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りそなグループB.LEAGUE2024-25 SEASON第16節島根スサノオマジック対FE名古屋の個人的な見どころ
いよいよ2025年がスタートしました。Bリーグは年をまたいでシーズンが進んでいるため、年末の熱い試合から年明けすぐにまた好ゲームを楽しむことができます
最近で言えば高校生年代のウィンターカップも激戦でした。福岡大学附属大濠 vs 鳥取城北の一戦は福岡大学附属大濠が制しました。女子は京都精華学園が優勝し、両校が高校バスケ最高到達点に
彼ら、彼女らのプレーから刺激をもらった選手らもいるでしょうし、もちろんBリーガーをはじめプロの舞台で活躍する選手らは多くの人たちに希望を与えているはずです
年末も激戦が各地で繰り広げられました。島根は苦しい連敗中に東地区の強豪千葉相手に連勝を飾り嬉しい年末の締めくくりでした
一方のFE名古屋も琉球との2連戦は1勝1敗とし、2024年のラストゲームの佐賀戦は連勝でフィニッシュ。強豪そろいの中地区で6位で2024年を終えました
いよいよレギュラーシーズンの折り返しが見えてきました。1月のオールスターを追えればいよいよシーズンも後半戦です。それぞれが目指す舞台に向けて、まずは2025年最初の試合で良いスタートを切りたい両チームの一戦。注目して楽しみましょう!
解説:朴航生さん 実況:能政夕介
※資料は加執・修正の可能性があります
両チームの今季と前節について(1/1時点)15節終了時点
島根スサノオマジック【平均80.5得点(リーグ8位)平均74.2失点(リーグ5位)】17勝9敗で西地区2位
千葉との一戦は白熱した攻防を展開。更にその激戦を連勝で制したのは島根スサノオマジックだった
特にGAME1はダブルオーバータイムにもつれる大接戦に。それでも大事な部分でエースの安藤がアウトサイドのシュートを要所で決めて勝利を手繰り寄せた
今季は脅威のシックスマンでもあるコティクラーク、インサイドで脅威を見せるジェームズマイケルマカドゥ、エヴァンスルークとおりリバウンドでの安定感が増している
リバウンドの平均は39.3回でリーグ4位の水準。特にORは平均13回でリーグ4位。その流れでORからの得点は1試合平均14.4点でリーグ3位を記録している
千葉戦でもそのセカンドチャンスポイントでの得点が光った印象だ
更にTOの数は平均12.4回でリーグ中位の水準だが、素晴らしいのはここに大きなブレがない事。安定した試合運びをできることが平均失点74.2失点(リーグ5位)に繋がっている
とはいえ現状負傷者として白濱、津山と主力の日本人プレーヤーが離脱。納見が復帰後千葉戦で復調を見せた事。そして北川が昨季同様、大事な部分でしっかりと役割を果たしてくれている部分も大きいはず
今季加入の横地の復帰も待たれる中、プレータイムシェアにやや偏りが見られる中でチーム一丸となって戦い切りたい
ファイティングイーグルス名古屋【平均74.1得点(リーグ19位)平均79.7失点(リーグ13位)】11勝15敗で中地区6位
FE名古屋もアウェイの佐賀戦を連勝で飾り、良い締めくくりを見せた
アーロンヘンリー、ショーンオマラとインサイドの要の選手が復帰後は中外と上手く使い分けながらゲームを進めている
実際に2Pの試投数は1試合平均41.1回(リーグ2位)で20.9回成功(リーグ3位)とペイントエリア中心の得点配分になっている
ペイントエリアでの得点では1試合平均36.7得点(6位)と島根の35.9得点を上回っている
総得点の割合で見てもFE名古屋は2P割合56.4%でリーグ2位とリーグ上位
一方で3Pの総得点における割合は30.4%とリーグ20位の水準となっている
FE名古屋はインサイドでの優位性がより際立てば、そこから外へのシュートの流れも増えてくる
現状はオルジョビ、内尾が高い成功率を誇っているが、試投数が多い中村・保岡の成功率が高まってくればより得点力も高まってくるはず
