【#WJ46】週刊少年ジャンプ2023年46号感想【寿司いくら】
アンケ1:暗号学園 2:アスミカケル 3:カンヴァステラ
ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!
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【#wj46】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ46号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【うおおおここでかっちゃん!!!】
【#wj46】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ46号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【カンヴァステラ、めっちゃよくない??】
●僕のヒーローアカデミア 403話
表紙
激情を全面に押し出したデク!
怒りの表情と突き出した拳がめちゃくちゃ印象的で、ガツンと頭に残る強いイラストだ。画力の暴力。
ヒロアカで赤い表紙って珍しいかも。
巻頭カラー
師弟3世代!
そういえば最終的にみんなマント装着してるのか。ヒーローといえばマントだもんな。
アーマードオールマイトのカラーは初公開かな?黒と金なんだ。
カラフルなデクと並び立つとお互い映えるな〜!
本編
幼き日のオールマイト。
オールマイトにとっての原初のヒーローのイメージはアンパンマンだったのか……なんかすごい納得感ある。アンパンマンさんならそれくらいの格は余裕である。日本人なら誰しも物心つくつかないくらいの頃にお世話になるし。
マイトママ、1コマしか出番ないのにどえらい美人なの困る。
回想後、最後の自爆を防がれるオールマイト。
ステインの凝血でオールマイトの自由を奪うの、あまりにもステインの尊厳を踏み躙ってて最悪〜!!
AFO、笑みすぎて口裂けてて不気味すぎるし、中身も外見も最悪そのものだ。
「雄英に吸われて狙いがズレたか…」
元々何を狙っててズレたんだろう。
X-66たちの特攻も甲斐なく、いよいよオールマイト処刑……?という流れ。
世界中の人々がその様子を見ているシーン、「オールマイト逝くっ オールマイト逝く!」は笑かしに来てるだろ!
でも臨場感をもって悲壮感絶望感が襲ってくるシーンだ。
デクも死柄木から手を離せない手前、オールマイトを助けられる者は誰も…………
と、ここで!!
爆豪勝己!!!!!
爆豪勝己、復!!活!!!!!!!
復活フラグ立ってたしどこで来るんだとは思ってたけどこれ以上ないアツいタイミングだ……!!
サブタイトルも
「No.403 The End of An Era, And ───The Beginning」
時代の終わり───と始まり
とバチバチにキマってる。
ここでまたオールマイトのカードが効いてくるのがいいよなあ。
オールマイトにとってのアンパンマンが、デク&かっちゃんにとってはオールマイトなんだ。
そしてオールマイト最大のピンチに、今度はかっちゃんが「私が来た」するってワケ。
オールマイトのアイテムの中で唯一かっちゃんモチーフのものだけ使えずじまいだったんだけど、それは本物が来るからだったんだなあ。
あまりにもアツすぎるし、オールマイトという一人のヒーローの始まりと終わりとしてこれ以上美しい構造の物語作れないんじゃないか…?ってくらい綺麗。ヒロアカ、最強の漫画かもしれん……
ラストのデクは涙噴き散らかし過ぎでちょっと笑っちゃったけど。
●あかね噺 82話
冒頭あかねとまいける。
志ん太が操気弾みたいなの出してるイメージ図不意打ちで笑った。
で、ちょう朝の高座。
「"陽"の芸」と評されてたけど確かに今まで出てきてた実力者たちどいつもこいつも暗い演目ばっかだったんだなあ。
でも確かにそういうのよりは"陽"のがあかねには断然合ってそう。
後半はちょう朝師匠のおごりで飲み会。
お客にもらったご祝儀で同じ店の客全員の支払いをする、宵越しの金は持たない……ってマジで純粋に良い江戸っ子すぎるなちょう朝師匠。
そしてあかねの"頼み事"。
元々は「泰全に取り次いでほしい」だったけどちょう朝の高座を見て「師匠に敬語をつけて欲しい」に。
噺の凄さというよりは芸風とか仁的に納得感があるな。
最後はぐりこ。大阪に行く──ということでかなり大きな決断だ。
めっきり出番がなくなるのか、サブ主人公的な感じになるのか……果たして。
●ONE PIECE 1095話
サターン聖降臨。
ブン!!と睨んだだけでバカッ!!っとぶっ飛ばされるの得体が知れなすぎる。
ルフィもしばらく再起不能で、他のみんなもなぜか抑えつけられて動けないという大ピンチ。
これどうにもならんのでは……?
