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柿とトマト
旅先で訪れた居酒屋で旬の魚と冷しトマト、もろきゅうを注文する。
旬の魚に舌鼓を打ちながらトマトの古名に思いを巡らす。
どうして六月柿?
柿もトマトも楕円形で大きさは同じくらい。
もぎたての時の固さと、その後に熟した時の柔らかさはどことなく似ている。
花は?
へたを見れば花のおおよその形が分かる。
へたは蕚といい花冠を支えているので花と形が似ているのだ。
従って花の形は違う。
でも色は同じ黄色だ。
柿はビタミンやミネラルが豊富で栄養価が高い。
その辺りはトマトも共通するところがある。
あ~色々と似てるかも。
日本における柿の歴史は古い。
縄文人も食していたみたいだし、平安時代には保存食である干し柿もあった。
柿は古来より秋から冬の食べ物として慣れ親しまれていたのだ。
一方のトマトは江戸時代から。
成る程、梅雨頃から食べられるトマトを六月柿と言いたくもなる。
何か納得した。
よし、次は胡瓜の別名、河童について思いを巡らすかな。
※2019年 「#旅する日本語」コンテスト テーマ「六月柿」 へ投稿
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