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【#WJ08】週刊少年ジャンプ2025年新年8号感想【寿司いくら】

アンケ1:夜桜さん2:魔男のイチ3:アンデラ


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!

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【#wj08】週刊少年ジャンプ8号の感想をベテランジャンプ読みVと一緒に語ろうぜ!前半戦【もう…不死じゃないんだから…!】

【#wj08】週刊少年ジャンプ8号の感想をベテランジャンプ読みVと一緒に語ろうぜ!後半戦【夜桜さんちの大作戦完結!ありがとう!!】

●アオのハコ 180話

表紙
冬の出で立ちの大喜と千夏先輩!
一瞬スキーか何かかと思ったけど普通に走ってるだけだこれ。日常的なランニングの風景やね背景的にも。
全体的にモコモコしてて可愛い。
巻頭カラー
千夏先輩とユメカ。
ドアップだからスマホで見てたらいきなりユメカのドアップ出てきてびっくりしそう。
「あなたと真正面から──」
って書いてあるのに背中合わせなのもちょっと笑った。そういうことじゃないのもわかるけどね。
本編
引き続きウインターカップ決勝、栄明vs彩昌。
やっぱりユメカはクソ強くて大暴れしてるみたいだけど、それでも「なぜオレはあんなムダな時間を……」ってなってる様子。
一方千夏も千夏で「あの時ちゃんと話していたら」って考えたりはしてるみたいだけど……でもこれはなんだかんだ選択は後悔してないみたいな話なのかな?「でもそれじゃ きっと夢佳の後ろをついていくだけだったから」とか言ってるし。微妙に確信が持てない。
「でもこれは 私の 好きだから」
がそれっぽいこと言ってるけどあんまり前後と繋がってないんだよなよく考えたら。それでちょっと混乱してる節はある。
「努力してきた自分を 今の自分が 報わせてあげるんだ」
は泣き顔からのラストの懸命な表情というのもあいまってなんとなくおおってなったけどね。
あんまり深く考えないで雰囲気で読んだ方がいいのかもしれない?

●あかね噺 142話

第二部(暫定)冒頭の語り手は記者の樫尾さん。
3年経った落語界、意外とそんなに変わってないっぽい。目立つ違いと言えばからしとひかるが二ツ目昇進したことと……阿良川あかねが表舞台から姿を消したこと。
樫尾さんはめちゃくちゃあかねに注目してたからションボリしてるね。
で、そんな樫尾さんが仕事で訪れたパリ。
偶然通りがかったホールには「AKANE ARAKAWA」の名が!!
この瞬間の樫尾の血の沸騰とワクワク感がそのまま読者の感覚とシンクロしてるの面白いなあ。
勢いで上司も振り切り受付も突破して入った劇場では───
あの頃のように落語を演っている阿良川あかねの姿が……!!
第二部開幕として完璧すぎる興奮だわ。
序盤で字幕を活用して海外で活動する落語家の話をしてたのはここに繋げるためだったのね。上手いなあ。
あかねも流石にフランス語ペラペラで落語やるわけじゃないか。
新たな幕が開いたわけだけど、やっぱり気になるのは「なぜパリに?」ってことなんだよな。言葉が直接伝わらない地でも落語で全てを伝えられるように……っていう武者修行みたいなこと?

●ONE PIECE 1136話

冒頭は引き続き宴。
何気にルフィと肉を皿ごとずっと持ってくれてるヤルル様優しっ。
ウソップジンベエサンジブルックと各々巨人たちと楽しく過ごしてるようでなんだか微笑ましいね。
謝罪しにきたロード。流れで「太陽の神」の話に。
信奉している巨人族の中でも太陽の神がどういう存在なのかの解釈は割れに割れてるようで。
ハーレイは古い言葉で書かれてるらしいけど歴史の本文よりももっと古いんだろうか。
あとさらっと言ったけど「世界はすでに二度壊れている」って結構驚きの新情報じゃない??
この世界は海に沈むのくだりで過去一回はそうなったんだろうなって思ってたけどその前にも一回あったの……!?
てかなんなら時系列的にはハーレイ出来てからも一回壊れてそうだし三回以上も全然ありえるよな。
ヤルル様がギア5を見たらどういう反応するのかも気になる。
その後はロキの話に。
シャレにならないイタズラをしまくる呪いの王子ってキャラ付けはかなり北欧神話まんまだ。
で、ロキを捕えたってんでシャンクスの話も出て……
ここでゾロがルフィの様子から勘付いて問い詰め。
さらにナミも合流してルフィゾロナミ(とロード)でロキに会いに行くことに。
最初期メン3人での行動ってのがいいね!ワクワクするねえ!
ラストには話題のロキサイド。
神の騎士団の偽シャンクスと……新キャラ、軍子がロキを力づくで勧誘に!
軍子……ローブ脱いだら下半身えっちすぎだしツラ良いし、今のところ悪役ムーブしかしてないんだけどなんか好きかも……「顔が良い」のパワーってすごい。まあ禪院直哉も性格終わってるけど顔良いから大人気キャラだしな……
てか今ここにルフィたちが向かってきてるってことは絶対鉢合わせするよな。
ってことは偽シャンクスの謎とかも明らかになる……!?

●魔男のイチ 18話

デスカラスvs反世界の魔法。
いわば最強対最強って感じですごいカードだ。
もう出てくる魔法も派手っ派手でね。
反世界さんが例の化け物たちを再び大量展開してきたと思えばデスカラスの「撃墜(イスカンダル)」が発動。
マッシュルのサモンズ系とかデュエルマスターズのアルファディオスみたいな神々しくて強そうなデザイン。それでいてフリフリなかわいらしさもあるのはデスカラスっぽさ。

どことなく似ている?