というところから後半は過去回想。
くまの過去、たった3ページでこんな濃厚な胸糞描けるの、これが日本一の漫画家……ってなったよね。
「妻は違う!!子供も見逃してくれ!!!」→次のコマでは3人揃って奴隷(しかも父はクソボコ)
「母さんが死んだよ」→くま号泣
「どんどっとっと♫どん…」ドン!→涙すら出せない突然の父の死
えげつねえ……なるほどだから今週のサブタイトル"死んだ方がいい世界"……真に迫りすぎだろォ!!!
そしてさらにはゴッドバレーで行われた"先住民一掃大会"。うん……つくづく地獄だ……
というかゴッドバレーってことはもしかしてずっと名前だけ出てきてたゴッドバレー事件についていよいよハッキリ描かれるってこと!?じゃあロックスも出てくるよね……!?
そうなると明かされてなかったところがガツンと明かされていくことになるよなあ……!!
最後には若かりしガーリング聖やらイワンコフやらも出てきてますます気になるヒキ。ジニーは現在まで生き残ってないけどどうなるん……?
●キルアオ 25話
扉絵、誰しもネテロ会長思い出したよね。狙ってるまである。
本編は引き続き十三と催眠ノレンのドタバタ。
催眠ノレン、性格までかわいくなってる…って思ってたら実際性格も変わっちゃってたのね。メンヘラ気味……
ハッキリ振ったら死のうとされるので十三は引き続き振り回されざるをえない。
カズマと合流するまでの待ち時間でなんだかんだデートらしき流れになっちゃってるのは「こういう回」でやるべきことちゃんとやってる感じでいいね。
「ノレンが死ぬ」「オレが死ぬ」
のところめちゃくちゃ良いシチュエーションなのに完全なギャグ空間になってて笑った。
あと観覧車開いちゃう展開(開けたんだけど)はどうしてもいちご100%を思い出しちゃうぜ。
ラストは催眠解けて「オレのこと好き?」にドン引きするノレン。
なんかめちゃくちゃ安心するわ……
十三も泣くほど安心してる。共感〜!
余談だけど今回の舞台はめちゃくちゃ赤レンガ倉庫周辺で、こないだポケモンの世界大会で行ったばっかなのですごく「あの辺か〜」ってなれた。
竜胆兄弟は中華街食べ歩きしてるし観覧車もみなとみらい近くのアレだし最後は桜木町駅。見覚えありすぎる。
●暗号学園のいろは 44話
4巻発売記念の暗号学園模擬試験、ついにやりました。
第一問は店頭で解ける難易度でしたが、第二問は閃きと塗りつぶし作業が必要で解くまでになかなか時間がかかりました。第三問は難しすぎたのでギブアップしてインターネッツに解法を教えてもらっちゃいました。なんとか追加特典のバッジはゲット。あんな答えの提出の仕方とは……5chで"店頭で決めポーズとって「いろはのいだよ!」って言わなきゃいけない"みたいなデマが流布されてて笑っちゃった。情報撹乱クラス?
第四問は辿り着けたけど解く気も解ける気もなかったです……
センターカラー!
元気に飛び跳ねるいろはの扉絵!
何m跳んでんだろうねこれ。
躍動感あるけど描くのすごい難しそうな構図で、絵うっま……とまた思わされちゃった。
後ろにはうっすらと今回初登場の夜鳴鶯アンヴィシャスさんも。面構えからして強そうだ。
本編
いろはと小芝井さん、爆死─!?から。
2人は巨大爆弾型のシェルターに入って生存。前回の「暗号の答はX=2でいいとしてその上で──」
は、"解答するべきか否か"って話だったのか。
起爆スイッチが入る可能性に言及したいろはと、シェルターに気づいた小芝井さん……2人いたからこそのステージクリアだ。メタ読みから入ってるのが小芝居さんらしい。
そして"爆発物"をきっかけにいろはの過去。そういえば失言半減質疑応答で爆発物取り扱い免許持ってるって言ってたなあ……
野盗に"修得させられた"技術……なるほど、万一失敗して爆発しても問題ない爆発物処理係にさせられたってことか。合理的だなあ……
でもただの野盗にそんな爆発物処理シチュエーション頻繁に発生する……?
