KEYTALKが活動休止する話
KEYTALKの活動一時休止について。
この文章を書く目的は、自分の気持ちを整理するため。
自己満足のために、他の人の時間をさいてしまう点に関しては申し訳なく思っていますが、私にとって不特定多数の方の目に触れるという適度な緊張感が必要だと思っています。
様々な意見があると思いますし、私にはそのどれもを否定する権利はありませんし、逆もしかりです。そして誰かを傷つけるつもりは全くありません。
前置きが長くなりましたが、この文章を読んでも画面の向こうのあなたには何も利益がないことを念頭においてください。しかし、それでも聞いてほしくて、読んでくれると嬉しかったりします。
2024年7月25日、東京キネマ倶楽部にて、KEYTALKの活動一時休止の報告を受けました。
周りのお客さんが啜り泣く中、私は呆然とするしかなくて、こういうときに涙を流せない不器用な自分にちょっとイラッとしたり。
でも、それ以上に受け止め切れなかったんです。
私がKEYTALKを知ってから、私のなかにKEYTALKがいない日なんて一日たりともなくて、KEYTALKが日常じゃない日常を、全く想像できなかった。
逆説の言葉でばかりで繋げてしまうけど、でも、そうしてほしかったのも事実でした。
やはり今の状態ではお客さんは4人のKEYTALKの陰を探してしまうし、それはKEYTALKマイナス1の望まないところであり、かつ望むところでもあるんだろうと思う。ただ、4人で作ったものは、4人でやってほしいという気持ちは正直あった。
インターネットを見ていれば、憶測するなと言われつつも、やはり心配のあまり憶測を口走ってしまう方が見受けられます。
私一人の言動では何も変わりませんが、東京キネマ倶楽部では
KEYTALKはマイナス1の状態でありながらも、こんなお知らせを控えていようと、私たちを楽しませてくれて、笑わせてくれて、この人たちに嘘はないなあって確信に変わりました。
今回KEYTALKマイナス1を生で初めて観ました。
観るの、本当はすごい怖かった。でも、それ以上に、今の不安な気持ちを、苦しいって気持ちを昇華するにはやはり3人に会わないわけにいかなくて、直前はすごく楽しみにしていました。
実際すごかった。聴き慣れている歌詞の重みを感じ、アコースティックならではのアレンジに心を躍らされ。いろんな感情に支配されすぎて具体的に言葉にできないけど、四人で作り上げてきたものの強固さをひしひしと感じました。
いま、君がいなくても世界は回る、って言葉が脳裏に焼き付いています。
私は今寝るのが怖くて夜な夜なこの文章を書いていて、でもいつか眠くなって(今も眠いですごめんなさい)眠って、起きて、バイトに行く。
残酷だけど、私はKEYTALKが止まった世界でも、何かしらに少しでも感情を動かし、愛想笑いでも笑って、夏は終わって、冬が来るのでしょう。
例えばKEYTALKのことが人生で最重要事項でないひとがいたとして、そういう人は何食わぬ顔で明日からも出勤登校(夏休み?)をするのでしょう。
KEYTALKが居なきゃ生きていけないって思うけど、実際KEYTALKが居なくても私は何とかして生きのびてしまうんだろうなと思う。
でも、だからこそ、KEYTALKを好きだと声にすることには価値があると思っていて、自分の軸を自分で立てること、生き抜き方を見つけること、な気がしています。
私は、(ヘンテコだけど)KEYTALKにすぐ触れられない世界でも、KEYTALKをずっと好きでいて、この足で立って生きていたいです。
さっき、友達と別れたあと、駅のホームで騒いでる人がいてうるさくて、なんとなしにイヤホンをして、Spotifyのアイコンをタップしようとしたところで、気づいたことがありました。
私何を聴けばいいんだろう。
KEYTALKと向き合うのがやっぱり怖くて、目を背けたい気持ちがまだあって。
そのほか自分の中で大切なアーティストを思い浮かべても、やはりKEYTALKが好きだったから出会えたものしかなくて、どうしてもKEYTALKの陰が拭えなくて。
イヤホンをしてそのまま、無音で過ごしてしまった。
なんか初めて、夜の街の音を聞いた気がしました。
そうした一つずつにKEYTALKの自分の中での重みを感じて、苦しくなって、でも乗り越えていくのかな、乗り越えられたら、自分のなかで整理がついたら、なんて思いました。
こういうときに時間は特効薬だから。
活動再開を笑顔で待ちたいから、その分今は悲しんで、沈んで沈んで沈んでおくことも重要かなと思っています。あとは浮き上がるだけになれるくらい、悲しむ。向き合う。
このお気持ちがKEYTALKの皆さんにとって負担とならないよう願っておりますが、KEYTALKの皆さん、スタッフの皆さんの心身のご健康を切に願って降ります。
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