2021年『わたしは、私』西武・そごうの広告から感じた想い
昨年、2020年最初に印象に残った広告が「西武・そごう」の広告だった
昨年は「さ、ひっくり返そう。」ということで文章を下から読み返すことで、全く違った印象を受けるコピーを届けてくれた
あれから1年。新型コロナウィルスによって世界は閉塞感に包まれ、厳しい社会情勢が今も続いている。その中で百貨店は影響を受けた業態の1つだろう
巣ごもり需要、外出の制限、多くの逆境が現在も続く中、今年届けてくれた西武・そごうの広告「わたしは、私。」今回は『レシートは希望のリストになった』※縦型でご覧ください
モノではなく希望を売る時代
モノではなくて価値を売る時代。そんな表現が使われて少し時間も経過したように思います。その”価値”に対してどんな意味付けをするか?それは人それぞれの感性です。今回はその価値を希望へと転化させた作品だと個人的には受け取っています
みなさんはどのように感じ、どのように受けとりますか?
今回の動画内で登場するレシートに記載されている内容を記載してみました
新型コロナウィルスで行動が制限された2020年。
それでも、自由に旅行できる日のために
662人のお客さまが、スーツケースを購入された。
マスクの下でもメイクを楽しみたい
76,715人のお客さまが、口紅を購入された。
夏祭りは中止だったけれど、浴衣は475着
颯爽と街を歩く日を待ちながら
お求めになったハイヒールは1,001足。
生まれてくる命を、566セットの
ベビーギフトが全力で祝福した。
足踏みばかりの日々であっても、
一人ひとりの「私」は、今日を楽しむ工夫を続けた。
お買い物の記録に教えられた、大切なこと。
百貨店が売るものも、お客さまが欲しいのも、
ただのモノではないということ。
百貨店が売っていたのは、希望でした。
商品の使い道、それは全て想像上の物語でしかありません。販売された実績は「事実」ですが、スーツケースや口紅、浴衣がどのようにお客さんが使用されたかは分かりません
ただ、だからこそ「希望」であり、ある種の「願い」のような思いをここには感じます
僕自身も買い物することが好きです。ネット通販は便利ですが、やっぱり実際に触れて、イメージして買い物をしたい。今回この動画内で触れられているような売り手としての願いが買い手にも伝わる、そんな内容になっているのではないでしょうか?
わたしは、私。
当たり前のことかもしれません。自分は自分
新型コロナウィルスで様々な価値観の揺らぎや、新たな発見が多くあった、そんな2020年だったかもしれません
それでも誰かが自分の人生を代わりに生きてくれることはありません
受け取った事実を希望と捉えるのも、絶望と捉えるのもすべては自分自身
百貨店という1つのサービスかもしれませんが、その存在価値について焦点を当てた素敵な作品だなと思いました
僕も2021年、希望を持って良い1年にしたいと思います
参照(西武・そごうHPより文章、画像引用)
サポートいただいた内容は今後の記事や取材等に充てさせていただきます。少しでも良い内容をお届けできるようにしていきます。