「チア部の男子が目の前で嬲り殺しにされるのを 応援させられた強要に比べたら。」
……エッッッグ…………
尊厳破壊にも程があるだろ。
いろはの過去、詳細が明かされるたびにどんどん重さが増していくんだけど!!!
そこに颯爽と救けに来てくれたのがチア部の部長、夜鳴鶯アンヴィシャスその人。
なんとなくデザインが夏海まなつ(トロピカル〜ジュ!プリキュアの主人公)に似てるな。片手で鉄の檻へし折ってるの強すぎる。
現れ方もいろはの連れ出し方もめちゃくちゃ男前でカッコよくて、そりゃいろはの初恋も持ってかれますわ。
そしてこんな助けられ方してたらそりゃ人助けほっぽり出して会いにいくわけにはいかないわな。
いろはにとってのオリジン……オールマイトとかシャンクスとかみたいなポジションのキャラなのかなって。本気出す時に髪束ねるのはアンヴィシャスさんに倣ってなのかな。
そんな話をしながら次々とフロアを移動。大半がダイジェストになりそうって言ってたけどやはり。
この話を聞いてる間(縁ちゃんと合流するまで)、いつも笑みを讃えてる小芝井さんが一切笑ってないのいいよね。
ラストはたゆたんと縊梨さん一触即発!!
たゆたん、表情が険しすぎて完全にただのイケメンになってる。
なんとお互いの永久追放をかけての暗号バトルに突入すること2人。
強キャラvs強キャラでアツい戦いなんだけど、マジで追放する展開にはさすがにならない…よね…?
誰かしらが乱入してくると思うんだけどフロア的に他クラスの学級兵長たちかなあ。
因縁的には綿菓子なんだけどさすがにフロアが遠いよなー。
○魔々勇々 6話
コルレオとエリシアの初めての共同作業(バトル)後。
コルレオ、お前今どき難聴系主人公て……!!
今回のメイントピックは新キャラ、異世界の魔王エスカバ。
カッコかわいい顔に影のありそうな雰囲気と人気の出そうな良いデザイン。
「僕の方がアウェー」、「僕も今怖いんだぜ」、「皆が待ってるんだ」と全体的に信頼させようさせようという意図がかなり強く見えて、怪しいなコイツ…猫かぶってるんじゃないか……??あまり信用しすぎるのは……
……と思っていたらラストで早速エリシアが餌食に。
本性開示するの早いな!!
ここまで早いと逆にこれは狂言で本当は良いやつなんじゃないかって気がしてきちゃうんだけど、「遅いよ!コルレオ」のページ見る限りエリシアの指ヘシ折れてるっぽいからそれもあんまりなさそうなんだよな。
話数的に仲間になるのか宿敵になるのか読めない面白いタイミングかもね。
あと今週は特殊なコマ割り少なくて読みやすかったな。
○SAKAMOTO DAYS 139話
前半は平助vs上終のエピローグ。
前回のヒキからして冒頭で上終の正体が明かされるもんだと思ってたけど結局最後まで読者には分からないまま。
でも上終というキャラの面白さを担保するならこれが正解なのかもしれない。にしてもよくこんな判断できるな。英断だ。
「まさかわざと…俺のために戦ってくれてたのか…!?」
「はぁ〜〜〜……………そうだよ」
このやりとり、どっちのキャラの良さも出ててすごい良いな。上終も大概適当なヤツだ。
ここで平助と仲良くなったのは間違いなく今後どこかで効いてくるだろうな。
後半は殺連幹部とスラー一派のハルマ。
エリオさん目ぇキラキラだな…
あと横でエリオが部下殺してるのにスタンス変わらないレミちゃん大物すぎる。
ハルマさんはまあこの辺のモブには負けんわな…という感じなんだけど、砲丸でバレーボールというケレン味あるバトルスタイル見せてくれたね。
エリオさんがスラーのもとに行ったことがどう大局に関わってくるんだろう。
○読切 カンヴァステラ
金未来杯エントリーNo.3!
