『異世界仮面ライダー(仮)』を書こう~ざっくり本編1話~12話~


※こちら、日曜朝の変身ヒーロー番組、通称ニチアサ、をだらっと見続けていたオタクが突然書くに至った「悪の組織に改造されたら異世界に飛ばされた件」的妄想ストーリーです。無謀にも全45話予定で考えた、あらすじに毛が生えた程度、文体というか改行等もめちゃくちゃな雑文の第1~12話分。
※「悪の組織に改造されてベルトで変身するヒーロー」という仮面ライダーのテンプレを借りた二次創作のつもりですので、権利元とは一切関係ない文章です。勿論、実在の人物・国・団体に直接の関係もありません。何かを熱烈に批判しようという意図もありません。もうちょっと長い前置き記事はこちら。

キャラのビジュアル設定はこちら。

※一応子供番組(初期平成ライダーぐらい)のノリで書いてるので、成人指定いるようなどぎつい内容は無いと思ってるのですが、そういえば敵が動物絡むので、動物が少しでも可哀そうなめにあうのが嫌な方にだけはオススメしません。


◇第1話:逃走、ここから。
暗く、警報音の鳴り響く廊下を走る、黒い装甲に身を包んだ【主人公】。
走り続け、時にそれを追う者を退けながら【主人公】モノローグ。
「僕はどうやら、何者かにさらわれて“改造手術”を受けてしまったらしい。僕が何をしたって言うんだろう。さらってこんなにした奴らを、神様を恨んだけど、とにかく、何とか、僕はここから逃げようとしたんだ。」
手には銃、防弾チョッキやヘルメットで身を固めた追跡者達により、研究所内の一室に追い詰められ変身が解けた【主人公】は、薄青く光る機械の前で胸を撃たれ、倒れてしまう。追跡者が様子を確認しようとした時、発砲に伴う機械誤作動で青い光の渦が生じ、【主人公】を飲み込んでいく。
(ここでOPタイトル)
気が付くと、海辺(岩場)に倒れていた【主人公】。意識を取り戻すが、見知らぬ風景と、脱走時と異なる、自分の衣服に戸惑う。袖や襟が無い白地のワンピースのような服、腰を茶色い革ベルトでしめ、肘から手首までと脛も革で覆われており、足は細い革ベルトで甲に固定する形のサンダル、胸には小さな車輪型の飾りが付いたペンダントをしている。
頭を打っているのか、思考も記憶もぼんやりし、混乱する【主人公】。そこに「見つけたぞ、【別人の名前】だ!」とどこからか声がする。その声と共に現れた、甲冑姿の男達に追われる【主人公】。反射的に逃げんとする【主人公】。すると、ペンダントと腹部が光り、【バイク】が実体化する。【主人公】が咄嗟に【バイク】にしがみつくと、一瞬で車か列車のようなスピードまで加速した【バイク】が走り出す。甲冑の男達から逃げ延びた【主人公】は、そのまま【バイク】必死にしがみ付き、【バイク】もどこをどう進んだのかの分からぬまま高速で走り続ける。とある森の中で【主人公】は力尽き、地面に投げ出され、そのまま眠ってしまう。
(CM)
夢の中。組織の研究所で、手術台に乗せられた【主人公】を二人の人間が見下ろす。そのうちの一人、もう一人よりは背が低くわずかに【青い髪の一端が確認できる少年】は言う。「お前も選ばれたんだな」「かわいそう」と。
手術時にいた2人がガラス越しに見る中、先の追跡者と同じ姿の組織の兵と、無理やりに戦わされる【主人公】。【主人公】はその身に青い光を放つベルトと装甲、でたらめに振りかざし兵を殴りつける拳には炎や雷を纏っている。【主人公】は叫ぶ。「なんで、僕はこんな、なんで!!」
【主人公】が閉じ込められていた部屋の扉が、鍵部分が焼け焦げたような壊れている。研究所の暗い廊下に、大勢が走り回る音と警報音。【主人公】に向かい銃を構える追跡者。発砲音。
叫びながら目覚めた【主人公】の周りは、またも見知らぬ森。陽は暮れかけ頭には夢の光景が渦巻く。体は強張りぐっしょりと汗をかき、先ほどの【バイク】が消えているのが分かったぐらいで。まだ頭の中を整理出来ない。
ふいに、大きな影が主人公を包む。振り返ると、そこには青い瞳を光らせた、見上げるほど大きな怪物(【暴走獣・猫】)の姿が。
(次回へ)