規格外の砲撃で化け物たち一掃してるの気持ちえ~!
しかもイチと違ってこの火力出しても倒れないどころか何でもないかのように次の攻撃に移る余裕っぷり。マジで格が違うわデスカラスさん。
さらに近接高火力の「撃突(アレクサンドラ)」に搦め手の「告解(ゴルコンダ)」とレベル高そうかつバリエーション豊富な魔法が次々と。最強の魔女つったらこうあってほしいよなってのをしっかり魅せられた。
魔法以外の部分で言うと気になるのはやっぱり煽りあい。戦闘前に煽りあい、戦闘始まってからも煽りあい……特にデスカラスのなんとなくあらゆるものを舐めてる感じの性格が煽りあいにおいては気持ちよくハマってたな~。
中盤の「反世界の魔法ともあろう者が~」はちゃんとイチの戦いも立ててくれているみたいで嬉しかったし。
何よりラストの「なぁにぃ?お友達でもいた?めんごめんご」が反世界さんの「なんだ?同族でも死んだか?」に対するめちゃくちゃ綺麗な意趣返しになってて超気持ち良い煽りだったね!
今週は7割くらいこのシーンでアンケ入れさせられてるみたいなとこある。やっぱレスバはバトル漫画の華だよな~!
今回のデスカラスさん、「現代最強」という肩書で上がりまくってたハードルをきっちり超えてきていてかっこよすぎたな。
現状は割とレスバでも魔法バトルでも押せ押せな感じがあるんだけど、このままデスカラスさんが勝っちゃうってことはメタ読みすると無さそうだよね。やっぱ習得条件が無理ゲーだったりするんかな。ウロロの時もそれだけがネックだったっぽいしねデスカラスさん。
そもそもまず条件が判明するのかどうかすら分からない状況でもあるしな。

●夜桜さんちの大作戦 最終回(258話)

特大センターカラー!

いきなり1話冒頭のセルフオマージュ。
多少無理矢理ではあるけどこういうサービスは嬉しいしクスっとくるね。
見開き
桜舞うなか佇む夜桜家の面々!
みんな笑顔で晴れやかな表情なのがハッピーな最終回って感じで良いね。
色合いもいつもの鮮やかさに加え桜のおかげか全体的にすごく明るい。
遠目に見たら屋敷→植え込み→地面で虹色っぽいグラデになってて色彩感覚〜!ってなった。

最終回単体振り返り

冒頭は元クラスメイトたちに遊びに誘われ快諾する太陽。彼らも大人になってねえ……子供連れてる人もいる。学生時代あんな態度だった太陽に絡んでくれて今でも遊びに誘ってくれるのいいやつらだよなあ。
で、メインは親子でお買い物に来た太陽六美ひふある。
双子がお菓子を買ってほしくてカゴに入れようとするのを太陽が防ぐ小競り合い。THE・親子で微笑ましい。
そんななか重いものを持とうとする六美を気遣う太陽。それ自体は普通の事だけどそれに対しての六美の反応が「気が早い」?おや?おやおや???
と、ここでお菓子カゴ入れ戦争に突如参戦する凶一郎!まあこの男は双子の味方よな。
さらにそこに駆け付け流れるように長男をボコボコにする辛三と双刃!
四怨嫌五七悪もいっちょ噛みしてていつもの兄弟コメディだ。最終回で「普段通り」をやってくれるの、コメディ色強めの作品だと一番うれしいまであるよな……
ちょいちょい出てた多様性親子の再登場も地味に嬉しかったし。あの男の子もこんなに大きくなって……
そこから後半はお家に帰って「夜桜ご飯」ことお赤飯をいただくみんな。
赤飯となると「気が早い」で抱いた疑問が確信めいてくるよね。
兄弟たちは何のお祝いかピンときてなかったところに切り込むのがまさかのアイさん。
「わかった!赤ちゃんだ!」
や やっぱり………!!!
飛び跳ねてるみんな、良いリアクションするな~!特にゴリアテはなんかよくわからんゲジゲジになっててノリ良すぎる。アイさんが分かるならお前も鼻で分かるんじゃないのか。
七悪がリアクションしてないのは主治医として知ってたからなんだね。
1か月って判明早くない?って思ったけど七悪は普段からみんなの健康状態チェックしてるからそりゃすぐ気づくか。
あとさらっと言われたけど妊娠から半年で出産ってすごいこと言ってない?ここに来て開花とかソメイニンとかよりよっぽど超人っぽさ感じたわ。まあでもこれで多少ひふある誕生周りの時系列も余裕ができるのかな?
地味に赤飯についてただ六美が食べたかったからって理由づけされてるのもケアが行き届いてるなと思った。こういう時の赤飯炊く風習を気持ち悪いとする向きもあるからね。でも妊婦が食べたいって言ってるなら仕方ないよねーっていう。
凶一郎は昇天。どういう挙動になるのか気になってたけどこうなるのか。
素直に祝福するパターンもありえるしやることやってる太陽に激詰めするパターンもあると思ってたけど。後者はさすがにキショすぎ?
言うてもひふあるをあんだけ溺愛してることを考えると第二子懐妊でもこうなるのは納得感あるな。
そして最後には家族みんなで記念撮影!
夜桜家祖父母、両親、朝野家も写真で参加。本当に家族みんなって感じだね。
賑やかで楽しげな感じとしんみりとエモい雰囲気が共存していてこの作品らしい1ページだ。最後の最後でのタイトル回収もグッときた。
そこから物語の始まりでもあった太陽六美の指輪にフォーカスし、ラストは屋敷を映して〆。
エピローグで見たいものがしっかり丁寧に織り込まれたとても綺麗で優しいこの作品らしい最終回だったと思います。
第二子については単行本描きおろしとかで触れられたりするのだろうか。
数年後のお兄さんお姉さんやってるひふあるも見てみてえっすな……
ひふみの愛にヒキ気味だったあのあるふぁが弟妹を溺愛してる姿見てえ……

