください』って指示しておけばいいですね」
やまなし先生:「そうですね(^^)
回答のスタイルだけでなく、“考え方”も指定することができますよ」
文乃:「考え方…ですか?」
やまなし先生:「はい、たとえばカスタム指示で『A:データや事例を重視してください』とするか、『B:発想を柔軟にして、これまでに無いアイデアを出すようにしてください』と指示するかで回答が大きく変わってきますよ。
たとえば『販促キャンペーンのアイデアを出して』とお願いするとします」
文乃:「はい、よくあります (^^)」
やまなし先生:「その時、『A:データや事例を重視してください』とカスタム指示したChatGPTくんは、できるだけ過去の事例やデータを重視したアイデアを考えるようになります」
堂前:「なるほど、“堅実派”になるわけですね」
やまなし先生:「一方、『B:発想を柔軟にして、これまでに無いアイデアを出すようにしてください』とカスタム指示に入力してあった場合には、突飛な発想が出やすくなります」
文乃:「そっか、ChatGPTくんの“性格”が変わるみたいな感じなんですね」
やまなし先生:「そうですね。仕事で使うような場合はAの“まじめChatGPTくん”。小説のようなフィクションをつくる場合にはBの性格の“ユニークChatGPTくん”がいいですね」
堂前:「色々変えられるんですね~」
やまなし先生:「はい、その通りです。ChatGPTくんの言葉づかいや口癖を変えている人は多いみたいですね。
世界中で様々な使われ方をしていますので、『ChatGPT カスタム指示 使い方コツ』とか、英語で『ChatGPT custom instructions tips』って調べると、いろんな面白い使い方が発見できますよ (^^)」
文乃:「色々試してみますね (^^) …… 『いつも京都弁で回答して』って言ったら、そうしてくれるかな?」
堂前:「ははは(笑) なぜ京都弁?」
文乃:「えー、なんか癒やされる感じしません? 堂前さんのChatGPTくんはは岡山弁の男性の口調で (*^^*)」
堂前:「常に“千鳥”と話している感じになりそうだね (^_^;)」
今回は「カスタム指示」についてお話いたしました。
前回の「メモリ機能」と似ていますが、あちらは会話をしているとあなたに関する情報が“自動的に”貯まっていく、というもの。
対してカスタム指示は、「こんな風に考えて」、「こんな言葉づかいで答えて」と、“ChatGPTくんの性格”を決める明確なルールを決めるもの、と考えると良いでしょう。
まじめなChatGPTくん…
おちゃらけたChatGPTくん…
友人のように親身になってくれるChatGPTくん…
あなたが相談したいChatGPTくんは、どんな性格ですか?
ぜひカスタム指示を使ってみてください!
【今日のまとめ】
◆ カスタム指示でChatGPTの「考え方」や「口調」などを変えることができる
◆ カスタム指示よりプロンプトに入れた内容が優先される。
カスタム指示で「前例大好き・真面目ChatGPT」に設定したとしても『前例に無いユニークなアイデアを考えて』と依頼することは可能
◆ “自分好み”のChatGPTにするルールを考えよう!
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私たち「ことのは塾」は、実際にみなさんのところにお伺いして『生成AIとうまく付き合うための勉強会』の講師をさせていただいております。
呼んで下さっているのは、全国各地の会社やお店、また市役所や生涯学習センターなど。
企業からは『"仕事"に生成AIを使うには?』というテーマを、
市役所などからは『"普段の生活"をAIで豊かにしたい』というテーマをいただきました。
どちらも場面でも、生成AIはとても頼りになります!
でも……”最初の一歩”でつまづいてしまうと、「生成AIって…意外と使えないね」と思われてしまうかも知れません……。
「AIを使って、何をしたらいいの?」
「“検索”と何が違うの??」
「そもそも、使う意味ある?」
そんな“声”をたくさん聞いてきました。
……でも、私たちの「生成AI講座」を受けてくれた方は、
『そういうコトに使えばいいんだね!』
『"検索"とは全然違うんだね。これは“目からウロコ”だわ』
『こんなのが一般の人にも使えるなんて、使わなきゃ損だね』
と変わっていきました。
・・・・
「社員一人ひとりがAIを使えるようにして、良い仕事を笑顔でしてほしい」
「市民の皆さんが、AIを使ってウェルビーイングを実現してほしい」
私たちも同じ“想い”で勉強会を担当させていただいております!
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