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【#WJ12】週刊少年ジャンプ2023年12号感想【寿司いくら】

ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!

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ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ12号の感想を語り合おうぜ!【高校生家族ウウウァァァ!!】


アンケ1:高校生家族 2:人造人間100 3:アンデラ


●SAKAMOTO DAYS 107話

表紙
スノボ&ソリで冬全開!な表紙。
疾走感あって良いイラスト。坂本さん頰赤くてかわいいね。シンは真っ当にカッコいい。
巻頭カラー
ぶっちゃけよくわからない1ページ目…からの見開き。
かなりアオリのアングル、すげー構図だな。
坂本とシンの相棒感強くて良い。
本編
坂本JCC時代のお話。
赤尾と南雲のバトルから開始なんだけどいきなり顔の良いヤツらが走る電車の上でめちゃくちゃ見応えあるアクションやってて引き込まれるな……
佐藤田先生再登場もうれしい。にしてもこいつら9時間戦ってんのは流石にやりすぎやな。
電車内に戦いが移ると坂本も参戦!
吊り革使ってまとめて2人吹っ飛ばしてんのカッコいいな〜。
坂本の環境利用闘法、南雲の暗器使い、赤尾の隙の糸見えてそうな動き……皆すでに後々まで続く戦闘スタイルを確立してる感じがあって良いね。
結局、話としては3人のキャラ紹介と任務へ出発!ってところまでしか進んでないんだけど、迫力満点のアクションでブン殴られ続けてるだけで気持ち良くなっちゃうから何の文句もないのだ。ズルいぜこの漫画。

●ウィッチウォッチ 97話

ハロウィン回!1コマ目かわいい。
しれっと魔石の設定の振り返りしてますね。ハロウィンってことはそろそろシリアス回来るはずだから前もっておさらいしてんのかな。
モイちゃんの呪いの設定(ニコを"ずっとともだち"とする呪い)も久しぶりに出てきた。そんなのあったな。
で、本題は本気ハロウィンで暴走したニコを、ヘンテコになったみんなが元に戻そうと奔走する話。
カンちゃんの古いリアクション良いな。
篠原先生にしては珍しくこういうそれぞれヘンテコになっちゃったけど特性を組み合わせて…みたいなのが無かったな。どう活かすのかなと思ってたのでヌルッと元に戻って不完全燃焼感。
ただ全員がちゃんとコスプレやることで誘き寄せてお菓子をあげて正気に戻すという解決策はカッコよくハロウィンやってて好き。
あとオチの「なんか…長いなあ」も好き。自虐。
無理矢理オチつけてる感はあるけど実際10月めちゃめちゃ長いよなあ。わかる。

●ONE PIECE 1075話

色々なところを描写する回。
未来!最高!のリアクションがナミとチョッパーでだいたい一致してるんだけど、徳の高低が真逆で笑う。
他にもサンジ、ジンベエ、ステューシー……サンジとステューシー一緒にするの一番ダメだろ!あとこのチームの戦闘力高すぎね?
そしてウソップ、フランキー、リリス、ヨーク。先週破壊されたピタゴラスも頭部だけ分離して合流。それで動けるんだ…!?
ピタゴラスを破壊したのはセラフィム。ベガパンクの命令が効かないってことは"この島に来てる何者か"は威権順位的に五老星ってことになるよね。こないだのサターン聖もう来てるんか?
てか石化したヨークのおしりえっちだ……
ラストはルフィ、ゾロ、シャカ、ルッチ、カクの元にもセラフィムが。
ルフィはくまに、ゾロはミホークに敗北してるので因縁の相手っちゃあ因縁の相手だ。
最後の最後にはルッチとカクから共闘のお誘い。
共闘アツい!……けどルッチは隙あらば共闘中も殺してきそうで解放したくなさすぎるな……
カクは共闘中はちゃんと共闘してくれそうなんだけどね。

●アオのハコ 89話

朝練前から。5時半起きってすごいな…わたしはまだ寝る前の時間帯だわ…….
千夏と大喜との会話。まあ特にあらためて言うこともないくらいのイチャイチャではあるんだけどずっとこういうのでいい感はあるよね。
まあそうはならないんだけど……
大喜サイドは久々の松岡とシャトルラン勝負。勝ってギャフンと言わせてくれればいいけど最近のアオハコの感じだとどうかな〜。
千夏先輩サイドはユメカと遭遇。
ラストの千夏先輩こわ。うわ〜…千夏先輩にはそっちに行ってほしくなかったな……
なんというか、何考えてるか分からないマイペースなところが魅力だと思ってたのでこういうある種リアルな怒り方は「普通の女」になって魅力ダウンというか……うーん………