作品全体の振り返り

シンプルに良い作品・良いたたみ方だったなという感想もあるのですが、個人的にはこの作品が無事に円満完結できたという事実にかなり少年ジャンプという雑誌の夢や希望が感じられて感慨深くなっている部分があります。
というのも、この作品は
①コメディ路線からのバトル路線へのスライド
②序盤の低空飛行からの持ち直し
という近年のジャンプでは難しいと思っていた動きを両方大成功させて軌道に乗った作品だからです(①がうまくいったから②が実現したという話でもあるので厳密には別個に語ることでもない気はするけど)。
近年、(漫画に限った話ではなく)エンタメの供給が多すぎることによって、1つのコンテンツをちゃんと味わうか否かの取捨選択にかけられる時間がどんどん短くなって客の心を初手から速攻で掴みにいく戦略がどんどん重要視されてきているように思います。ジャンプではアンケートシステムが採用されていることもありその傾向は近年でも当然のように在り、
「序盤で読者を掴めなかったらどれだけ途中から面白くなったとしても読者は帰ってこない」
までいってしまっているような実感がありました。
序盤からフルスロットルの面白さを目指すことはもちろん良いことなのですが、そうではない作品──軌道修正を経て化けるような作品だったり、じわじわと面白くなっていくような作品だったり──は勝負の土俵に上がることすら困難であるようなある種の閉塞感・夢の無さをどこか感じていました(なんなら軌道修正は週刊連載特有のライブ感による揺らぎなので個人的には一番ジャンプらしいまであると思っている)。
そんな中『夜桜さんちの大作戦』は序盤のコメディ路線、いわゆる「キャラガチャ期」を経てから「タンポポ編」でガッツリバトルに振り始め一気に覚醒、そのまま人気がうなぎ登りでアニメ化・円満完結という、わたしが感じていた閉塞感を打ち破ってくれるような夢のルートを歩んでくれた作品という印象でした。

正直序盤のこの作品に対する印象は「好きでも嫌いでもない」というくらいのものでした。
キャラは良いけどアンケ入れようと強く思わされるような感じではないなーって感じ。実際1周年記念の時にでさえ巻頭カラーでなくセンターカラーだったのでこの頃は扱いとしてもまだ格が高くなかったのだと思います(連続新連載と時期が被ったというのもあるけど)。
ただそこからタンポポ編、特に白骨島での戦いで能力バトル要素「開花」がバチっとハマり、兄弟たち、そして太陽の魅力がビンッビンに引き出されていった+バトル漫画的な「ウオオオオッッ」とブチ上がれる展開が入り始めたことで文字通り一気に花開いた感じがありました。
こないだ一気に読み返しましたが四怨嫌五のW開花は今見ても最高すぎ。
さらにバトル路線に移行してからもコメディ時代のノリを適度に差し挟むことで時に敵サイドが持ち込んでくるダークすぎるほどのダークさを緩和したり、ジャンプという雑誌の中でも口当たり重くなりすぎず楽しめる作品というポジションを確立していたのも長く愛された要因の一つに思えました。コメディ期も全然無駄じゃなかった。
そしてコメディとバトル両方が威力を発揮できていたのはひとえに兄弟たちのキャラが良かったからだなと。
見た目・中身・戦闘スタイル、いずれも綺麗に全員キャラが立っていて、持て余したり活躍が少なかったりするキャラがおらず誰を推してもほぼ平等に供給があるというのは地味に凄い事だと思います。
中でも凶一郎のキャラ完成度はとんでもなかったなと最終回まで読んで改めて思いましたね。
五条悟的な最強キャラ・師匠キャラ的要素もあり、長いストーリーを経て素直に主人公を認められるようになっていく爆豪や流川のようなライバルポジ要素もあり、ギャグ・オチ要員としてべらぼうに使いやすい三枚目要素もあり──この作品の面白さに凄まじく寄与していたMVPだったと思います。
そしてやっぱり太陽と六美、この二人がとにかく好感が持てて可愛い主人公たちだったなと。
もう1話以前から相思相愛でアッツアツの見ててニヤニヤできるイチャつきっぷりで、翻って日常を守るために死闘を繰り広げることの説得力が増してたし、日常パートとのギャップで太陽がよりカッコよく見えていたのも効果的でした。
実はかなりしっかり「家族」というテーマに沿って話を広げていたのも印象的でしたね。
「夫婦」「兄弟」「ペット」に始まり、「祖父母」「両親」「先祖」と来て第二部では「子供」。──こう書くと双子の登場には納得感しかないな……
ラストバトルの旦周りは「子供が親に一方的に利用される間違った形の家族」、夜桜家の対極として結構露骨に描かれてたんですね。太陽六美ひふあるは「親と子が互いに互いを思い合って動く家族」として描かれていたものな。
それとこの作品を語る上ではカラーイラストが良すぎるという点も外せないんじゃないかなと思ってます。
表紙・巻頭カラー・センターカラー・単行本表紙……ビビッドで目を引く色遣いでありながらも心地よくてワクワクもするこの作品のカラーイラストがめちゃめちゃ好きで、誇張抜きで毎回楽しみにしていました。カラーが好きな作品で言うとマジであらゆる漫画の中でもトップ3に入るレベル。画集とか出してほしい。
という感じで良かったところ、好きなところを書き連ねていきました。
今回の連載を経て権平先生は絵も漫画も信じられないくらい激烈に上手くなったという印象で、正直『夜桜さんちの大作戦』の次の作品もまだまだ全ッ然描けるだろうなと思っています。
むちゃくちゃ期待しているのでいつかまたジャンプに帰ってきてほしいですね。
権平先生、お疲れ様でした……!
夜桜さんちの大作戦、ジャンプらしくて良い漫画だった……!!


○逃げ上手の若君 187話

1342年まで時代を飛ばしつつ要所での出来事を描いていく回。
まずは尊氏。さんざっぱら後醍醐天皇へのドエグい仕打ちを働いておいてこの本気号泣。
「おまえが」は最初若干分かりにくかったんだけど「おまえが言うな」とか「おまえが悪いだろ」とかそういうのひっくるめてってことなのかな。
この支離滅裂さ最高に狂ってて尊氏らしいんだけどこれがガッツリ史実通りだという事実が一番狂ってるよ。
内紛──直義と道誉の小競り合いを描きつつ中盤には頼遠。
初登場時は化け物すぎて理解が及ばず部下も「?」って感じだったのに、「凄さを理解されるようになってしまう」という描写で劣化を表してるのテクい表現だなあ。
いつもつけていた鬼の面をつけておらず人としての顔が露わになっていることからも「得体の知れない化け物」らしさの喪失を感じる。
さらに全盛期には味方の雑兵を弾として使い捨てて敵の雑兵を粉微塵にしていた頼遠が、最期には大勢の雑兵によって殺されるというのはなんとも皮肉な死に方よ。
でも「酔って天皇に喧嘩売って返り討ちにされ討ち死に」という記録で見たら割としょうもない最期を「「院」ではない 「犬」の聞き違いだ」のシーンとか、なんかカッコよく感じられる描き方にしてきたのはさすがの松井先生の手腕を感じたな。
そして最後には時行!
物語開始時点で1333年に8歳だった時行も今では1342年で16~17歳。成長したな~。
派手に飾り立ててる姿は顕家を思い起こさせてどこかエモーショナル。
そろそろ結婚……とか言ってるし、来る決戦、最終章に備えてラブコメ要素を先に決着つけておく感じになるのかな。