※以後、【暴走獣】は同様に巨大な怪獣だと思って読んでください。

◇第2話:バケモノ
(簡単に前回回想。)
【暴走獣・猫】に襲われる【主人公】。不安定、無意識ながら、夢にも見た炎や雷の力を発動し、【暴走獣】の目を眩ませ、何とかその場から逃げる【主人公】。
「こんな、怪物、一体なに?ここどこ?」
(OP)
森をさまよいながら、空腹に襲われる【主人公】。夜が明ける頃、道を見つけるがまたも力尽き倒れてしまう。
気が付くと【とある青年】の家。行き倒れの【主人公】を助けてくれた【とある青年】は、少なくて悪いが、と食事もふるまってくれ、【主人公】は大いに感謝する。「随分とボロボロだったが、どこから来た?盗賊にでもあったか?」の問いに、逃げていた事以外記憶が曖昧でうまく答えられない【主人公】。「まさかお前…何か悪い事でもしたか?」と冗談めいて聞かれたその時、家の外に【暴走獣・猫】が現れる。
(CM)
物音に気付き外にでた【とある青年】は驚いて【暴走獣】から逃げようとする。続いて【主人公】も逃げようとするが、【暴走獣】に破壊された家を見て「なんとかしなきゃ」と、【とある青年】を背に向き直る。夢で見た手術室での、【青い髪の少年】の声が頭に響く。
「お前は――世界を見届けるんだ。そのために、お前も変わるんだよ」
少年の声に背中を押されるように「そうだった、こうやって、僕は戦える!」腹部から青い光を放つ【ベルト】が浮かび上がるとともに叫ぶ【主人公】。「変身‼」
“変身した姿”で力任せに殴り蹴り、【暴走獣】を撃退する【主人公】。振り返ると錯乱した【とある青年】がしゃがみ込み叫んでいる。
「あんた【海の民】か!?」「バケモノ!」「頼むから出てってくれ!」
食事の礼を言って、悲しみの表情とともに、【主人公】はその場を去る。
(次回へ)

◇第3話:僕に何が出来る?
(回想。「戦えるんだって思い出したからって…」)
大きく鳴る腹の虫。家なき森やのっぱらを、(木の実やキノコなどを観察・イヤイヤと後ずさったり、試しに口に入れながら)とぼとぼ歩く【主人公】。道や畑と思わしきものを見ても、前回の様子(「バケモノ!」)を思い出しまた道なき道を歩く。
ふと変身してみる【主人公】。拳に炎を出し「魔法みたいだけど、これじゃお腹は…」とぼーっと見つめる【主人公】。纏っていた炎がすぅっと消えてしまった拳を顔を高さまで上げ、「これって、何ができるんだろ?」と【主人公】はそれをぼーっと見つめる。
(OP)
変身した姿のままの【主人公】は、木の枝を集め拳の炎を使い着火、おぉ~と喜ぶ。焚火を眺めながら「逃げるのに必死だったけど、お腹は減るし、夜は急に寒いし…。とにかく、どうにかしないと…!」
(以下色々“実験”を試みる【主人公】のモノローグ)「これ(電気)でビリっと…いや何に使おう」
「もしかして水は⁈出っ…たけどこれじゃ飲めないか(水は焚火にかかって後すぐ消える)」「木の実をでっかく…これも戻っちゃう」
「道具は…大丈…あ、これも時間経つとダメなのかな?水汲んだりは…?(片手鍋を出してみて)あ!もしかしてこの(変身した姿の)色と同じ?」「じゃあこういうのは?」
指先をナイフのように変化させ、手近な小枝を切る。おぉ~と続いて拳をハンマーに、手刀を斧のように、両手を盾と剣に変化させ、キラキラと目を輝かせる【主人公】。
(CM)
夜、焚火の側、“検証結果”をびっしり書いた地面に横たわる【主人公】。
分かった事は、「何でも出来るわけじゃない。簡単な物は作れるけど一時的で不安定。あとは、大きく出来るぐらいかなぁ…」
食料については解決策は出ず。ここはどこだあの怪物は?と心配事が尽きないまま朝を迎える。
陽の光と鳥の声で目覚める【主人公】。小鳥の姿にしばし和み、一瞬「あれ食べれるのかな…」と考えてはいやいやと首を振っていると、別方向から【暴走獣・鳥】が飛来。
先の“検証結果”を試しながら応戦するも苦戦。そこへ木々の向こうから矢が飛んできて【暴走獣・鳥】に的中。隙が出来たところで【暴走獣・鳥】を倒す。
一安心してへたり込む【主人公】。そこへ元気に会話しながら【少年A】と【少女B】が現れる。
(巨大な暴走獣の姿がいつの間にか消えている)「さっきのでかいのは?」「せっかく見つけたと思ったのに」と好き勝手喋るうち、主人公に気付く【少年A】【少女B】。
少年達は不思議そうに、【主人公】は動揺のまま見つめ合う3人。側には矢の刺さった鳥が落ちている。
(次回へ)