作者は2022年9月期JUMP新世界漫画賞『千年絵太郎』、ジャンプGIGA2023SPRING『龍神図』の旅頃九時先生。
過去作2作どちらも「絵描き」がテーマだった(美大卒?)んだけど今回もご多聞に漏れず。
ただしヒューマンドラマだった過去2作とは異なり今回はガッツリ異世界ファンタジーバトルもの。
描いたものを実体化させる能力を持った者たち、"画家"──何を実体化させるかとか、人によって得意なモチーフがあるとか、バトル映えする広がりがありそうな良い設定。
「観察」「理解」「想像」「表現」
のところとかもそうだけどハガレンみがあるな。実体化させるときの額縁の演出とか「サイン」という決め台詞とかもケレン味あってかっこいい。
主人公カイガは絵を描くことに情熱を注いでて性格はちょっとひねくれた感じで、ヒロインのテアはカイガが好きでついてきてる真っ直ぐでかわいい女の子。ちょっと魔法陣グルグルのククリ感ある(さっきから少年ガンガンすぎる)。どっちも素直に好きになれる好感度の高いキャラで良いね。
そして何より「実はテアはカイガが描いた絵」という衝撃事実からさらにもう一段踏み込んで、「実体化した絵は作者が眠ると消えてしまう」「子供の頃に描かれてから一度も消えていないテア」でカイガの凄まじさに繋げてくるのはかなりグッときたね。
だからカイガは目にクマあるしコーヒー飲んで感動してたのか。
最後のテアの締めの一言もめちゃくちゃ気が利いてるし、細部まで詰めこんであるかなりクオリティの高い読切でした。絵も絶妙にゴチャゴチャしすぎないけどしっかり基礎力は感じる上手さで、個人的には子供の頃に少年漫画読んでた時のワクワク感を思い出すかなり好きな絵柄。
ということで現状今回の金未来杯の中ではダントツの暫定1位……というか最近の読切の中でもトップクラスに好きな読切だった。
ぜひ連載してほしいね…!
○ウィッチウォッチ 129話
トワイライト作戦、炸裂…!
トワイライト、一差しでランを完封して勝利できるのあまりに狂った性能してるな……
ニコも駆け寄りランとも和解しそうな雰囲気でめでたしめでたし……
と思いきや紋様が消えてない…!!
こういうゾクっとさせる演出うまいよなあ篠原先生。
ワープゲート的なものから突如新手が登場。
ランの回想に出てきてた黒幕っぽいやつ──名前は樒(しきみ)、植物を操る森の魔女とのことで。名前も植物だしそれっぽい。
ランの不死の能力をトワイライトごと奪い取ってなんかえらいことしようとしてる!!
ラン的には死ねるようになったので図らずして悲願成就だけどここから「やったぜ死にまーす!!」とはならんよな。流れ的にラン含め今回戦ったやつらみんな仲間になるか…?
とか呑気なこと考えてたらまさかのラスト、銃撃……!!
ここまで散々魔法を使ったファンタジーバトルやってたから完全に頭から抜けてたよね。
でもこういう能力バトル文脈に現代兵器がマジレスでクソ強い展開好きなんだよねぇ〜…!
シャーマンキングでもあったよね。非術師がガトリングでシャーマン皆殺しにするやつ。
てか目の前でモイちゃんがこんな目にあったらニコ即闇落ちなのでは……???
○カグラバチ 5話
ダルマの妖術師倒した後。
シャルちゃん唐突な新衣装!けっこう可愛いやん!
前半はチヒロとシャルちゃんで食事。
やっぱシャルちゃん描く時だけ高確率で画質粗いのどういうことなん……??