○SAKAMOTO DAY 197話

坂本とシンの過去編。
シンはまだまだ甘えが抜けきらないガキンチョって感じだし坂本さんは人間みが感じられないくらいにドライだし今との違いを感じられる。
「安藤」という男を探すという目的は一致しているものの考え方の違いから協力関係にはならず。
シンは坂本を撒くため商店街の人たちをけしかけるんだけどこのモブたちがまぁ~強い。SAKAMOTO DAYS名物の異様に強いモブババアもいるしなんなら他のモブも全然坂本の足止めとして機能するくらいには強い。何!?
そんなこんなでシンは一足先に安藤のもとへ。
淡い期待を抱き接近するものの目の前で殺しが行われて超動揺するシン。まだまだお子ちゃまやね。
ショック受けてる姿、なんか……

ちょっとこの感じある

そのまま捕らえられて船の外にポイ………これを救うのが坂本さん!
橋の欄干をブチ破って船に飛び込んでいくカーアクション、むちゃくちゃカッコいいな!!
ギャギャギャのとこも良いし何よりシンをキャッチした大ゴマが最高過ぎる。
車のデカさやパースの効き方、コマ枠を飛び出す構図などページ全体で迫力がすんごい。
カッコいいアクション魅せたるわい!!!という強いパワーを感じる回でした。

○悪祓士のキヨシくん 28話

前半は地獄門での日常。
ディエゴさんがなかなか面白いキャラしとる。限界超えた虚無顔好き。
ただでさえ忙しいのにラグビー部×5が襲来して大ピンチ!
……というところにキヨシくん帰還!おかえり感出す演出うまいな。
なんとかピークも乗り切って一息……つく間もなく後半には新キャラ、眼帯のお姉さん!
登場シーンおっぱいデッッッッッカ!!!!!
デカいな〜と感じられるところからもう二回り踏み込んだデカさだ。ありがてえっ……!
オムライス食べる仕草もなんかエロいし。人気キャラに押し上げる意思を感じるぜ。
婚活キャラでありつつ魔性の女感も出して属性モリモリだ。
しかも終盤ではいきなり仲間たちを気絶させてきて敵!?ってなったかと思えば実はキヨシを試してた最高位悪祓士・鉄血の騎士団の団長であることが判明。どんだけ盛るねーん!!
お名前は黒鐘凶華さん……今後の出番にも大いに期待が高まるぜ!!!

○読切 JK勇者と隠居魔王

ジャンプGIGA2023 EARLY SPRING『世界平和のために勇者と魔王をくっつけます』等の初雛まつり先生の読切。
『世界平和〜』と同じく魔王×勇者モノ。単純に好きなんだろうなー。
過去作の方は普通にファンタジー世界の話だったけど今作は現代日本が舞台。
戦いを辞めた魔王がJK勇者のアスカのところで居候を初めて……というお話。
絵は達者ってほどではないまでもかわいらしい画風だし、過去作と比べると圧倒的に成長してるのも感じられた。
アスカが意外と"ある"の嬉しい。
あとエイリちゃんが見た目も中身も(正体表す前も後も)めちゃ好みだったのでもっと見たかったぜ。
ただまあ全体的にかなり既視感があったというか……魔王がめっちゃ俗っぽいオタクとかアスカがわかりやすいツンデレとか……なんなら終盤の「部屋着で来た」とか「原作改変を許すな」とか割と隅々まで既視感〜って印象だったなあ。
Twitterでこういうのいっぱい見たことあるって感じ。
キャラを立てようという意識は伝わるけどまだテンプレの域を脱せてはないかなあ。

○僕とロボコ 217話

トメおばあちゃんと旧い配膳ロボットのハナコの話。
ロボコ、柿泥棒見つかってんのしょうもなすぎる。しかもそこから仲良くなんのかよ。
トメの憎まれ口に「なんだと〜〜!!」「なんてこと言うんだ〜〜!!」といちいちキレるの笑ったし、ロボコがコレをわざとやってる(こともある)のは地味に驚きだった。
「押忍!!クソ婆汁!!」とか老人ホームベホマズンとかもクスッときて好き。
後半は3人で桜を見に行こうという流れ。
何気にトメがナチュラルにハナちゃんを「1人」とカウントしてるのが本心が滲み出てて良いね。
「ロボコにはハナちゃんもとてと楽しみにしているように見えました」
のくだりはロボコのニコニコ顔もいいしハナちゃんも全然ロボなのになんか愛嬌を感じさせるデザインと挙動なのがうまい。
そのおかげで終盤寿命が来ちゃう展開が響くんよな……
モッコスをもってしても手の施しようが無いハナちゃん。
それでも桜を見に行って……反応が無いハナちゃんがせつねえ……
ただそこからラストにはモッコスの手によって新しい体で生まれ変わったハナちゃん!!
よかったねえ……!!
言うたらすんごいベタな感動回ではあるんだけど、描き方、設定、ロボコのキャラがしっかりしてるので普通にちゃんと感動。モッコスいい仕事するやん……
てかモッコス当たり前のように善良なメカニックみたいな挙動してるけどこいつ打倒ロボコが目的なんだよな……多分向いてねえぞそれ!