◇第4話:出会い
(回想~前回の見つめあう3人)
「もしかして―」【少女B】が口を開き、嫌な予感がした【主人公】は少年達を見つめたまま、逃げる姿勢をとろうとする。
が、間髪入れずキラキラした瞳で「海の民‼?」と主人公に詰め寄る少年達。気圧された【主人公】はただ瞬きをすることしかできない。
(OP)
口々に質問攻めされる【主人公】。うまく答えられず後ずさりする中、側に落ちていた矢の刺さった鳥に気付く。同じく気付いた少年達。どうやら【暴走獣・鳥】に向け矢を放ったのは彼ららしくなんで?と不思議がる。
そこに聞こえる大きな腹の虫。【主人公】を見る少年達。再び鳴るお腹。【主人公】と鳥をそれぞれ見て少年達「これ食べる?」
大きく息を吸って覚悟を決めたように変身する【主人公】。少年達歓声。集められた小枝に火を点ける。再び歓声。
焚火で焼かれる鳥を前に手を合わせる【主人公】。質問攻めを再開していた少年がそれを見て「にいちゃんやっぱり海の民?」
(CM)
食後。少年達に詰め寄られるままに、水を出したり草花を大きくして見せる【主人公】。一つ一つに大きく驚き喜ぶ少年達の姿に少し笑みがこぼれる。そして少年達の提案で彼らの家に行くことに。「うちのかーちゃんは大丈夫だから!」
【少年A】【少女B】の家、声に気付いて出てきた【母C】は手伝いをサボった二人を叱るも、【主人公】を見て「どこで拾ってきたんだい。」
あっけらかんと【主人公】を迎え入れる【母C】。これまでの出来事を振り返りつつ、それ以前の記憶がおぼろげな事、少年達の言う“海の民”が何なのか?など語る【主人公】。【母C】曰く、“海の民”はここより南方の海辺にある国の人間を指し、不気味な術・技術を持つらしいとこの国(【内陸国】)では恐れる者が多い、しかし交易はあるらしく、この家の主【父Ⅾ】も交易に
関わっているため、【母C】と少年達は抵抗は無い。【海辺の国】が気になるなら【父Ⅾ】に一度会ってみればいいと、彼が戻るまでしばらくこの家にいる事を提案する【母C】と少年達。行くあてもない【主人公】は、彼らの言葉に甘えることに。
夕方、皆で食卓を囲む。(主人公以外は手を組む形の「いただきます」のお祈り。)ふと「平凡に、家族と生活していた記憶」がよみがえった
【主人公】は、食器を持ったままボロボロと涙を流す。「たぶん、僕にも家族がいて、こうしてご飯を食べてて…。」
子供のように泣き続ける【主人公】を、少年達と【母C】は肩や背中をさすってなだめる。
その様子を遠くから【甲冑の男】が見つめる。
(次回へ)

◇第5話:甲冑の男
(回想。)
少年達の家で朝食、家の手伝いをする【主人公】。昨日、少年達が森にいた理由を尋ねると、最近出るようになったというお化け・怪獣を探し捕まえようとしていたらしい。彼らが話す姿を、【甲冑の男】が再び見つめる。
(OP)
引き続き家の仕事中(畑の世話?)。少年達の父の事が話題に上がる。【父Ⅾ】は、交易で直接【海の民】と直接関わるが、この家の中では唯一、【海の民】を嫌っているらしい。それはどうやら家を出て行ってしまった少年達の上の兄、【兄E】が関わるようだ。【父Ⅾ】に会う事に若干の不安を覚えた【主人公】だが、とにかく今出来る事を、と手伝いに精を出す。
物を取って来てくれと頼まれ一人になった【主人公】。その足元めがけて、突如槍が飛んでくる。驚く【主人公】の前に、顔まで覆った甲冑・金か黄色に見えるマント・腰には青い石の埋め込まれたベルトを付けた【甲冑の男】が現れる。
「お前は、ここで何をしている【別人の名前】。」
(CM)
逃げようとする【主人公】の襟首をつかみ質問を続けようとする【甲冑の男】。それを突き飛ばし変身する【主人公】。
「そう、それだ。お前も俺もそんなものは知り得ない。どこでそんなものを得た【別人の名前!】」
「さっきから!僕は【別人の名前】じゃないし、そっちこそ何なんだよ!」「質問しているのはこちらだ!」
手に付けた飾りをベルトの石にかざし、現れ出た剣で切りかかってくる【甲冑の男】と応戦する【主人公】。
【主人公】が苦戦する中、物音に気付いた少年達がやってくる。それを見た【甲冑の男】は再び飾りを石にかざし、馬のような乗り物を使って撤退する。何があったと心配する少年達を横に、【主人公】は、【甲冑の男】が身に着けていたベルト・石の輝きが、自分の変身した姿と似ている事が気にかかっていた。
(次回へ)