そして持ち前のハードな守備は健在。現状は79.7失点でリーグ13位ではあるが、粘り強いリバウンド、スティール、落ちない運動量は川辺HCがしっかりとプレータイムをコントロールしながら組み立てているからだろう
実際に前節も3Qと後半からの入りの修正で優位に立った
新加入のオルジョビとのフィットも進めばよりチームとしては脅威になるはず。2025年最初の試合、西地区の強豪との一戦で勝利をもぎ取りたい
両チームのメンバー編成
島根スサノオマジック
■HC
ポール・ヘナレ(4季目)
■継続選手(8名が残留)
安藤誓哉
ニック・ケイ
北川弘
津山尚大
白濱僚祐(10節三遠戦で復帰も再度負傷)
ワイリー光希スカイ
晴山ケビン
谷口大智
■新加入
納見悠仁(川崎ブレイブサンダースから加入)
ジェームズ・マイケル・マカドゥ(サンロッカーズ渋谷から加入)
エヴァンスルーク(ファイティングイーグルス名古屋から加入)
コティ・クラーク(三遠ネオフェニックスから加入)
横地聖真(広島ドラゴンフライズから加入)
介川アンソニー翔(専修大学から特別指定選手としてプロ契約で1月に合流)
■移籍
山下泰弘(佐賀バルーナーズへ期限付移籍)
エドワード・モリス(京都ハンナリーズへ移籍)
ウィリアムスニカ(三遠ネオフェニックスへ移籍)
大橋大空(横浜エクセレンスへ移籍)
ペリン・ビュフォード(信州ブレイブウォリアーズへ移籍)
ハッサン・マーティン(自由交渉リスト入り)
安定した3Pと堅実な守備で西地区2位で2024年を折り返した島根スサノオマジック
白濱の再離脱はチームにとって大きいが、納見が復帰し、チームとしてもここから浮上のきっかけを掴みたかった12月だが津山の離脱もあり今季初の3連敗を喫した
それでも年末の千葉戦では鬼気迫るエナジーを見せた
GAME1はダブルオーバータイムの末に、GAME2は接戦を最後4Qにしっかりと勝利を手繰り寄せて連勝で終えた
チームとしてはオールスターまでの4試合で西地区首位に返り咲きたい
今季はCS争いはより熾烈に。同地区での競争も激しくなってきている
チーム一丸となって年始のタフな試合にホームで勝ちきる事ができるか?注目して臨みたい
ファイティングイーグルス名古屋
■HC
川辺泰三(6季目)
■継続選手(6名が残留)
佐土原遼(2季目)
杉本天昇(2季目)
アーロン・ヘンリー(2季目)
中村浩陸(3季目)
笹山貴哉(4季目)
ショーン・オマラ(2季目)
■新加入
内尾聡理(千葉ジェッツから加入)
神田壮一郎(ライジングゼファー福岡練習生)
保岡龍斗(秋田ノーザンハピネッツから加入)
山崎凜(滋賀レイクスから加入)
並里成(群馬クレインサンダーズから加入)
曾祥鈞(台北富邦ブレーブス/台湾から加入)
アイザック・バッツ(越谷アルファーズから加入)
オルフェミ・オルジョビ(プエルトリコリーグから加入)11月より
宇都宮 陸(特別指定選手※プロ契約)過去愛媛、A東京でプレー
平松克樹(特別指定選手※プロ契約)
■移籍
鍵冨太雅(青森ワッツへ移籍)
満尾竜次(香川ファイブアローズへ移籍)
根來新之助(香川ファイブアローズへ移籍)
川嶋勇人(京都ハンナリーズへ移籍)
エヴァンスルーク(島根スサノオマジックへ移籍)
ジェレミー・ジョーンズ(海外クラブへ)
相馬卓弥(大阪エヴェッサ→福島ファイヤーボンズへ移籍)
マシュー・メイヤー
ジャスティン・ハーパー(越谷アルファーズから加入→11月に退団)
11月には外国籍選手の新加入、退団もあったFE名古屋
2022-23シーズンからB1で戦い、手堅い戦いを見せて残留+力を蓄えてきている印象だ
今季はここまで11勝15敗で負けが先行しているものの、10月の2勝7敗以降は、11月が3勝3敗、12月は6勝5敗と徐々に勝利が先行してきている
主軸のアーロンヘンリー、インサイドの要のオマラ、そして日本人選手はスコアラーの佐土原、経験十分な並里、中村や保岡も安定したプレーを見せてくれている
途中から加入しているオルジョビ、そして若き宇都宮や平松の成長にも期待がかかるこれからのシーズンになる
