お金がない毒親の老後②
預貯金が五百万円しかない父。
施設費用は年金で何とか賄えるとは言え、これから何が起こるかわからない。
父が死んでも数十万円程度しか手にできないかもしれない。
その状況でも私が父の面倒を見ようと思ったのは、父がかけている一千万円の生命保険の受取人に私がなったからだ。
当初は弟が受取人だった。それが、面会に同席してくれた叔母の一言で私に変わったのだ。
父は保険の外交員の言われるがままに6本も保険に入っていて、そのうちの2本が死亡保険だった。
私はこの保険金は慰謝料だと思っているが