◇第6話:父、嫌う。
(回想。)
【甲冑の男】、男が呼んだ名前、同じく自分を指して呼ばれる【海の民】と、分からない事だらけでもやもやする【主人公】。とにかく一つでも何かヒントがほしいと、【海の民】につながるかもしれない【父Ⅾ】の帰りを待つ。
数日後、【母C】や少年達とも馴染んで少し笑顔も増えてきた頃、【父Ⅾ】が家に戻ってくる。
(OP)
仕事仲間(同村の人間)と帰ってきた【父D】、「なんだ、また拾ってきたのか」と軽い反応だが、【主人公】の服装を見てムッとした表情。仕事仲間も、微妙な表情でその場を去る。【主人公】「えっと、『また』って?」 少年達口々に「俺たちが旅の人つかまえて~」「よその話よく聞かせてもらうから!」「ほんとはとーちゃんの仕事ついてきたいのにさ~」「『お前らにはまだ早い!』っていうから!」『なー?/ねー?』
 【父Ⅾ】「そんなペチャクチャうるさくされて仕事になんか連れていけるか!」
「それとそいつ、お話とやらが終わってるならさっさと出てってもらえ」
その後、【父D】に対し強気な【母C】も加わり、【主人公】の事・
【海の民】についてもっと知りたい・出来れば【海辺の国】へ行く協力をしてほしい事伝えるが、【父Ⅾ】の反応は悪い。
実は家を飛び出し【海辺の国】にいるという上の兄の話まで出て、気付けば親子喧嘩のように。売り言葉に買い言葉、
「【主人公】を認めさせたら、自分(少年)たちも【海辺の国へ連れていけ!】」という流れになり、【主人公】と少年達で策を練ることに。
(CM)
手品のように「力」を見せよう・それで笑わせてみよう・おいしいご飯を作ってみよう・労をねぎらってみよう…等々試すも
【父D】は渋い顔。日暮れが近づき、疲れたのか座り転がり昼寝モードに入った少年達を横に、【主人公】と【父Ⅾ】話し出す。
「なんか、すみません。二人は優しくて俺に付き合ってくれてるだけで。いや、好奇心で外に出たいのはうそじゃないと思いますし、好奇心強いからこそ俺みたいなやつのことも面白がってくれて」「誰に向かって言ってんだ。俺はあいつらの親だぞ?そんなもん知ってる。それとな、謝るぐらいならさっさと出ていけ?」「すみ…いや、このまま外に出てもまた危ないめにあって逃げ回るだけで何も変わらない気がするんです。だから、少しでも何か分かるかもしれない【海辺の国】に近づきたくて」
しばらく【主人公】を見る【父Ⅾ】。ぼやくように「そう、外は危険だってあるんだよ。なのに何で、どいつもこいつも出たがるのかね…。」
同じ頃、少年達の家から少し離れた森。小さなネズミの目が青く光り、むくむくと【暴走獣・ネズミ】に変化。
【暴走獣・ネズミ】が、【主人公】の事を噂する村の人間に迫る。
(次回へ)

◇第7話:獣の影と陰口
(回想。)
数日が経ち、相変わらず少年宅で手伝いをする【主人公】。【父Ⅾ】の渋い顔も相変わらずだが、初めて会った日のように「出ていけ」とは言われない。【母C】、「力」で生み出せる水を洗濯に使えないかと【主人公】に持ち掛ける(どうやら今年この辺りは雨が少ないらしい)。
試してみるも、あまり長い時間は使えないよう。「『変身』は結構(時間が)もつのになぁ」しばらく考えた後、あっ!と、久しぶりにバイクを出す【主人公】「僕これで逃げてきたんだっけ。どれだけ走ってたんだろう」。驚いたり興味津々の【母C】や少年達。
彼らの姿を眺め【父Ⅾ】「海の奴らも、あんな事ばっかしてるのかね」
(OP)
【少女B】を後ろに乗せて、ゆっくりグルグルと【バイク】を走らせる【主人公】。「次俺もー!」「これもっと早く走る?」
「走れるだろうけどちょっと危ないかな」「馬や牛の代わりには出来そうかい?」「それは出来るかも!」
そこへ【村人a】がやってくる。バイクを隠しそびれた【主人公】、【村人a】から、あからさまに「怪しい奴」という視線を受ける。
【父Ⅾ】と話しだす【村人a】。昨晩、巨大な獣が目撃され畑が荒らされた事と、【主人公】の存在が少し前から周囲で噂になっていた事を告げる。【主人公】を置き続ける事への忠告、再びの疑念の眼差しを残して去る【村人a】。
【母C】、「交易の恩恵は受けてるのに、まったく、いつまでああいう態度でいるんだかねぇ」ちらりと【父Ⅾ】にも視線を向ける。ばつが悪そうに目を逸らす【父Ⅾ】。複雑な【主人公】。
(CM)
聞いたからには放っておけないと、【暴走獣・ネズミ】を探しにいく【主人公】。それらしき鳴き声を聞き変身するも、見つけた【暴走獣】はその場にゆっくりと倒れてしまう。その先には、【甲冑の男、以下2号】が立っていた。
身構える【主人公】に【2号】、「お前から来るとはな」「お前は【別人の名前】ではないと言ったな?ではその首飾り・衣服、どうやって手に入れた?それは【別人の名前】が持っていたものだ。答えによっては…。」
睨みつけ武器を構える【2号】にややいらだち、徐々に落胆するように【主人公】
「知りたいのはこっちだよ!なんでこうなってるのか、俺だって分からないんだから」【2号】が怪訝そうな顔を見せたその時、先ほどの【暴走獣】が小さなネズミの姿になる。驚く【主人公】をよそに、懐から何か取り出しベルトにかざす【2号】。出現させた籠にネズミを投げ入れる。「それ、どうするの?」【主人公】を一瞥するも無言で去ろうとする【2号】。
「(そうだ)ちょっと待って!」
【2号】の腕を掴む【主人公】「何だ!」「君のそれ!僕のと似た力だよね!?それどうやって維持してるの?」「(面食らって)は?」
「僕のこれ、変身した姿やバイクは長く保てるんだけど、水なんかは出してもすぐ消えちゃうんだよ。炎や道具ならもう少しもつんだけど…」
早口でまくし立てる【主人公】。呆れたように「教える義理は無い」と、【馬】に乗り去る【2号】。
「答えてくれたっていいのに…」ともらす【主人公】の姿を、物陰から【村人a】が見つめている。
(次回へ)

