浄化と汚染

激しい雨音。
突然大粒の雨が降り出した。

ここ数日、アレルギーや胃もたれで
思考が止まっていた。

お腹の奥で蠢いていた黒いスライムたちが
くしゃみと共に
勢いよく大地へと飛び降りていく。

奥に奥にと流れていく
真っ黒なスライムたちは

美しいブルーに変わっていき
やがて透明に輝きだし
大地の奥深くへと吸収されていく。

ぐいぐいと勢いよく染み込む

浄化、浄化、浄化
浄化されていく

それも束の間のこと。

退屈した彼らは
刺激を求め
主のもとに還っていく。

汚染、汚染、汚染。
汚染が始まった。

真っ黒なスライム
汚染されるわたし

果てしなく続く浄化と汚染
それはいつ終わるのだろうか。

1年後なのか
5年後なのか
あるいは　
10年後なのか

わたしには
まだわからない。

ならば
彼らを快く迎えてあげよう

ようこそ。
おかえりなさい。

あなたは私の一部。
気づきを与えてくれる大切な友。

今日まで共に歩んでくれた
あなたに感謝しよう

あなたの存在は今の私を作り
そして
未来の私へと導いてくれる。

わたしはあなたの存在を
誇りに思う。

これからも共に歩んでいけること
誇りに思う

ようこそ。
ありがとう。

果てしなく続く浄化と汚染
足掻かずに受け入れてしまえばいいのだ。

そうすれば
やがて雨はあがって
青空が広がるだろう。

ほら
こころの中に
大きな虹がかかっているでしょう