両チームの縁で言えば、まずはエヴァンスルークが3季FE名古屋でプレーしており古巣対戦となる
津山と並里は2013年のbjリーグ時代に今の琉球で共にプレー、同じ沖縄県出身
谷口は広島で1シーズン佐土原とプレー(2020-21)
谷口は笹山と洛南高校で共にプレー(谷口が先輩)
横地と平松は福岡大大濠で共にプレー(横地が先輩)
保岡は秋田で安藤、谷口、白濱とプレー経験あり
そしてFE名古屋の川辺HCは2013-14シーズンは島根スサノオマジックの選手としてプレー経験もある(この年に選手は引退)
とそれぞれの縁もある。コート上での再開も楽しみにしたい
過去の対戦成績(島根9勝 FE名古屋1勝)リーグ戦のみ
過去の戦績では島根が優勢なこの対戦カード
昨季はFE名古屋のホームで2回対戦し島根が2勝している
現状この対戦カードでは島根が8連勝中。FE名古屋はB1昇格後は島根にまだ勝利なしという状態だ
FE名古屋 76-82 島根 2024.03.23
FE名古屋 75-97 島根 2024.03.24
2022-23シーズン(島根4勝)
FE名古屋 77-87 島根 2022.11.30
島根 88-65 FE名古屋2023.03.15
FE名古屋 62-81 島根 2023.05.06
FE名古屋 64-77 島根 2023.05.07
2018-19シーズン(島根2勝)B2リーグ
島根 73-70 FE名古屋2019.01.25
島根 89-82 FE名古屋2019.01.26
2016-17シーズン(島根1勝 FE名古屋1勝)B2リーグ
島根 45-65 FE名古屋 2016.12.17
島根 78-48 FE名古屋2016.12.18
島根にとっては相性の良いFE名古屋との一戦だが、昨季はGAME1後半で猛追されて迫られながらの勝利となった
その試合でもアーロンヘンリー、オマラ、佐土原と今季も存在感光る選手らが躍動を見せていた
過去B2でも戦い、舞台をB1に移して戦っている両チーム。チームをより高みに向かわせるためにも個々の選手らの躍動にも期待したい
■達成の可能性のある記録など
・島根スサノオマジック
ニックケイ
└B1個人通算200試合出場まであと「1」
└B1個人通算3,000得点まであと「37」
└B1個人通算700アシストまであと「8」
北川弘
└個人通算400試合まであと「1」
※B2で177試合、B1で現在222試合
ジェームズ・マイケル・マカドゥ
└B1個人通算300スティールまであと「6」
ワイリー光希スカイ
└B1個人通算50試合出場まであと「2」
納見悠仁
└B1個人通算3P200本成功まであと「6」
晴山ケビン
└B1個人通算3P500本成功まであと「4」
└B1個人通算200スティールまであと「3」
・FE名古屋
並里成
└B1個人通算4,000得点まであと「23」
└B1個人通算3P300本成功まであと「4」
└B1個人通算450試合出場まであと「1」
佐土原遼
└B1個人通算3P100本成功まであと「5」
アーロンヘンリー
└B1個人通算3P100本成功まであと「3」
内尾聡理
└B1個人通算50試合出場まであと「2」
笹山貴哉
└B1個人通算3P500本成功まであと「5」
など両チームの選手らに達成可能の記録もある、こうした記録も祝いつつ勝利に繋げられるか注目したい
個人的な見どころ
2025年最初の試合という部分でまずは何より試合が行われる事にワクワクする。過去の戦績では島根が上回っているが、シーズン中盤にかけて調子を上げてきているFE名古屋がどんな戦いを見せるか注目したい
個人的な注目点は以下の3つ
①勝負のインサイド。相手の優位を出させない攻防
②お互いに強みの守備強度。ファウルでの流れとFT成功率
③ベンチプレイヤーの活躍&後半の入り
①勝負のインサイド。相手の優位を出させない攻防
2Pの試投数と成功数の平均はFE名古屋が優勢、一方で成功率は島根が平均51.9%(12位)※FE名古屋は50.8%(15位)