◇第8話:疑い、行方不明。
(回想。)
【村人a】の家。他の村人を集め【主人公】の話をしている【村人a】。それを見ながら「『喋る暇があったら○○しろ!』っていつも言ってるのにね」
と庭先に繋いだ犬の頭をなでる娘。【村人a】に呼ばれ家に入る娘。その後ろで犬は、ふいに飛んできた“青い光”に目をやる。
(OP)
少年達の家に詰めかける村人達。【主人公】が怪しい男と話していた、最近の獣出没もこいつが関係しているのではなどと【父Ⅾ】に詰め寄る。真偽は分からん、うちの客にいちゃもんつけるのかと【母C】も加わりひと悶着。一旦追い返すも、夜、新たな獣目撃情報。
そして【村人a】の娘が行方知れずの報とともに、再び少年宅に押し掛ける村人達。お前のせいじゃないかと責め立てられるも、まずは娘を探す方が先と主張する【主人公】。不服そうな村人達ではあったが、娘の捜索に乗り出す。主人公も捜索を始める。
(CM)
【父Ⅾ】と捜索を続ける【主人公】は、【暴走獣・犬】と遭遇。【父Ⅾ】にのしかかろうとする【暴走獣】から【父Ⅾ】を守ろうとする【主人公】。
攻撃し、引き離そうとしても執拗に【父Ⅾ】に向かおうとする【暴走獣】に疑問を覚えながらも【主人公】が決定打を加えようと武器を振りかぶった時、「ダメー!」と娘の声が響く。
夜が近づき、村人達は続々戻ってくるが、【主人公】と【父Ⅾ】の姿がない。【父Ⅾ】に危害を加え、逃げたのではないか、いっそこのままいなくなってくれた方が…と【主人公】の事を話す村人たち。
その様子を心配そうに見ている【母C】と少年達。「きっと帰ってくるさ」と【母C】が少年達を抱きしめていたその頃、【主人公】と【父Ⅾ】、そして行方知れずだった娘は【暴走獣・犬】と仲良く遊んでいた。
(次回へ)

◇第9話:戻るには
(回想。【暴走獣・犬】と遊ぶ様子。「なぜこんな事になったかというと」)
前回の娘の声「ダメー!」から続く場面。声を聞き【暴走獣】への攻撃をやめる【主人公】と、【父Ⅾ】にのしかかる、と思いきや、べろんと【父Ⅾ】をなめる【暴走獣】。
実は、と話しだす娘。昨日、庭からいなくなっていた飼い犬を追いかけ見つけた娘。抱えて帰ろうとした時、犬の口の中から青い光が溢れ、犬は巨大化してしまう。驚いて気絶してしまった娘、気付くと巨大化し【暴走獣】になってしまった犬が側に寄り添っていた。
日も落ち始めており、とにかく家に戻ろうとするが付いて来ようとする【暴走獣】。このまま戻っては騒ぎになるし犬もどうなるか分からないと
戻るに戻れなくなり隠れていた、という。
話を聞き、何とかしたいと思う【主人公】だが、今まで【暴走獣】を「倒した経験」しかない。考える中で、【2号】が倒したものがネズミになったのを思い出し、「今までの暴走獣も何らかの原因で動物が変化したもの」
「“力尽きた”状態に持ち込めばあるいは元に戻せるのでは?」と仮説を立てる。
(CM)
「と、いうわけなんだけど」困り顔で【主人公】を見る娘と【父Ⅾ】。「気絶させるにも…」キラキラした青い瞳でこちらを見つめる【暴走獣】。
「攻撃するのはかわいそうだよね」「どっちみちダメ元だ!」と、遊ぶ気マンマンの【暴走獣】相手に走ったり転がったり、変身してバイク走らせてみたり、その辺のものを巨大化させて気をひいたりする3人。真っ先にへたり込む【主人公】に「おぅ情けないぞ若者!」「もっと頑張って!」と2人。
2人も限界が近づいた頃、さっきまで走り回っていた【暴走獣】がピタっと動かなくなり、眠る姿勢に入る。そのまましゅるしゅると小さくなり、
元の犬の姿に戻る。
少年達の家、窓の外を見ている【母C】とそばで眠る少年達。「来た!戻ってきたよあんた達!」と少年達を起こし外に飛び出す【母C】。
その視線の先に、【主人公】【父Ⅾ】犬を抱えた娘。3人は、【村人a】の家に向かう。犬を追いかけ迷子になったところを見つけてもらったという娘。
娘の帰宅を喜ぶものの、ぎこちない態度で礼を述べ、すぐ去ってしまう【村人a】。【主人公】に向き直る娘。【主人公】、小声で「昨日今日の事は」「3人の秘密、でしょ?」と【父Ⅾ】の顔も覗き込みほほ笑む娘。自分もとばかりに「ワン!」と犬。
ところ変わって、海辺の国・謁見の間。跪く2号「あの男の件、いかがいたしますか?」。数段高い場所にたたずむ人物。
カーテンのような薄い幕の隙間から、青く長い髪が見える。
(次へ)

