海のはじまり 第1話に思ったこと
・水季と海は似ている!?
それぞれ水季や海に会ったとき、夏は同じような気の弱さと遠慮と躊躇いを見せる。それに対し、自分がやっているゲームやお絵かきを「やる?」と問いかけたり、夏からの問いかけを笑って否定したりする姿がそっくりな水季と海。さすが親子だな、と思うと同時に海は夏に水季のことを思い出させる存在となるだろうと思えた。
・水季がどうして夏を頼るに至ったのか
別れを告げ夏のそばを離れた水季だったが、周りの人があまりにも夏のことを知っていることに違和感を覚えずにはいられなかった。一人で育てていこうと決意したはずの水季が何を見て、何を経験し、何を思い、結果的に夏を頼るに至ったのか、その展開がこの後の話で描かれるのか、楽しみになった。
・海ちゃんの純粋さはどこからやってくる?
母親を亡くしたその中でも、海ちゃんは変わらず笑顔を見せる。母親が自分のところからいなくなったことや、それが一般的に悲しい出来事だと言われていることをまだ理解できていないから故の純粋さなのか、それとも水季が一緒に過ごす時間の中で、海ちゃんの中に何かを育てたのか。
海ちゃんの中に、何の不安も残らないようにして、水季が死んでいったのだとしたら、そこには大きな母の愛があったのかもしれない。
初回からたくさんの疑問が出てくる放送だった。それぞれの登場人物たちの心情がくっきりと描かれるときには、涙なしでは見られないだろうと思える。
この先、それぞれの登場人物がどう生き、それを互いのどう見つめるのか、非常に楽しみな初回となった。