●しのびごと 17話

センターカラー!
どういうコンセプトかはわからんけどポップで可愛い感じの扉絵。みんな可愛い。
ちょっぴりレトロな配色なのもオシャレでいいね。
本編
トビ戦終結。
まあ今後も折に触れて出す感じのキャラデザではあるしここで決着はつけないわな。
かっこいい捨て台詞を吐きながらトビは退散。最後までブレないキャラ、いいね。
その後は戦闘後の諸々の処理。
自分のせいで来年から肝試し廃止は地味にすごい嫌だな〜。
教師たちに見つかってからはモブに囲まれるヨダカ。
「大丈夫だったか〜?」「あったけぇの飲む?」
優しいなこいつら。そこにウミネコ。
「失せろぉい!」は笑った。ウサミちゃんみたいな目になっとる。このLINEスタンプ欲しい。
その後にはアオイちゃんが登場。人海を平泳ぎでかき分けようとしてるのやはりおもしれー女……
と思っていたらいきなりのハグ!!な……何ィ!?
高さ的にちょうど顔と胸が……いい匂いしそう……色々考えちゃうな。
ヒバリとウミネコの反応ちょっとおもろい。
ぽやっとしてるように見えるけど、手震えてるあたりアオイちゃんもマジで心配だったんだね。これまでのことがあるから尚更。
でもそんなアオイに対して
「僕は大丈夫です 絶対…」
って言い切ってくれたのはアオイにとってもすごく嬉しかっただろうなあ。
「そんなん言うと…信じちゃうけど?」
すごい良い表情だ。セリフも合わせてドキッとしちゃうな。好きになっちゃうよ。
ヒバリとウミネコの悔しさも描きつつ(修行編フラグっぽいよね)、ラストには学校に帰ってきて解散、ヨダカとオペさんの会話。
ヨダカ、アオイに会ってから胸が痛いし顔も熱い………?
「お前それ…恋じゃね?」
読者もみんな思ってたことをオペさんがしっかり言ってくれてよかった。
「少し圧迫したらギシギシ言うし…」「でも…少しだけ暖かい…」
「くそっ恋だ!!あと多分骨折もしてる」
笑った。
恋と骨折……どっちだ!?からのどっちもでしたはおもろすぎ。
恋愛路線どうな〜ん?って正直思ってたけどここでちょっと笑ってる隙に心に滑り込まれてなんか全然OKになってきた感じがある。
何このバグ技みたいなの???

●シド・クラフトの最終推理 8話

豪華客船編。
前回ラストでもう一人の爆弾魔であることが判明したケイトさん。すごいテンポでエリオ拘束してて笑った。
一方まずは避難誘導に勤しむシドとスフレ。
爆弾空中狙撃とか普通に考えたらスフレが爆弾魔扱いされそうだけど、まあ目的は避難だから別にそれでもいいっちゃいいのか。
爆発後涙目のスフレかわいい。鼻水出てるのがアホかわいくて良いね。
後半は再びエリオとケイト。
「自分の命よりも大切だと思える人」
だエリオがシドを思い浮かべるまではまだいいけど、結婚・出産・老衰まで想像してるのは行き過ぎ行き過ぎ!!
だし別に天寿全うして老衰ならいいんでね?って思っちゃう。残されるのが嫌なんかな。
で、そんなエリオの様子になんか勝手に感銘を受けてエリオの手錠のカギを外し自らは海に身を投げようとするケイト!
ケイトも爆弾も止めようとするけどうまくいかずピンチ……
というところに駆けつけたのはシド!とルル!!
えっ ルル!?なんで!!?!?全然いなかったじゃん今まで!
当たり前のようにさらっと登場してて思わず二度見だわ。
後から回想で合流の経緯を付け足す剛腕ぶり。漫画って自由だ……
ルル超好きだから普通にめっちゃ嬉しいけどね。
2人の助けにより爆弾は無事ケイトから取り外せて一件落着。
──と思ったら今度はスフレが見当たらない!?
「迷子にならないようにね」
が完全にフラグだったじゃん!!
まあでも爆弾魔2人を唆した黒幕(ゼロ・クラフトやろな〜)がまだ出てきてないし、スフレ探しに戻った船内で遭遇するんだろうね。

●カグラバチ 64話

イヲリを守るため久々李と戦うチヒロ。
復讐の資格の剥奪──座村によって事実上妖刀が使用不能になってしまっている今、チヒロは妖刀の性能抜きの自分自身の剣術で戦う必要がある……だけではなく、実は妖刀の力をもっと引き出すためにも剣術の向上は必須という話。
これ何気に読者にとっても重要な話で、チヒロがこれから剣術を身に付けますよ~っていうのが妖刀使えない間をやり過ごす代替品で終わらずに、この剣術にいずれは妖刀の力も掛け算されるってことォ?!ってワクワクしながらこの先を読み進められるんだよな。少年漫画がうめえ!
あと妖刀を使っている期間だけで言えばチヒロが一番長いってのも言われてみれば確かにって感じだったな。じゃあ他の契約者たちの方が妖刀の力引き出してるのはなぜって言われたら剣術の腕に行きつくのにも納得感ある。とはいえ個人的にはここはちょっぴりミスリードで剣術以外の要因もあると思ってるけど。
剣術の重要性を踏まえて改めて久々李との激突。
「剣術」を知るにはうってつけといえばうってつけの相手なんだけど、敵として戦うことを考えるといきなり剣術練度100の久々李と戦うのは時期尚早よなあ。難しい。
と思っていると「奢るなァ!!舐めるなら剣!!やめてしまえ!!」と勝手に萎えて離脱してくれた久々李。
幽・昼彦との回想を見るにクグリにも地味に日常のストレスが溜まっているのが見て取れるね。
ここで敵の発言でもしっかり真摯に受け止めて反省するのがチヒロの良い所。真面目!
別にこれまでのチヒロは自分を侍だとは思ってなかったわけだけど、ハクリの「俺の人生には侍が必要だ…!!」をここで思い出してチヒロ自身がそう成ることを選択したと。自分を何度も助けてくれたハクリのため、ハクリの望む型に成るというのがアツいね。
クグリの発言を受けて自分が嵌められる"型"ってのが何かを考えたときに浮かんできたのがこの「侍」だったってわけだ。
さらに漆羽さんの教えや座村さんから受けた一太刀、先ほどのクグリとの戦闘──チヒロの中のあらゆるものをミックスして実現したのが……
「居合白楔流」!!
ここでチヒロがこの技使うのか……!アチィ~~!!
楽座市編で刳雲使った時と似た盛り上がり方。
居合に「玄力を上乗せする」メカニズムも分かりやすく、イメージしやすく説明されてるし。ただの居合抜刀じゃなかったんだね。
再びぶつかり合う剣士二人。
先ほどとは違い粗削りながらもきちんと「型」を見せてきたチヒロにある種の感動を覚えるクグリ。
ここでもやっぱり幽・昼彦の影響が。そりゃ剣術教えようとしても全然聞いてくれない若造が身近にいたら即座に聞き入れ実践してくれたチヒロは光って見えるよなあ。てか幽さんここまで昼彦に激甘だったのかよ!!
責任感で押さえつけていた斬欲が、チヒロの素晴らしい居合に日頃のストレスも相俟って大爆発。ミチミチの脳内メーカーめっちゃおもろい。また変で面白すぎる男出てきちゃったこの漫画……思えば最初の「いざ活気ある剣士が出てくるとそれはそれで困るな」からほんのり面白かったもんな。
最後の墨さんの「まけたみたい」は「撒けた」と「(欲望に)負けた」のWミーニングなのかな?

