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京都の漆屋で働いています。

2022年
気づけば折り返し地点の6月を迎えた今日。皆さん元気で過ごされていますか?
今年は、また大きく生活が変わった年でして、まず今年ほど花粉症にやられている年はなく、喰らっています。(どうでも良いですね)

そんな事は、置いといて
今年の年明けより、京都市内で100年以上続く漆屋で働くことになりました。

漆と聞くと、どんなイメージを持っていますでしょうか?多くは、漆器や伝統工芸品というイメージを持たれているかと思います。(僕もそうでした)

昔から、なんとなくですが、自分が生まれた国でずっと続く歴史や文化、モノづくりというモノに20代の頃から興味があって、ただ自分が関わるほどの根性があるのかというと自信が無かったんですね。今も。

しかし、自分もカメラをしていて寺社仏閣などに行っては写真を撮っていたこともあって、カメラで関われたらとなんとなく思っていたんです。

今働かせていただいている「堤淺吉漆店」とは、専務の堤さんと以前務めていたカフェでの展示・トークイベントで知り合いました。今から3年前くらいで、京都に来て初めて関わったイベントでした。

▲漆塗りの木製サーフボード

広島から上京したての僕は、京都の人は怖いイメージがありました(今はないです)が、ニコニコ笑いながら、来客に自身の漆塗りサーフボードやバイク、スケートボードについて説明している堤さんを見て、「こんなに明るい人がいるんだな」と記憶にしっかり残っていました。何より、自分がやっているモノづくりが好きなんだと伝わるんです。自分も尾道で働いていた頃、様々なモノづくりされている方とも関わる事があり、本当に好きなんだなと思う人達と話していると思わず自分もワクワクした感覚にすごく近かったんです。

▲荒味漆という樹液としてとれた精製する前の漆

上記でも聞きましたが、漆=伝統工芸というイメージがあります。ただ、今伝統工芸に触れる機会って多くはありません。
日用品も安く買えて、壊れたり、汚れたら捨てて新しくすればいい。これが当たり前になっています。このままでは、今まで受け継がれていたものが無くなってしまう。そう思った堤さんは、もっと身近に漆を知ってもらえるキッカケとなればと漆塗りサーフボードやバイク、スケートボードを制作、また漆を使った万年筆作りやお箸を作るワークショップなどを開催しています。

▲上記の荒味漆を かき混ぜるとカフェオレみたいな色味に

これまで開催してきた事やこれから関わる事を、ちゃんと一つ一つこぼす事なく、発信し続けたい。残していきたい。
そんな事を思い、丁度社員応募をしていた堤淺吉漆店に入社しました。

発信し続けたい。残していきたい。というのは、決して写真とかだけでは出来ない事だと思います。やれる事をもっと増やしていかないといけません。精進しながら、これまで教わった人との繋がりを大事にしていけたら良いなと思います。

ちょくちょく仕事についてや感じた事なども発信していきます。
よかったらみてください。

熱中症と花粉には、皆さん気をつけてくださいね。



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