FE名古屋の視点で見れば、ペイントエリアでの得点が多いのはアーロンヘンリー、ショーンオマラの2人。この2人でしっかりと着実に得点を重ねていきたい
加えて、FE名古屋はファストブレイクでの得点も11.8得点(リーグ9位)と島根の10.8得点を上回っている
そのファストブレイクでは佐土原、アーロンヘンリーがしっかり走って得点を記録してくれている。攻撃では確実にインサイド、そしてDRで勝ち切ってそこから早い展開で得点を取り優位に運びたい
島根は平均のリバウンド数ではFE名古屋を上回っている
特手にORからの得点が今季はしっかりと数値に残っている
ニックケイ、コティクラーク、マカドゥ、エヴァンスルークらがしっかりとセカンドチャンスを得点に繋げている
FE名古屋の早い展開にもっていかせないためにORを制してしっかりと自分たちのペースで戦いたい
②お互いに強みの守備強度。ファウルでの流れとFT成功率
スティールの平均数は島根が7でリーグ9位。FE名古屋は6.8のリーグ10位
島根はマカドゥが現在平均2.1回でリーグトップ。ニックケイも1.4回で攻守に素晴らしい活躍を見せている
FE名古屋は規定試合数には達していないが、アーロンヘンリーは1試合平均2.4回を記録している。ショーンオマラも1.2回とリバウンドだけではなく、守備の部分の数値も今季は輝きが光る
そして前述した通りFE名古屋はプレータイムシェアの偏りが少ない。最長がアーロンヘンリーの32分19秒、その次が佐土原とオマラの約29分、あとは15分~20分弱の選手が多くなっている。どの選手も比較的フレッシュな状態でコートに立ち、より足が動きDFの強度が上がっているように思う
島根は安藤が最長の33分39秒。ニックケイ、津山、マカドゥ、エヴァンスルークが28分~30分とこの5人の数値が長くなっている
そこからコティクラークが約25分。それ以外の選手は15分以下に留まっている
出た選手でしっかりと高い守備強度を継続できるか、そしてその守備がファウルにどのように繋がるかもポイントになる
島根はファイルの数が18.1回でリーグ8位と少なく、FDは18.1回と同じ数となっている(リーグ15位)
FE名古屋は1試合平均18.9回でリーグ12位。FDは17.3回でリーグ22位
そしてそこから得るFTの成功率はどちらも約7割の成功率とリーグでの順位は島根が19位、FE名古屋が21位となっている
この数字が伸びれば得点、更には勝利にも大きく繋がるはずだ
③ベンチプレイヤーの活躍&後半の入り
島根は前節ベンチポイントはGAME1が25点(コティクラーク15点、納見10点)GAME2が31点(コティクラーク15点、納見8点、晴山8点)
FE名古屋の前節ベンチポイントはGAME1は31点(オルジョビ15点、内尾9点、中村5点、ツェンが2点)GAME2が19点(杉本8点、中村7点、オルジョビ4点)
島根はコティクラークが今季脅威のシックスマンぶりを見せる一方で両日ベンチからの得点は3人だった。納見の復調、晴山の3Pの好調さに加えてより他の選手の活躍が見えれば勝利が近づくはず
一方のFE名古屋もGAME1はチーム全員で粘り勝ち切り、GAME2は後半の爆発が勝利に繋がった
こうしたベンチプレイヤーの調子の良さは勝敗に大きく影響する
FE名古屋は前節の佐賀戦では両日3Qで大きく点数を重ねて勝利を手繰り寄せた
試合の中の流れを変える選手たちの活躍とそのタイミングに注目しましょう!
明日は2025年最初のBリーグゲーム。寒さは増す最近ですが、熱い試合に期待しましょう!バスケットLIVEをはじめ中継や、松江市総合体育館で楽しみましょう!
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![能政夕介(nose yuusuke)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50074916/profile_c75eb1585eb1187f33f02537c785b75b.jpg?width=600&crop=1:1,smart)