◇第10話:客
(回想。「(暴走獣に)襲われるから、僕に対抗出来る力があったから“倒して”きたけど…?」)
(【主人公】モノローグ、今までを振り返りながら)
「“悪い奴ら”にめちゃくちゃされてそこから逃げ出して、気付いたら知らない土地にいて、怪物に襲われて、皆(少年達)のおかげで何とか今生きてて。(溜息)わからない事続きで、怪物の事考える余裕なんてなかった。
それとここ。怪物以外、動植物は図鑑でぐらいなら見た事あるものばかり。でも風景は、田舎というには道具や建物がずいぶん時代が古そうで電気も使ってない。土地の名前は地図で見た事もない。何より僕の力と同じような力を持つ人がいる。【海の民】がそうなのかもしれない。
ここ、いやこの世界は、確実に僕が生きてた世界とは違う。」
うーんと唸った後、「ん?図鑑?地図?」ふと,子供の頃に【主人公】が親と図鑑や地図を広げて笑っている風景を思い出す。
「そうか、小さい頃…。僕の親?家族って、今どうしてるんだろう。」
(OP)
家の中。ぼーっとする【主人公】に「この前の事気にしてる?」と【少女B】。【少年A】「気にしなくていいよ。かーちゃんいつも言ってるし
『とーちゃんといい村のやつといい、この国のやつらは怖がりが多いんだ』って」
「『この国』って、他人事だなぁ。【母C】さんもしかして他所から来たとか?」以下口々に少年達「違うよ。生まれも育ちも【内陸国】の街だって。」
「かーちゃんお嬢様だったんでしょ?」
「出稼ぎで街にいったとーちゃんがかーちゃんのとーちゃんに気に入られてかーちゃんねーちゃんいっぱいいるからってかーちゃんにかーちゃん…あれ?」
「そのかーちゃんのとーちゃんが【海辺の国】とずっとお商売してるから、もしかしたらずーっと昔のとーちゃんかかーちゃんに【海の国】の人もいたかもねって」
「そう!だから俺(わたし)達も、【海の民】かも!」「だから見てみたいのに」「とーちゃんいくら言っても連れてってくれないし」
そこへ扉から【父Ⅾ】入ってきて少年達のサボりを叱る。【父Ⅾ】に向かって【主人公】「あの、次【海辺の国】に行くことがあれば付いて行かせてほしい、というか断られても僕は付いていくつもりなんですけど。いつかこの子達の事も―」何か言いかける【父Ⅾ】の後ろから声。
「その任、俺が代わりに果たそう」先ほど父Ⅾの入ってきた扉の前に、マントの男(以下【2号】)が立っている。
(CM)
突然の来訪と言葉に驚く中、坦々と話しだす【2号】。
【2号】の属する【海の国】と関わりが深いと見られる「そこの不審人物(主人公の事)」を、連れ帰るよう命じられているという。
そして【父Ⅾ】が【海辺の国】に住む【兄E】に送っていた手紙を見せる。中身は「いずれ【主人公】がそちらに行くだろう。家の事もありすぐにとはいかないが、子供達もいずれ。その時はよろしく頼みたい」というもの。この手紙の話を聞いた【海辺の国】の長は、【主人公】と共に、少年達を「是非客として迎えたい」と。驚く【主人公】。黙って目を泳がせながら、少年達のキラキラ視線を受け止める【父Ⅾ】。【主人公】「これは、喜んでいいのかな?」【父Ⅾ】「いいんじゃないか?」弾けるように歓声を上げ飛び跳ね父に抱きつく少年達。
(畑に?)なかなか戻ってこない【父Ⅾ】を呼びにきた【母C】「何の騒ぎ…ん?いつ来てたんだいあんた(2号の存在に気付いて)。」
翌日、旅支度をした【主人公】と少年達、父母と話す。「【海辺の国】に行けるのは有難いけど、あの人信用していいのかな」「かーちゃんがいいなら大丈夫でしょ」
「一晩中この人(【父Ⅾ】)の話に付き合ってられるんだ、わるい奴ではないよ」「聞いたらあいつ、【兄E】の上司だって言うじゃねぇか。そりゃその、話も広がるだろ」「じゃああのにーちゃんはいいやつって事で!」
「じゃあ」『いってきまーす!』
【2号】について、歩き出す【主人公】と少年達。見送る【父Ⅾ】【母C】「さすがに一度にいなくなられると寂しいね」
「次俺が行くときに一緒に連れて帰ってくるんだ。あっという間だろ」「あ、そんときゃあたし一人じゃないか。今だって2人人手が減っちまったんだ。あんた、責任取って普段の倍働きなよ?」「わかってるよ、ったく」
村のはずれ。腰のポーチから何か取り出し腰のベルト(の青い石)にかざす【2号】。すると馬のようなものと、小さな荷台が現れる。
それを見てはしゃぐ少年達の横で、馬と荷台をつなぐ【2号】。
【主人公】「これ、小さいけど皆乗れるかな」
【2号】「これに乗せるのは彼らだけだ。俺はまだ、お前を客と思ってはいない。(【主人公】えー…)それにお前にはそれがあるだろう」と、【主人公】が着けている車輪型のペンダントを見る。これ?あ、そうか!と変身してバイクを出現させる【主人公】。それを見て「やはり我らのものとは違う」とつぶやき馬に跨る【2号】。
【主人公】が「何か言った?」と返すと「あまり話しかけるな。気が散る」と【2号】。「本当に信用していいのかな」とぼやく【主人公】をよそに、荷台に少年達を乗せた馬車は【海辺の国】に向かって走り出す。荷台から少年達がはやくはやく!と声をかける中、【主人公】はバイクでその後を追う。
(次回へ)