●キルアオ 85話

十三と師匠で街に繰り出して、アネゴと天馬のデートを目撃!
人相変わるレベルでブチギレる師匠。
師匠のシスコンキャラ、そういえばあったな……
そのままデートの後をつける2人。
アネゴと天馬のデート、なんか普通にかわいいな……
天馬の「手をつなぎたい!!」とか「千里さんがあーんしてくれるの待ってる」とか好意がすごく素直で微笑ましい。
そこに師匠の闇落ちがいい感じに対比になってておもろいね。
最後にはアネゴに尾行がバレて4人合流。
師匠が天馬と張り合って全力キャッチボール……してる間に十三とアネゴの会話。
「女心はそんな単純にはできてない 覚えておきたまえ」
ここなんかカッコよくて良いなあ。でもこういう言い方だとマジで天馬脈ナシなのかな。可哀想。
さらにノレンは「お友達でいましょう」ってハッキリ言ってても本心は逆かもよ……?ってのも示唆。あるいはアネゴももしかしてそうだったりする……?
さすがアネゴは見えてる世界のレイヤーが一個違う感じがあるぜ……

●ひまてん! 26話

ひまりの家にGが出たので殿一が退治しに行く回!
殿一、自分も苦手なのにやってくれるの偉いなあ。
G自体は意外とあっさり処理して、今回のメインである「お礼」。
なんとメイド服でのご奉仕!
過度な露出は抑えつつも満足度はしっかり上げていくアプローチ。ええやん!
ちゃんも胸元は大胆に開いてるしね。素肌に胸元リボンってなんかイイよな……
あと「着替えまでしてなんで急に…」のグワァー開いた背中もナイスセクシー。
さらにオムライスまで手作りしてくれるという。ちょうど"かわいらしさ"として受け取れる崩れ方してるわ。これ以上崩れてたら「料理下手?」の方がよぎってノイズになりかねないからベストのバランスだと思う。
最後には隠し損ねた下着……というちょっぴりエッチなオチ。様式美やね。
欲を言えばブラのデカさを感じられる作画だとなお嬉しかったかな。
自分で言っておいてなんだけどこの発言だいぶキモいな。

○アンデッドアンラック 238話

ルナからのゲームクリア報酬。
前回の3つに加え「これからは好きにこの世をデザイン」できるというオマケにするにはデカすぎる特典が。
ただアンディの意向で概ねそのままに。戦争や病気なんかもそのままでいくんだね。まあ消してしまったらなんとなく主題はブレる気はするよな。リップとかは分かりやすく病の理があるからこそ努力を積み重ねた人物であるわけだし。
オータム討伐しちゃった問題にも言及。触れられるとは思ってなかったのでちょっと嬉しいね。スプリングについてもちょっぴりだけ。ここは春香に触れてほしかった気持ちもあるけど。
公転を読者の世界と同じ回り方にすることでオータム問題については解決。最近(読者世界の)秋が短すぎると思ったら公転で生まれた「秋っぽい時期」でしか無くて本物の秋は死んでたからだったのか……
事後処理を終えてからは……
「今日をもって我ら組織は解散とする」
うわあそうなるのか。そうなるよな……シンプルにむちゃくちゃ寂しい。組織の存在理由はなくなっちゃったけどどうにかしてみんな一緒にいられませんか?ダメですか……
でも実際問題元否定者のみなさんはともかく職員として従事してるモブたちはいきなり解散だと職失って詰むよな。そのへんは扱ってる時間ないしもうふんわりさせとく感じなのかな。
で、やっぱり気になるのは失われた風子の記憶。みんな困り顔で密集してるのかわい。
名案が出ず沈んじゃうみんなに対し「アテならある」とアンディ。あんたほどの人がそう言うなら……っていう信頼はもうとっくにあるよね。
各々がやりたかったことをやるために
「夢の先でまた会おう」
で本当に皆とお別れ。
「夢の先で」ってフレーズが良いよね。否定能力を失い、やりたいことが全て自分たちの責任でできるようになった世界で、やりたいことをやりきった後に再び巡り会えるっていうのが生きることの希望に溢れてるように思える。
ここの構図、15巻表紙あるいは132話扉絵を思わせる構図で良いよね。あの時は風子がみんなの元から旅立つ形だったけど今回はそれが逆になってるんだ。
このページは細かいところでも味がして、泣いてるキャラ、手を振るキャラ、敬礼するキャラみたいな違いとか、なぜ今そこ絡む!?って感じのファンと友才とか。
中でも個人的にはショーンの涙が一番グッと来たな。
「やりたかったことをやってくれ」のコマでは目を伏せてるけど「うし!!また役者の卵から出直しか!!」では空元気で明るく、「夢の先でまた会おう」で結局号泣してる。
Twitterで「目を閉じても姿が消えなくなったので、ここで初めて彼は泣き顔を帽子で隠す必要が出た」って言ってる人いてウワ〜〜めっちゃ良いその解釈〜〜ってなった。わたしが思いつきたかったぜそれ。
みんなが去ってアンディと風子が二人きりになってからは二人の始まりの場所──界隈では「概念橋」「例の橋」と呼ばれている新宿のあの橋──へと向かう二人。
そこにはなんと生き残っていたソウルが。アンディ以外には見えてないみたいだし魂だけの存在なのかな。
ソウルは自分がなぜ負けたのかを知りたくてアン風の始まりの場所に足を運んだようで。
アンディは感触でソウルが生きてることを確信してたみたいね。普通に報酬で消失してた可能性も全然あったと思うけどそこはまあまあまあ。
で、ソウルに風子の記憶を戻すよう頼むアンディ。
「思い出ってのは魂に刻まれる」「リメンバーがそれを証明してるじゃねぇか」
リメンバーって魂に刻まれた思い出を蘇らせてたんだ。わたしの中ではリメンバーが過去データを保持してて同じ魂に都度インストールしてるイメージだったわ。
ソウル、アンディのもとを立ち去った後にはルインと接触。
ルイン、流星群に紛れて帰ってきてたのちょっとおもろい。「あの時か…」じゃないのよ。
ルインの言葉でいろいろ納得がいったのか、「完敗だね」とソウル。ルインもそれを認めて、今度は自分が変わる、あるいは自分みたいな奴を変えていくと決意。ソウルもそれに同行……
なんだかんだ不遇な扱いだったこの二人にも前向きな未来が開かれてるのがすごく良いなと思った。とことん人間讃歌だなあ。
そして最後は手すりを乗り越えアンディを止める風子!
ここ1話とは逆にアンディを風子が止める構図なの良いね……さらに
「もう…不死じゃないんだから…」
グゥーーーーーーーッ!!!
これ!!これを見たかったの!!

