宇宙のダンスに身を任せて~家族・パートナー再編の時~
自分の感情も家族も社会の仕組みも
大揺れに揺れた2020年が明けて2021年。
去年の暮れから
夫婦やこれまでのパートナーの距離感を卒業して
それまでの距離感とはまた違った
かかわりへと変化しようとする人達に
立て続けに出会った。
いわば、卒婚や、卒パートナーシップ。
人は自分という宇宙の流れに
真摯に従うとき
最も大切な人との関係性も
否応がなく変化してゆく。
そして一つの学びが終わり
魂が十分にその関係性の中で味わうべき
体験と経験をしつくしたときに
次の関係性へと移っていく。
出会い、お互いを知り、求めあい、葛藤し
違いを認識し合って成長し
一連のフォークダンスが終わる。
互いが違う方向へ一歩踏み出し
また別のダンスが始まる直前のような
タイミング。
人間の情として
愛し、愛され、
経験を共にして家族を築いた相方との
距離感の変化は痛々しく
生易しくはない。
あまりにこんな人たちに出会うので、
ふとホロスコープを眺めていたら
2020年の12月30日はかに座の満月。
家族や自分を取り巻く日常の再編成を促す
エネルギーの高まる時なのだとか。
離れ行く人との距離感を追いかけて
握りしめるよりは
70億分の一人として出会い
ひかれあい、人生の一時期の濃厚なエネルギーを
交わした
縁の濃さをしみじみ味わって
本来の自分が出会う次なる経験を信じて
身を任せてみようよ。
ここしばらくであった人へのエールとして
書いてみよう。
家族や身近な人との距離感の変わる時
2020年の年の暮れのきのう
ふと携帯電話のメッセージには
一人で過ごす友からのメッセージ。
『初めてすごす一人の年末です』と。
ふと借りていたものを年内にお返ししようと
おとずれてみると、別居のためのお引越しの最中であったり。
はたまた
大切な友立ちに電話をすると
長年のパートナーシップから
今世ご縁のあったゆかりの深いご縁へと発展解消中だったり。
ふと盃を交わすご縁のあった人の話から
やはり、
パートナーシップの卒業まじかの生の声。
あまりにタイミングよくかさなるので
ホロスコープを開いて
自分なりに読み解いてみると
宇宙のリズムなりの流れが見えてきた。
2020年12月30日かに座満月
この日のホロスコープの配置は、
自分自身が社会に見せている姿や魂の在り方を
表す第一ハウスに牡牛座の天王星。
そして、第三ハウスにはかに座の月。
家族の絆や感情をつかさどるかに座に
支配星である月。
月は、感情をつかさどるともいわれる一方
スピリットを入れておく器としての魂や
エゴの欲求あるいは
見せかけ、幻想という意味でも読み取れる。
自分が生まれ落ちた家族や
選び取ったかに見える夫婦やパートナー。
その相手を写し鏡にして
『家族』『男女』『親子』など
枠をはめて体験を繰り返してきた人間関係。
『家族は〇〇するものだ。』
『妻は、母は、女は……』
かに座のほぼオポジションをなす
やぎ座の位置には、
太陽が位置している。
やぎ座には、
個人を超えて社会が必要とする理想を掲げて
諦めることなく実現するようなそんなエネルギーがある。
そこに本来生まれ持った魂の目的としての
太陽の輝き=自分の特技や資質を発揮していこうとする力。
太陽を本来の魂の欲求、その人本来の在り方とするならば、
見せかけのエゴが理想として提示してきた
家族や社会、親子という
限定付きの人間関係の学びを終えて
魂が一歩進んで、次のステージへと学びを進め
より本来で自由な自分へと回帰してゆく
そんなイメージだろうか。
ある人は
危機の家族を知識と思考で導いてきた
『父権』の象徴から降りる選択をした。
ある人は、
男女の役割から降りてパートナーシップを解消し
自由な個人に戻ることを選んだ。
ある人は、
守られる立場の制限と無力から
一歩踏み出して自分の力と智慧を
取り戻そうとしている。
ある人は、
一定の役割を終えた『家族』という
距離感から
個人同士の距離感へと戻ろうとしている。
『いつかふたりになるためのひとり
やがてひとりになるためのふたり』
人の出会いの喜びと
別れの悲しみをよんだこの歌は、浅井和代さんの歌。
人生の喜怒哀楽のすべてがうたいこまれていることに
圧倒されるが、何より真実。
これ以上でも以下でもないのだなと思う。
星読み的に言うと、
自分の魂本来の太陽を認識するためには
月としてのエゴが成熟する必要があるのだそうだ。
『こうあらねば』を模索し、
もがきパートナーや家族の中で
感情をあじわい尽くし成長したのちに
到達する悟り、納得して到達する境地とでもいおうか。
家族という喜怒哀楽の濃密なドラマと
三次元的な凝縮された感情の渦。
こんなゲームを演じきったのちに訪れる
次のステージ。
距離が変わっても
会わなくなっても
肉体が滅びても
この人生で
出会った奇跡は変わらない。
そして、
その出会いによって生まれた
魂に残る記憶のすべては
宇宙のホログラムとして記憶されているのだそうだ。
本人が忘れ去ったような小さな花の美しさ。
ふと見上げた空の美しさに震えた喜び。
愛する存在を失った
身を引き裂かれる痛みも悲しみ。
幼子を見てともに笑いあった記憶。
飲み交わして出会い
あたらしい魂に出会った瞬間も。
すべてが
私たちが肉体をもってこの世に存在した証しとして
記されている。
そんな、膨大で限りない宇宙を私たちは生きている。
2020年から2021年。
今、まだ握りしめたその手を離せずに
震えている人よ。
過去の痛みを抱え笑えずにいるあなたよ。
自分のところから離れ行く愛する存在を
遠い目をして送ろうとしているあなたよ。
はるか昔から今に至るまで
私たちは、
とうに許され許し合っている。
そして、
この膨大な宇宙の波の中に
魂の震えを刻み込むために
この物質地球にやってきた勇敢な魂。
宇宙のリズムが一曲終わって
次のフェーズに移り変わるこの時に
恐れることなく手を放し
自由な魂に戻って
今年一歩を踏み出そう。
良いも悪いも超えて
ただかけがえなく愛しい人間として
純粋な経験をしにきた存在として
胸の内に秘めたあなたの太陽を輝かせて
軽やかに自分の音を響かせてゆこう。
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