◇第11話:【2号】という男
(回想。)
馬車を止め(一時実体化を解き「収納」する)、川辺で休憩する【主人公】達一行。【主人公】と【2号】「結構のんびり進んでるけど、【海辺の国】までどのくらいかかるの?」
「〇日はかかる。これでも急いでる方だ。」「そんなに?そりゃこれだけ食料渡してくれるわけか」「俺一人なら1日とかからず行ける」「そんなに違うの⁈」
「…お前、自分で【海辺の国】からあそこ(少年達の村)まで行ったんじゃないのか?」「逃げるのに必死で、そこがどこかなんて分かってなかった。勿論それが【海辺の国】だったかなんて」
話に割り込む【少年A】「そんなに早く行けるならそうすればいいのに」【2号】「恐ろしく速いぞ。子供が何時も耐えられるものじゃない」むしろ体験してみたいという少年達。
それならと、カプセルのような形のものを2つ実体化させる2号。少年達がまるまってそれに入る。再び実体化させた馬の胴にそれを固定し、「この方角に真っ直ぐ〇数えるだけ走る。お前は荷を持って追いかけてこい」と高速で馬を飛ばしあっという間に目の前から消える【2号】。驚きながらも慌ててバイクで追いかける主人公。
追いついた先で、ぐたりと座り転がりする少年達とたたずむ【2号】。心配する【主人公】に向かってフラフラの少年達「面白いけど」「休み休みでおねがーい…」
(OP)
再び馬車とバイクで移動する一行。【2号】の方を見ながら【主人公】モノローグ。「人に質問はするのに、僕の質問はあまり答えてくれない。けど【少年A】や【少女B】の質問はまあまあ答えてくれる」(【2号】を質問攻めにする少年達の回想。年齢等答えるところは答えほどほどに無視もする【2号】「こい…彼らは喋りすぎだ。本当に【内陸国】人か?」
【主人公】(さぁ?)「少なくとも、僕をこんなにした奴らよりは“悪い奴”じゃないよな。」ふいに【悪の組織】研究所にいた時の、兵士や謎の人物(うち一人は青髪の少年)の姿が頭を過り冷や汗、走行姿勢が乱れる【主人公】。「疲れたか。少し休むぞ」と【2号】。
荷台の中で眠る少年達はそのままに、【2号】と【主人公】会話。「お前、そんな力を持っているくせに、扱いはそう慣れていないようだな」「好き好んで手に入れたもんじゃ、ってまた僕ばっかり答えてるじゃないか!そっちはろくに答えないのにずるいよ」「なら一つ答えてやる」「え、じゃあ、僕の質問だけ無視しがちなのは何で?」
「お前が不審人物で、俺はそんなお前を気に食わない。」「なんだよそれ!」「わめくな。聞いてきたのはそっちだ。」「なんなn」「静かにしろ、何か来る」
腕に付けた飾りに手をかけ繁みを警戒する【2号】。その視線の先から小動物。なんだと安堵しかける【主人公】だが、小動物の目は青く光っており、【暴走獣】に変化する。
(CM)
気付けば日が暮れ始めている。襲い来る【暴走獣】。その物音に反応はするも目を覚まさない少年達。まずいと焦る【主人公】に、変身し、「おとりになって(少年達から)引き離せ!俺が仕留める!」と叫ぶ【2号】。慌てて変身し、攻撃や声で【暴走獣】の注意を引き付ける【主人公】。【暴走獣】の背後に回った【2号】、双剣を実体化させ【暴走獣】の背に投げつける。
刺さった剣を足掛かりに、【暴走獣】の頭まで飛びあがった【2号】、大剣を実体化させ【暴走獣】頭部に一撃を叩き込む。
その速さに圧倒される【主人公】に「ぼーっとするな!つぶされるぞ!」と【2号】。慌てて下がる【主人公】の前でゆっくりと【暴走獣】は倒れる。
すっかり夜。さすがの物音に目覚めた少年達は、焚火横で自分も見たかった・仕留めてみたいなど楽しそうに話す
。焚火を見つめ、その先で既に眠っている【2号】に目をやる【主人公】。
その側には「【暴走獣】だったもの」の亡骸が入った袋があり、袋には少し血が滲んでいる。【主人公】再び焚火に視線を戻し、はぁと息を吐く「僕も“気に食わない”かも」。
(次回へ)