二次創作でもごまんと見てきたやつっすよ!
アンディを心配するセリフでもありつつ、不死じゃなくなったという端的な事実への喜びがじわじわと込み上げてくるようなセリフ。何より風子の記憶が戻ったことが一発で分かるセリフでもある。
「おかえり」「うん ただいま!」
この橋で、この場所で、あの時とは逆の構図で……記憶が戻り二人が再会する。一番見たいやつをきっちり見せてくれた。
この作品のこういうところが本当に好きなんだよな……期待を受け止めつつしっかり超えてくる感じというか。
正直ちょっぴりだけご都合かなあとも思っちゃった(ソウルが生かされてたのとかね UMA完全消滅って言ってたのに)けど、それ以上にエモがあるので個人的には問題なし。アンデラって割とそういう作品ではある。
無事風子の記憶も戻り、必須のやり残しといえばもうアンディの告白、二人の結婚、セッ…くらいか。
いよいよ次週は最終回。
アンデラ終わっちゃうの寂しすぎる〜〜〜!!!けどどんな最終回になるのかはすんごい気になるしみんなの物語を見届けたい〜〜〜!!!!!
ここは一つ、みんなのその後を描く日常回を1年くらいやりませんか………?

○願いのアストロ 37話

ABSトーナメント初戦、ヒバルvs根刮城破竹(ねこそぎハチク)。
爆発する黒い火を指パッチンによって発生させるのがハチクの能力のようで。どんな願い事したらそんな能力になるんだ。
さらにハチクは偽不死鳥の兄ということで許せねーポイントが一気に上乗せされたな。トナメの対戦相手だから以上のぶっ飛ばす理由ができた。
「ヒヨヒコ君の妹を返してもらう」「はん 任侠の為に戦う極道か?」
何この会話。全然意味がわからんのだけど成立してる?
さらにその後の
「王は兵隊の拳じゃ倒れん!!」
も意味不明だったし。なんか今週セリフ回し謎すぎるよ。
でも明らかにヤバい黒炎3倍パンチを思いっきり受け切ってカウンターぶちかますのはカッコよかったね。
殴るシーンじゃなくて受けるシーンをメインにデカく描くのも意外性あるキメゴマで面白みがあった。ここで「テメーはちっちぇーな」って言うのもヒバルの王としての器のデカさが感じられて良かったし。ここのセリフは好きよ。
ラストでまだピンピンしてるヒバルもいいね。ピンピンしすぎで3倍パンチ実は大したことない……?って思いもよぎったけど。

○鵺の陰陽師 82話

学郎vs卦羽洋七。
扉絵の洋七の悪怖強そうな感じいいね〜カッコいい。
初っ端からフルスロットルでの戦闘。
柱刀昏街の影に潜った上で分離させて択ゲーを仕掛けるものの、なぜか即見破られて一撃被弾。
そのパワーに学郎は四衲を連想してるけど、盡器発動時には白目が黒くなるってところも共通してるし絶対何か共通点あるよね。
洋七の二撃目は影に潜む能力で擬似瞬間移動をして回避、そのまま背後に回る学郎。
一発入った!………と思ったら今度は防御結界により入らず。ミミッキュのばけのかわ(全盛期)みたいな。
で、この結界を張っていたのが洋七の式神、「淵廟7番 式号「鈴蘭唾帯(すずらんのつばおび)」」。
全体としてはクラゲに見えるけど真ん中に人の影らしきものも見える。……ちょっとエッチじゃないすか?
鈴蘭唾帯は結界だけじゃなく無数の透明な触手を辺りに張り巡らしていたようで。………やっぱエッチじゃないすか……?
これによって烏天狗の気配消しも学郎の影に潜む能力も見破ってたってわけね。
ただそうなると消費令力エグいけどそこんとこどうなっとんの?ってのが次なる疑問。
「俺が見せてやるよ!本物の副隊長級の実力を!」と宣いながらさらに新たな式神「綴子頭(つづりねこうべ)」を展開。
つくづく式神のデザインが怖カッコよくていいなあ!?何気に引き出しの豊富さすごくない?
綴子頭によって学郎(と烏天狗)が拘束、思いっきり被弾する学郎……!
新たなバトル、かなり劣勢での幕開けだ。
最後には烏天狗が「まさか…あの村の…」とか言ってて含みを持たせてきてる。まあそのまさかなんだろうな。
洋七の戦闘スタイル、自分自身の令力の莫大さによって本体の戦闘能力は担保されてるから式神は索敵と拘束と結界というサポートに寄せるというのがゲームっぽい無駄の無いビルドでいいな。真っ当に手強そうだ。学郎はこれどうやって突破するんだろうね。
サブタイのイトとカイナって何のことかと思ったら糸と腕、洋七の二体の式神のことか。ちょっとオシャレ。
洋七、学郎に対しては態度最悪だけど「吏童君」って呼び方だったり「吏童君も頑張っちゃいるが」だったり一度心許したら優しいんだろうなーって感じするな。まあ学郎とは最後まで打ち解けなそうな気がするけど。