食い物の解像度のがどう見ても高いの笑っちゃうな。アシさんが描いてんのかな。
てか色々食べる天丼、流石にページ使いすぎ感あったなー。この作品の会話劇、嫌いじゃないんだけどここまで尺取られるとなんか嫌。
この作品にはめちゃくちゃカッコいいアクションを見に来てるのでその隙間の味変、口直しくらいの量ならいいけどそれがメインになると違うっていうか。
後半は次なる敵、双城厳一。
道路の白線がぐにゃあ〜っと渦になってる絵面は得体が知れなくていいねえ。
やっぱ異能バトルやってナンボよこの漫画は。
●アオのハコ 121話
新入生と大喜千夏のようすを引き続き。
早速あかりちゃんが千夏の目の前で大喜に絡む…ってのがあったけど意外と千夏全然動揺してなかったな。正妻の余裕ってやつ?
後半は遊佐弟。
今のところいけすかないムカつくヤローって感じ。でもこういうタイプ好きな女子っているよな……
少しくらい愛嬌見せてくれないと「ムカつくけど気になる」にならないから頑張ってほしい。
ラストは大喜千夏の密会。
こんな人気のない場所で逢瀬を繰り返してたらそう遠くないうちにまぐわっちゃうだろ……!!
と思ってたらなんか急に靴脱がせ始めてびびった。
なんか妙に生々しいエロさない……?
アオハコでこういうタイプのエロさが出てくると思ってなかったからちょっと胸焼けしちゃったよ。
●ツーオンアイス 4話
隼馬と綺更、初のペア演技。
全力を出させたい!の隼馬と、ついてこられる?の綺更で互いが互いの力を引き出し合うみたいな良いコンビ……!
絵もだいぶ頑張ってるけど、見開きはユニゾン一個一個を小さく描きすぎなのでもう少し大きく描いて迫力出してくれてもよかったかなあ…というか、トリプルアクセルでそれをやろうとしてたんだろうけどイマイチキマってなかったかなって感じ。
まあ再序盤だし転けてるしあえてそんなもんなのかもしれないけども。
でも「この2人今後どこまで行っちゃうんだ…!?」ってワクワク感あったし、「転け方まで同期してら」はちょっとクスッときて、最序盤としてはかなり良い演技だったんじゃない?読後感も爽やかで……
と思っていたところに……!!
舞い上がってペア競技にノリノリになった隼馬と、隼馬に追い抜かれついていけなくなる未来が見えてしまった綺更という残酷なまでのすれ違い。綺更、多分前の相棒にもそうされたんだろうな。
演技は揃ってたのにここまで気持ちが揃ってないの、皮肉すぎてたまんないな……
そしてさらにここに来てプログラム"映画「道」より"が効いてくるんですねえ〜……!
「近づいては離れる二人の人生の旅路」……クゥ~……!!
普通の漫画なら「すごいペアになる予感!」で終わらせてたところをさらに一段踏み込んできたのがかなり高評価で、個人的には新連載組の中で頭ひとつ抜けた気がしたな。
●アスミカケル 17話
センターカラー!
