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8月17日”黒猫感謝の日”は、貰われにくい黒猫のための日

8月17日は、”黒猫感謝の日”だったそうです。Twitterのハッシュタグ#黒猫感謝の日、がトレンド入りして初めて知りました。猫好きとしてはどういう由来か気になりますよね? そこで、ちょっと調べてみました。

■ 「黒猫感謝の日」の由来
■ なぜ 「黒猫感謝の日」は8月17日なのか?
■ 「全国黒猫の日」との違いは?
■ なぜ「全国黒猫の日」は10月27日なのか?
■ 「全国黒犬の日」が制定された理由
■ ”インスタ映え問題” とは?
■ 日本では黒猫が福の象徴

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■ 「黒猫感謝の日」の由来

皆さんも、「黒猫が前を通ると不幸がおこる」、「十三日の金曜日に黒猫を見ると不幸がおこる」といった言い伝えを聞かれたことがおありかと思いますが、中世ヨーロッパでは「黒猫」を飼っているだけで魔女として処刑されるなど、欧米には黒猫を不吉な動物とする迷信がありました。

そのため、黒猫は保護猫の中でも養子縁組率が低く、殺処分される猫が多いため、黒猫を取り巻くすべての迷信を払拭することを目的として設けられたのが「黒猫感謝の日」です。

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■ なぜ ”黒猫感謝の日” は8月17日なのか?

”黒猫感謝の日”は、アメリカに住むWayne Morris(ウェイン・モリス)さんが、妹のJune(ジューン)さんの死を悼んで始めたものです。Juneさんは、黒猫を飼っており、その猫を失った2カ月後の8月17日、33歳の若さで亡くなりました。

そこでWayneさんは、Juneさんが愛した黒猫に対する誤解を払拭し、世界中のシェルターにいる黒猫たちに愛してくれる家族を見つけるため、Juneさんの命日である8月17日を「Black Cat Appreciation Day(黒猫感謝の日)」としてFacebookでイベントページを立ち上げました。

そのページに自らたくさんの黒猫の写真を掲載し、また黒猫の写真を募集して様々な場所で宣伝を続けた結果、8月17日は「黒猫感謝の日」として認知されるようになったのです。

■ 「全国黒猫の日」との違いは?

「黒猫感謝の日(Black Cat Appreciation Day)」とは別に、「全国黒猫の日(National Black Cat Day)」という日もあります。こちらはイギリスの動物愛護団体 Cat Protection が2011年に制定し、全米に広がりました。そして「黒猫感謝の日」と同様、黒猫の養子縁組率の低さに関する認知を高めることを目的としています。

■ なぜ 「全国黒猫の日」は10月27日なのか?

近年、仮装した人が渋谷に繰り出すことで有名になりましたが、10月31日はハロウィンです。この日は先祖の霊が家族の元を訪ねて来ると言い伝えられています。

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しかし、同時に魔女や悪霊もやって来るので、それらから身を守るために仮面を被り、魔除けのたき火を焚きます。

カボチャをくり抜いて口、目、鼻を作り、中にろうそくを立てた「ジャック・オー・ランタン」と共に、よく見られるハロウィンのモチーフが黒猫です。黒猫は真っ黒なので、暗闇で人目に触れず隠れることが出来ることから魔女のパートナーにふさわしいと考えられており、毎年10月下旬には、黒猫の不気味な装飾が多くの家の玄関や窓を飾ります。

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その悪評を覆し、黒猫の養子縁組率が低く、安楽死率が高いことへの意識を高めるため、10月27日が”全国黒猫の日”に定められました。

■「全国黒犬の日」が制定された理由

アメリカでは、10月1日が「全国黒犬の日(National Black Dog Day)」に定められています。黒犬には黒猫のような迷信はないにもかかわらず、養子縁組率が低いことから制定の運びとなりました。

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■ ”インスタ映え問題” とは?

黒猫と違って迷信があるわけでもない黒犬も、黒猫同様に養子縁組率が低い理由としてあげられているのが「インスタ映え問題」です。黒猫も黒犬も、写真に綺麗に撮るのが難しく、Instagram にアップしても”いいね”がつきにくい、というのです。

確かに全身毛色が黒だと、目以外の鼻や口が同化してしまってかわいく撮るのが難しいかもしれません。でも、そんな時は、プロ写真家のアドバイスを参考にされてはいかがでしょう? 

https://otekomachi.yomiuri.co.jp/comfort/20181102-OKT8T110495/

■ 日本では黒猫が福の象徴

黒猫は、日本ではもともと“福猫”として大切にされていました。「夜でも目が見える」という理由で、魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされ、縁起の良いものと考えられていたようです。そういえば、宅急便のクロネコヤマトのロゴマークも黒猫だし、『魔女の宅急便』にでてくる賢い猫も黒猫ですね。日本人は、欧米人に比べると黒猫への偏見は少ないかもしれません。

2020年8月18日(火)

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