○ウィッチウォッチ 186話

篠原先生の性癖大爆発!!
モモチが魔法でデッカくなる回。
アオリも「うお…デッッッ…」って、わたしがいつも言ってるやつ先に言わんといてくれ。
ただ大きくなるだけじゃなくて「部屋から出られないままでどうにか工夫する」という建付けのお陰でいろいろ話が膨らんで楽しいね。
4.8トンとか沈む膝枕とか食事シーンのスコップ、ヤクルト(2Lペット)とかこのシチュならではのパワーワードが次々出てきて面白い。
と、ここでニコがモモチの谷間に滑落!流れ変わったなァ!??
おっぱいの表面を動き回るニコ、膨らみの位置がどう見ても乳首だコレ!脱法乳首!!し、篠原先生!??
「おお…」じゃないのよ……ってツッコみたかったけどいざ目の当りにしたらわたしも「おお…」としか言えない気がするからこれは仕方ないかもしれん。
その後ニコがよじ登るところも、やっぱ「何に掴まって登ってるんです……?」ってのは誰もが頭に浮かべるところで。
男性陣がみんな「……」って神妙な感じになって誰もツッコまないの妙に反応が生々しくて笑っちゃった。
その後は横になるモモチ。
ちょうどテレビ見る位置におっぱいが来るの一切テレビに集中できないだろこんなん。まあでもテレビより良いもん見れてるからいいのか。
最終的には時間経過で元通り……と思いきや今度はスモルルルーンがかかって逆に小さくなっちゃった!というオチ。まあ大きいよりは不自由しなそうだからいいんじゃない?
過去作でもデカい女が明らかにねっとりした手つきで執拗に登場している篠原作品。今回も性癖がエグいくらいに大暴走でした。
わたしもそういうの好きだから超ありがたいぜ!!

○超巡!超条先輩 46話

超条先輩vs呪いの人形!
ちょっぴりホラーな空気漂わせて、ジワジワ怖い系でいくのかと思ってたら開口一番
「殺すぞ…」
だったから笑っちゃった。直球かい。
あとポンちゃんに信じてもらえなくて呆れられてるのも「確かにまあ普通そう受け取るよな……」という納得感があってよかった。
「ちがうんだよ…!!人形が欲しいって言うから」「三歳児の言い訳かよ」
とか好き。
あと妖力で抑えつけられる超条先輩はそこはかとないエッチさを感じた。
ラストは暴の女王、ポンちゃんのパワー除霊により悪霊退散!
除霊されるくだりでは見た目を恐ろしげにして可哀想じゃなくしてるの上手いね。単に人形のままだと襟を掴めないからって理由もありそうだけど。
「祟りが去ったんだ〜ッ!!」のコマ、超条先輩もポンちゃんもかわいい。
ただもうひとくだりぐらいあってドカンとくるのかなって思ってたら終わっちゃってアレ?って感じだったな。
実は人形が喋り出すまでで7ページ使っちゃってるからその後が短くなっちゃったのか。うむむ……
なんかこうしてみるとギャグ漫画の1話単位って漫才とかコントのネタ構成みたいだな……

●白卓 HAKUTAKU 16話

ハイドアウトプラン、審査通らず──!
それぞれの審査員から語られるその理由。
「完成が見えない」
「完成の為にこの世の全て 描いて用意するつもりですか?」
納得感あるなこの理由。
プロの成果物……完成品を見据えて審査するイベントとしては確かに見逃せないポイントだ。
瀬尾の自己顕示欲についてもしっかりツッコまれて……ショックだろうけど良い経験になったんじゃなかろうか。
同時に能登さんも不合格を言い渡されるものの、「道は逸れちゃいない」とどこか満足げ。合格しなかったけど方針が定まったからOKみたいな感じなのかな。
瀬尾は激凹みしてたものの帰ってきた真田さんからはなんと名刺が!未熟な点は多かったものの、だから全部ダメかと言われるとそうじゃないもんな〜!
見所アリと評価されてる表現として端的で好きだなこのくだり。
日隈は赤嶺からの問いかけに対して自分なりの答えを出せたようで。
「『こんなのきっと僕しか真剣に取り組まないんじゃないか』…ってものをつくっていたいです…!」
日隈自身が言う通り答えになってるかは怪しいけど日隈自身の本当の答えって感じがしていいんじゃないすか〜!?
そこから日隈は「先に行ってる」、能登さんは「まだまだ焦れ」、あと瀬尾は名刺と……審査は通せないながらも大きな期待をかけられて締め。
遥か上にいる業界トップの人たちとの初邂逅としては良い塩梅の着地なんじゃなかろうか。
ただやっぱ題材ゆえか絵面がイマイチ派手になりきらないのが惜しいな……!

◇次号
週刊少年ジャンプ9号

表紙&巻頭カラー
逃げ上手の若君
4周年記念巻頭!もう!?の気持ちとまだ!?の気持ちが両方あるな。

センターカラー
アンデッドアンラック
おそらく最終回……!
「二人が迎えるのは超最高の未来!!」って言い切られてるのがいいね。

僕とロボコ
劇場版新情報はともかく最新コラボ情報ってさらっと書いてあるの気になるね!?

悪祓士のキヨシくん
予告の内容的にまだ新章は始まらなそう。
超大人気らしい。うれしいねえ。

◇おしらせ

次号でアンデッドアンラックが最終回なので、そこを区切りとして記事の更新は不定期となります……!
詳しいお知らせはまた後ほど別の記事で出しますので気になる方はそちらをご覧いただければ幸いです……!

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