二兎と大牙さん。
シンプルな扉絵だね。
二兎首極められそうになってんじゃん。
「キミにキめた!」じゃないのよ。
本編
二兎vs金之丞。
ニンジャチョークから抜け出せない金之丞。
回想の二兎も言う通り"喧嘩"じゃなくて"MMA"なんだよね。金之丞が負けた理由もそこだしイマイチ読者に好かれてない理由もそこ。結局金之丞は膝をついちゃったわけだけど、こんな金之丞の姿を見て膝ついたからダセェって言う仲間はいないよ。
勝利した二兎を讃える声、まあそりゃそうなるんだけど「ニート!!ニート!!」はめちゃくちゃ罵声っぽくて笑った。
金之丞と健闘を讃えあいながら後半は試合を見ていた兄貴のリアクションから。
「最後の方はまぁ良かったけどさぁ でも結局相手は喧嘩自慢の素人じゃんか」「ちょっと時間かけすぎなんじゃないの〜?」
それは完全にわたしも同じこと思ってた。もはやメタいレベル。
「折れよ」に関しても読者だからそう思うのか…?ってなってたけど作中でもその考え方アリなんだ。
通話の後現れた太賀くんも同じこと言ってる。ギブアップしない方が悪いってのは実際そう。なんのためのギブアップやねんっていう。
ただ太賀の思想はだいぶ極端で、思ってたよりこじらせてんね〜って感じだったな。
「リングはもっと崇高な場所であるべきだ」
とは言うものの、有無を言わさず骨へし折ったら喧嘩の延長どころじゃないマイナスイメージつくし、施設の子どもたちに勇気を与える試合にもならなくない?っていう。結局怒りと見下しをぶつけてるだけなんじゃないか?今の太賀。
厄島さんとは直接の関わりはないけどここまで酷いこと目の前でやられちゃあちょっと負けたくない相手って感じになってくるよね。
太賀を倒したい理由ができて、決勝に向けてじわっと盛り上がってきたぞ。
●逃げ上手の若君 129話
時行vs斯波。
「(横槍)入れてもいいよ」はえっちすぎだろ!
あえて敵陣に突っ込んだ時行の策、それは敵軍の眼を使って実現する二牙白刃、「千眼白刃」。なるほどな〜。家長の言う通りそのまま乱戦になってもそれはそれでだしかなり良い策だ。
千眼白刃は正直個人的には思いのほかアッサリ決まったなという印象だったけど、その後の斯波の散り様が何より良かったね。
今までも度々あった、「もし現代に生まれていたら」描写。
関東庇番衆組はみんなで音楽活動……なんだかんだすごく平和で楽しそうな、「ありえたかもしれない幸せ」を描いておきつつ……
「…なあ時行」「いつの時代を生きるのが幸せだ?」「何歳で死ぬのが幸せだ?」
「僕は今だ」「十七だ」
道半ばだろうと、平和でなかろうと、仲間たちと命を燃やして走り抜けたこの十七年こそが自分にとって最も幸せだった……というあまりに見事な散り様。生き様と言ってもいいかもしれない。
現代ifを描いたことで逆に「この時代こそが!」という考え方がより輝いて見えるし、今までもあった現代ifからこんな風に変化をつけてくるのはマジで演出うますぎるなー。
松井先生、すごい……
●夜桜さんちの大作戦 198話
双子によるプレゼントタイム、まずはあるふぁのお手紙から。
「即興で内容を考えながら読んでるかのように話す」、あるふぁめちゃくちゃ賢い。でもあまりに筋肉に寄ってる内容すごい気になるな。
メッセージを受けた刀奈は龍へ送るメッセージのていで過去を暴露。
ただ本当の父親のように慕って大切に思っていることも伝わってくる。
……それでも止まらない龍。やっぱ怖えよこの人…!!
そこでお次はひふみのお歌。
六美の遺伝でド音痴……!!あるふぁがすごい真面目にひふみの歌は音響兵器って言ってんのひどくて笑う。
なお止まらない龍…!
「席 に 戻 り な さ い」怖すぎる……
そしてラストは龍の攻撃を防ぎ立ち塞がる太陽!!
ジャケットとネクタイを脱ぐ動作もセリフもシンプルにめちゃくちゃカッコいいな太陽……!?
ここで次号表紙&巻頭カラーは盛り上げ方上手いな〜…!
○アンデッドアンラック 179話
冒頭、走刃脚の装着についての話から。ここにきちんとフォローが入るのを先週期待してたので嬉しい。
今ループでもやっぱり一人で背負い込もうとするリップに待ったをかけるラトラ。
「私も一緒に闘わせて!!」
今度こそ言うの間に合ったな……
そこに風子。
「古代遺物は心の強さで威力を増す」
やめろドリトライ……!!わたしの中に入ってくるな……!!!
