バルトークのこと
今回は真面目に
と言うか私の大好きな人について。
クラシック音楽といえば
という代表例には絶対上がることのない作曲家。
だけど、私の推し。推し中の推し。
ベーラ・バルトーク
ハンガリーの作曲家で
1945年アメリカで亡くなった人。
祖国を愛し、愛する人に見守られて
祖国を想いながら異国で死んだ。
そんなバルトーク。
有名なのはルーマニア民俗舞曲ですかね。
ビフォーアフターの途中で流れる曲。
民謡採集がライフワークだった彼の音楽には
どんな作品にも、
至る所にその味わいが潜んでいます。
私が推す作品は…
ってところでどうしても何を取り上げるか悩む。
全部好き。全部好きなんだもん!
とまぁ、心の内はさて置き
ピアノ協奏曲 第3番 Sz.118
この作品は本当に死に際にかかれました。
最後のオーケストレーションは
弟子が清書したとかなんとか。
先程、アメリカで愛する人にみとられた。
そんな話をしましたが、
この曲は愛する奥さんの誕生日プレゼントとして
書き進められていました。
うらやましい。
私もバルトークにそんなことされてみたい。
しかし、病気もありお誕生日には間に合わず、
最後は病床に伏せながら書いたとか。
そんな曲ですから、涙なしには聴けない!
と思うけど、3楽章はとっても華やかで、
いかにもバルトークらしいリズム感。
ピアニストだった奥さんが弾くために書いた曲
奥さんがステージで輝くための曲(ちょっと盛った)
それでも2楽章は苦悩と救済、
そして人間と自然の摂理の儚さや尊さ
そんなものが音になっているのかなと思います。
(ベートーヴェンの弦楽四重奏を真似てたりします)
1楽章は農民の歌
それがオケとピアノで折り重なって
雄大なスケールで描かれる。
ここで大事になってくるのが
ディッタってこの曲弾いたの??
答えはYES。
ステージで弾いたのは一度きり。
録音も残してない。
それがなんとなくだけど、
意味のあることだと思う。
きっと自分の中で大切に大切に
育んだんじゃないかなって。憶測だけど。
そんなこんな、いろいろ書きましたが
好きは語り出したら止まらない。
もう3年も前になりますかね、
私試験でバルトークの3番やります!
って新歓で師匠に豪語した日が懐かしい。
というか新歓とかいう単語、懐かしい。
幸せな試験だったなぁ。
それ以外にも、
バルトークづくしの大学生活でした。
高校2年までバルトークが苦手だったなんて
口が裂けても言えませんね💦
詩葉