文喫デビューの日。
心うきうきの予定があるので、朝から外出。
金山駅を通ったら、JRが電車の故障とやらで南北通路まで人がわんさか溢れていた。警察もメガホンでアナウンス。でも、何を言っているかはさっぱり聞きとれなかった。通路がこれだけ大混雑なら、駅の中はもっと凄まじかったんじゃなかろうか。
この日は中日ビルにオープンした文喫 栄へ初訪問。9時台に着いたらエスカレーターはまだ止まっていた。エレベーターを待って2階へ。階段はあるんだろうか。なんせ初訪問なので、まだ勝手が分からず。
入り口を一歩入っただけで感じる、とんでもないエネルギー!
本が喜んでいるのがわかる。
見慣れた雑誌までいちいち光って見えて眩しい。
仕事でかなり滅入っていたメンタル、到着1分程でみるみる浄化。
場が持つ力って絶対にある、と改めて実感。
無料ゾーンでこんなにわくわくしたら、有料ゾーンどうなっちゃうの?と半ば心配になりながら受付へ。
今回はTOUTEN BOOKSTOREでおなじみのクレオパトラブックスにやってきたのでした。
私の予約時間は11:00だったけど、クレオさんに「11時までにくるとモーニングあるよ!」と教えてもらったので早めに来た次第。
厚切りトーストにルピシアのアイスティが素晴らしい。トーストはその名の通り、かなり厚切りでお腹ぱんぱん。
飲めるドリンクも種類がたくさん。レモネード飲みたかったけど、人気なのかすぐになくなってしまってた。
席も種類が豊富!
お喋りが弾みそうな明るいテーブル、作業ならここでしょのカウンター、でっかいクッションにもたれてリラックスなソファ、社長の控え室ですか?な仕切りのある個室。
文喫、おそるべし。
食事もあるしこれは1日中いられる。
最初聞いた時は「本屋で有料ってどういうこと??」となっていたけれど、数分ですぐ納得。これは有料でも来たいわ。次来る時は回数券買うと心に決め。
そして待望の予約時間。
クレオさんとハシビロコウに迎えていただく。
3万冊の本から、私のために本を選んでもらうというのは素晴らしく贅沢なことだなぁ…としみじみ。TOUTENでは上限5冊が基本だけど、今回はノーリミットでお願い。
「電車なので、持って帰れる程度で…」
「OK、じゃあ文庫を中心にだね!」
という会話の数分後、戻ってきたクレオさんは引越しの作業員かな?くらい重たい本を抱えて戻ってきた。文庫の話はどこいった!思わず爆笑。
持ってきたトートバッグにも入りきらんし、重量感がやばいし、さすがに何冊かは買うのやめよう…と考えた、けど、結局全て買う。
クレオパトラブックス、私は結局いっつも全部買う。
私では出会えなかった本、クレオさんが出会わせてくれた本、次いつ会えるかわからない本だと思うと買わずにはおれん!となる。
そういえば前回のTOUTENでも、上限5冊のリミットを勝手に外して8冊くらい買った。
今回は脅威の13冊。数字で見るとちょっと笑えてくるな。最高。
でも自分のメンテナンスに必要だから!マッサージ数回分、アートの遠征1回分、ちょっと良い食事2回分、そう考えたら高くはない。
クレオさん自らカウンターまで運んでくださり感謝。また引越し作業員のように持たせてしまった。
その場で文喫キーホルダーもチョイスいただく。かわいい!当然購入。
そして更に!今回の特典として特製ブックカバーをかけていただけた。
控えめに言って最高なひとときでした。
クレオさん、朝から晩まで怒涛の選書とタロットお疲れ様です…!
文喫を出る頃には、仕事のどんよりした気持ちと距離が離れて、とても良い感じに。
嫌な出来事を無理に忘れたり切り替えたりするというより、しんどい出来事の上に楽しい出来事を積み重ねていくような感覚だった。
そうすれば楽しい記憶が一番近くにあって、自ずと辛い気持ちがゆっくりと離れて、だんだん取り出しにくくなっていくんだなと。
それにしても、視野が酷く狭くなっていたことに気付かされた。春からずっと仕事のことばっかり考えていたような。仕事仕事じゃなくて、世の中のもっと明るくわくわくする方角も視界に入れたい!
で、働くときは、ちゃんとがんばる。よし。
それにしても重い。
それにしても買った。
トートバッグ+文喫の袋にみっしり13冊。
手に食い込む重み。右手と左手を行ったり来たりしないと、痛くて持ってられない。でも、後悔はなし!
仮に今、暴漢とかに襲われても、このトートバッグを力いっぱい振り回したら勝てるな。この重たさ、武器としての力も余りあるよね。そんな妄想をしながら電車で帰宅。
しばらくは読む本に困らず過ごせそう。