心の強さっていうまあまあ出てくるフレーズで100%ドリトライ連想するようになっちゃったの言葉狩りだよこれ。
ライラもシックの元へ連れて行き、一緒に闘う展開に。
"たたかう"が「戦」じゃなくて「闘」なのは相手が病だからかな。
囮役だとしてもライラも一緒に三人で闘えるってのは良いね。
間にショーンとチカラの活躍を挟みつつ、リプライラトとの作戦会議。
「"不治"の効果でリップさんへの攻撃は防げますが」
最初何言ってるか分からなかったけど、「オレが死ぬまで治らない」でリップへの攻撃ができなくなってるって話か。むずい。
ほんで「私が手術します」
マジ!??
リップの指示の下とかでもなく!?
外科手術まで自力で出来るようになってるのはさすがに風子なんでもできすぎじゃない!??
さらにリプラトの走刃脚が進化。
両脚が一つにくっついて文字通りの二人三脚に。
"二人で使うことで進化する古代遺物だった"はだいぶ強引だけどラトラも走刃脚つけた理由の補強にはなってる気がするな。
チカラの不動に対しシックは照明を落とすことで対策。すごい否定者との戦闘に慣れてる感じするなー。
代わりの照明も即座に用意できず大ピンチ……!!
なところで発現・発動するラトラの能力。「UNTRUST-不信-」……!!
UNTRUSTかあ〜!!
けっこうUNSTRIKE-不当-なんじゃないかって予想してたんだけどなー。
外させる能力なのでわたしの予想もまんまと外されてしまった。
でも不信だと「信じる」を重ねたセリフ回しが効いてくるねえ。
そして病院のみんなが懐中電灯で光源を確保!モブも一緒に闘う展開いいぞいいぞ!
ラストは新技「新月斬」でシックを両断!!
技名も前ループのを踏襲しつつリニューアル感もあってオシャレ!
ただ両断はできたけと核がどこかはまだ分かってないし正直これで終わりとは思えんよな。
ライラの手術も残ってるしはてさてどうなるやら。
○僕とロボコ 157話
冒頭なんかやってる3人。なんだっけこれ……
ロボコ寝込んでる……ああ、五条が死んだから……
言うても死だしハッキリネタにするのは難しいからこういう扱いなのね。
で、今回は色々な世界線から色々なジャンルのロボコが集まってくる回。
……魔々勇々への鞘当て……?
なんかちょいちょい新連載に被せていくよねロボコ。ドリトライの時も被せてた。
「ロボコはギャグ漫画「僕とロボコ」のロボコだよね!?」のコマのかんたん作画ゴリモツゆるくて好き。
本格SFアクションのロボコ、この画風なら僕とロボコじゃなくて北斗ロボコだよ!!\どっ/
ラブコメロボコ普通にめちゃくちゃかわいいし頭身高くてえっちでドキッとするんだけど。宮崎先生こっちの路線も全然いけるんじゃないか……?
ホラー世界線と見せかけて本物ってのも良いズラシでしたね。こんなになるほどの傷心なのに原因には触れないあたりまあやっぱ五条の件だろうな……
昭和ギャグ世界線と王道バトル漫画世界線のロボコもやってきてまさかの次回へ。続きものだけどこないだのOM反乱編と違ってそんなシリアスにはならなそうかな。
てかガチゴリラが生きていけるの、令和ギャグ漫画世界線だけなの……?!
○鵺の陰陽師 22話
いきなり周防先輩と古賀ちゃん再登場!嬉しい!緊張しててかわいいね。
扉を開けて会議に入るとなんか強そうな雰囲気の人たちが…!
怖くてつい閉めちゃったとか震えてお茶が危ない…!とかぬえおん節全開や。
そこにまず出てきた菅隊長、スマートにお茶拾うし高いお茶知ってるしサラッとお礼言うしこの1ページだけでもすごい好感度上がるな。そもそも古賀ちゃんのそっ閉じを見て様子見に来てくれてる時点で優しい人。
からのキャラ紹介がてら隊長会議。
おお…バトル漫画につきものの幹部勢揃い展開だ……!
