使わないのはもったいない!日本人の計算能力
最近、私の講座を受けてくださっているお母さまとセッションをしていた時に、フランスの学校での算数についてお話をする機会がありました。
うちの子どもたちは、小学校低学年の時日本式で計算をさせて、掛け算の九九なども、日本式で覚えさせました。
また、息子はずっと百マス計算をやりましたし、21歳になった今でも毎朝自主的に暗算アプリをやっているようです。
本人曰く、頭が活性化するそうです。
さて、なぜ私が日本式で計算をさせたかというと、子どもたちが小さかった時、フランス人の小学校で反復練習をさせないことに危機感を感じたからだったんですね。
日本ではドリルなどを毎日させて、反復練習をさせると思うし、毎日やることによって、どんどん楽にできるようになっていくと思うんですが、なぜかフランスでは、そういったことがなかったからなんです。
実際、日本式でやらせたことによって、フランスの学校ではうちの子どもたちは「計算が速くできる子」として認識され、息子などは小学校の時、フランス全土で行われる算数コンクールで上位になり、賞品をいただいたくらいでしたが、毎年夏に行っていた日本の小学校の体験入学では、日本の子どもたちの計算の速さには及ばなかったようです。
それだけフランスと日本では、レベルが違うということなんですね。
最近フランスのテレビのニュースでは、OECDが行っているPISAテストの結果が話題になっており、数学のレベルの低さが問題視されています。
実際テレビの中でインタビューを受けていたフランス人の大人は、「7×8は?」と聞かれて、自信なさそうに「35?」と答えていました・・・。
これは、フランスでは中学校から計算機を使って計算をすることが許されているから、暗算の必要性をあまり感じていない、ということも原因の一つであると思われます・・・。
あなたがお住まいの国では、いかがでしょうか?
アジアにお住まいの方は、きっと算数が得意な人が多いのではないかと想像しますが・・・。
日本の教育の問題点について昨今色々言われており、もちろん改善点もあると思うのですが、反復練習、暗算能力と言った面で、日本の教育の優れた点があることも確かです。
それを使えば、例えばフランスでは、ちょっとの努力でクラスの中で「算数ができる子」になることができるのです。
この手を使わないのは、もったいないと思いませんか。
ぜひ、日本人の得意技、お子さんに伝えてあげてくださいね。
お知らせ
海外でお子さまに日本語を忘れてほしくないお母さまへ向けて、無料動画講座を期間限定で公開しています。
是非ご覧になってくださいね。
こちらから
海外での日本語教育、国際コミュニケーションについて2冊の電子書籍を書いております。
「日本語を話すのは何のため?
海外で子育てするすべての日本人の親御さんへ」
海外での日本語教育について、こちらから
「謝りすぎる日本人:
フランスとドイツに住んでみて分かった 常識の違いと
コミュニケーションのコツ」
国際的なコミュニケーションについて、こちらから