◇第12話:別世界
(回想。)
【主人公】・少年達・【2号】の旅路も佳境に入る。その間、少年達は相変わらず【2号】を質問攻め。出てきた情報といえば、少年達の兄【兄E】は元気に働いていてコロコロ髪型を変えるとか、【海辺の国】では何がおいしい、どんな遊びが人気だ、景色がキレイだと有名なのはここだ、お前たちみたいに好奇心の塊みたい奴が山といるなど。
合間に【主人公】や【2号】の力の事や、【暴走獣】とは何かなど聞くが、無言や「今話すべき事ではない」で流されるばかり。モヤモヤと【海辺の国】へのわくわくを抱えながら、【2号】とともに、今日も現れた【暴走獣】を倒す【主人公】。都度【暴走獣】から元の姿に戻った動物を回収していく【2号】。
その様子にどうにも胸のひっかかりを覚えるも、何が出来るわけでもないとさらにモヤモヤする【主人公】。
(OP)
新たに【暴走獣】。気付けば【2号】が指示、【主人公】がフォローに回る分担が定着している。今回は連携がうまく取れなかったものの、何とか倒して一息の【主人公】「何か、出てくる頻度上がってない?」
「【海辺の国】に近づいているからな」と【2号】。え、答えた?と驚き詰め寄ろうとする【主人公】におつかれー!と走り寄ってくる少年達。「いいなー俺も【主人公】みたいにかっこよく戦いたい」
「かっこよくなら【2号】みたいなのがいいなー。【主人公】の事は嫌いじゃないけど、変身したら真っ黒だし【2号】はピカピカしてもっと強いし。」
苦笑いの【主人公】、二人の会話を聞いて尋ねる。「二人は、怪物と戦うの、怖いなとか嫌だなって思わないの?」「近くで見たら怖いよな、でっかいし」「うん」
「でもそれをやっつけてる【主人公】とか【2号】はかっこいいからいいなって」「私畑荒らすやつ(小動物)ならやっつけた事ある!また出たら嫌だなって思うから、当たった時はやった!って」
出会った時に二人が弓矢を持っていたのを思い出し「そういうもんなんだな」と主人公。いつの間にか小さくなっていた元【暴走獣】を回収し、一行は【海辺の国】へ向かう。
(CM)
「なんだか、家を見るのも久しぶりだなぁ」ぽつぽつと見え始めた人家を眺めながらバイクを走らせる【主人公】。道中、【内陸国】では一行の姿は目立ちすぎるという事で、なるべく人気の少ないルートを選んできていた。木やレンガ土壁中心だった村の建物に対し、見えてくる家々は真っ白。目新しい風景に興奮しっぱなしの少年達の横で何とも言えぬ緊張を覚える【主人公】。
すると少し先の建物から老人が出てくる。【主人公】達に向けて手を振っており、気付いた【2号】は馬の脚を止め家の前に降り立つ。それに続いた【主人公】は老を前により一層緊張。
しかし【主人公】(変身したまま)を見た老人は「おぉ、お客さんかい?また面白そうな人だね。良かったらちょっと外の話を聞かせてくれよ」とにこやか。【2号】が先を急ぐことを伝えると、怪物の出が多くなってきたので警備を頼むよと告げ家に戻る老人。
バイクにまたがって一息の【主人公】を見て少年達「どうしたの?」
【主人公】「また怖がられたりするのかなと思って」【2号】「言っただろう。お前達みたいな奴らが山といると。この国は、未知を歓迎する。」窓から手を振る老人に会釈して、また一行は走り出す。
少し進むと、人家の数も増え、にわかに人の声、騒ぐ声が聞こえる。何かを叫び回っている青年、【2号】に気付き、この先で【暴走獣】が目撃されおそらく今暴れているだろう事を告げる。青年の声で、住民は避難したのかと思いきや、結構な人数が野次馬となっているよう。クソッともらした【2号】は「道なりにずっと行けば中心部に至る門があるからそこを目指せ。」と言い、少年達を荷台から下ろし馬で青年が言っていた方へ走っていく。ポツンと残された【主人公】と少年達「それ(バイク)、3人乗れる?」「3人は無茶かな」
(次回へ)

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