菅道領(優しいあんちゃん)をはじめとして、風巻狐宮子(軽薄)、鶤狩兵一(クール)、卦羽洋七(生意気?)、皇善哉(ジジイ)と各々キャラ立ってるな。デザインも特徴的でなおよし。座り方にも個性が出てるな。みんなあの双斧と同格くらいだと考えるとゾクゾクするね。唯一出てきてない第5支部隊長が双斧を凌ぐ藤乃家ナンバーワンの人かな。
「幹部会議で生意気こいてバチバチになるやつ」を"一回やってみたかった"でやったのに誰も乗ってこず、見かねた最年長がノってくれる……この作品でしか見られなそうなやりとりだ。てか仲良いなこの幹部陣!
議題は"鵺の封印場所が判明したことに伴う新しい隊長の選出"。フーン…と思って見ていたら最後に……。
後半は現況の確認と、前回のヒキでもあった鵺さんの目的について。
「一人の犠牲を出すこともなく完全に鏖を倒す!」
そんなことが出来るんならそりゃそっちの方がいいけど……!って感じよね。
陰陽師たちだけだったら再封印路線に行くしかなくても鵺さんと学郎がいれば可能ってことなのかな。
鵺さんにとっても当然容易いことではないらしく、珍しく重い決意を秘める鵺さん……に対して真っ直ぐに頑張るぞいと言ってのける学郎。
堂々としててカッコいい。どんどん主人公らしくなっていくね。
そして「その為に学郎には手に入れてほしい力がある」ということで──
ラストは隊長会議に殴り込みをかける鵺さん&学郎!!
その回のうちに合流するのか……!!一気に惹き込まれる展開だなこれは。
宿敵の一人の鵺にこんなこと言われてホイホイ承諾するわけなくない!?の気持ちと、でもメタ的に見たらいずれは学郎隊長になりそうだよな…の気持ちがあり、どうなるんだこの後……!?とシンプルに先が気になるヒキ。やっぱもう真っ当に少年漫画として面白いなこの作品。
Twitterでは"鬼滅で言うと柱合会議に黒死牟が炭治郎連れてきて「こいつを柱にしろ」って言ってきたようなもん"って言われてて笑った。そう考えるとあらためてとんでもないことしてるな鵺さん。
そういえばずっと気になってた町中のダークタワー黒い塔は対幻妖結界……被害を町の中に留め切るもの、とさらっと回収されてたね。
○一ノ瀬家の大罪 45話
翔の話。
大人になって子供ができてから自分が親から期待されてなかったことに気づいたってのはなかなかグロくて結構好き。
「今度こそ僕が上手くやるからね」
がよく分からなかったんだけど、全部忘れて幸せな家族をやり直すために夢の世界を完遂してやるぜって話なのかな。
分かったような分からないような…?
詩織に感化されて夢から覚めた美奈子。美奈子が翔を止める流れ?でも美奈子も睡眠薬盛ってる側じゃなかったっけ。それが詩織のおかげで考え変わったって話か?
ん……?こっちも分かるような分からないような……??
何が夢で何が現実なんだったっけってなってるけど読み返してキチッと把握するだけのモチベも正直無いなこの作品には……
○アイスヘッドギル 16話
水を操る力で船を進めるギル。
見れば見るほどコレ1話で身につけといてよかったんじゃ…ってなる。
白剣と黒剣は元々ひとつ、互いに引かれ合う聖遺物。
これきっかけで前回を読み返したら意味分かってなかったところがわかった。前回グレイさんは手に持ってたリッチの生首と会話してたのか。変な独り言かと思ってた。(ガミジンの顔アップにするとかしてくれないと分かりにくいって!)
後半は敵も味方も新キャラが続々と。
本当だったら連載が続く中で少しずつ出すつもりだったのを感じるね。
でも敵も味方も見事なまでに印象に残らないキャラばっかりだ……
神話モチーフで火風土水を揃えるとかは鉄板だけど心くすぐられて好きだったかな。
●次号
週刊少年ジャンプ47号
表紙&巻頭カラー
夜桜さんちの大作戦
4周年記念表紙&巻頭!予告も"龍さん"って呼んでるあたり畏怖を感じる。
センターカラー
鵺の陰陽師
またカラー!今週掲載順低かったけど新連載としては順調と思いたい。
読切 ZOOKEY!!
金未来杯ラスト!キャラデザ良さそうなので期待。
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