●僕のヒーローアカデミア 380話

前半は落下する雄英。
ジェントルと経営科の会話良いな〜。
経営科の面々は日本を繋ぎ止められなかったことを、ジェントルはそんな雄英に悪戯しようとしていたことをそれぞれ後悔していて、両者共にそれを乗り越えて今まさに行動している。
ジーンと感じ入ってたら急にめちゃくちゃえっちなラブラバでたまげた。
ハート目で愛が溢れ出してるの、えっちです……
相澤先生の移動を挟んで後半は群訝サイド。
ホークス……!!ってなってからのページめくったら急にギャグなの緩急すごすぎるだろ!
かんたん常闇くんかわいい。
とか思ってたら今度はめちゃくちゃえっちなケミィ登場。
そもそもがこの人えっちなのに指(多分肉倉の個性?)に跨ってるのがえちえちすぎ。
ただこの士傑参戦をまずケミィから入って最後イナサでブチ上げるの構成の妙だな〜。上手い。

○僕とロボコ 125話

センターカラー!
「100万部の女」呼ばわり面白い。
まあ実際100万部ってめちゃくちゃ凄い。アオハコの扉絵には200万部突破って書いてあったけど。
てか12巻の表紙も相変わらずやってんなあ!?
本編
久々のvsEDEN回。
いきなり相対してるところから始めてバトルにたっぷり尺割くの英断だなー。これができない作品が多いのよ。
ニョンタを人質(猫質)に取られてるのに人質という概念を理解してないロボコ、ロボコすぎて最高。
あとは今週はガチゴリラのタフネスが一生面白かったね。
首トンッってするやつ普通に持ちこたえて本気でボコされるのおもろすぎ。
顔違うガチゴリラも、躊躇なくエネルギー弾撃たれるガチゴリラも、ガチゴリラが絡むともう全部おもろい。
ロボコ砲、効かないのは生物にだけだからガチゴリラの服だけは全部消し飛んでるんだ……
ラストはロボコがクソ調子乗ってたらエネルギー切れ蚊トンボロボコでまさかの後半へ続くというね。
次回もセンターカラーだけど蚊トンボロボコのカラーあるかなー。普通にかわいいのでカラー見たいよ。

○あかね噺 50話

『お茶汲み』編エピローグ回。
周囲からの評判は改善し、境遇についてはとりあえず一件落着って感じみたい。
「なんでそこまでして八正師匠に?」「うらら師匠の目的は?」など『お茶汲み』編で未回収だった謎もまとめて回収してくれるの丁寧。
なんならうらら師匠の目的の「名跡」、あかねの目標の「真打になりたい」のさらに先を見せてくれた感があるし、阿良川一生と志ぐま師匠の確執にも関わってきそうな話でかなり色々な役割を兼ねる要素で良いねえ。
あと「めっちゃいいじゃん!!」のあかねかわいっ。
八正師匠との稽古のくだりでは先週の月亭方正との対談の内容を早速ガッツリ盛り込んであってニヤリとした。
そしてラストには声優ちゃんことひかる再登場……!!
"阿良川ひかる"……そういえば可楽杯の後阿良川一剣に弟子入りしてましたね。もう阿良川名乗れるレベルになってるのすごくない??
阿良川魁生を先輩ライバルの位置付けで再確認しつつ、ひかるも後輩ライバルとして新たに名乗りを上げる、と。
新展開突入でも勢い落ちない面白さだねえ……!!

○ブラッククローバー 351話

メインは縁さんと龍彌の回想。
龍彌が元々妖力あってしかもクソ強かったってのがまず意外だったし、縁さんが互角のライバルってのも意外だ。
どうやって天元通の能力を手に入れたのか、いかにして皆から慕われ将軍になったのか、縁にとって龍彌はどういう存在なのか──短い回想でここまで詰めきってるのすごい。
でも回想明けの縁さんの妖術はちょっと笑っちゃった。
"鐡ノ武神"……テツノブジン!?縁さんが急にパラドックスポケモンに!!?ってなっちゃったもんな。

ネタバレしちゃってたらすまんやで

ただ最強は自分だけど最高は龍だっていう縁さんはグッとくるね。
最後には冒頭にアスタ単独でどうすんねんになってた五頭龍も龍禅七人衆合わせたみんなで討伐する流れ。
いよいよ日ノ国編の決着も近そうね。

○アンデッドアンラック 147話

センターカラー!
前周回ユニオンメンバーのパンパンダに囲まれる風子!
個人的には一瞬怖っ!?ってなったけど慣れたらちゃんと可愛くなってきた。
どのカップリングも密着してて捗るぜ…
特に好きなのは懐かしの片目閉じシェンと、一心にトップのついでと言わんばかりに小脇に抱えられてめちゃくちゃ見切れてるチカラかな。
てか風子パンパンダ立体化計画って何……!?
本編
戦争編開幕。テラー中心に展開していきます。
音だけで色々読み取っててめちゃくちゃ有能なのがいきなりわかる。
そこにビリー。前から思ってたけど「ビリー隊長」って呼称、ビリーズブートキャンプ思い出すなー。あまりにも世代。
この戦争の目的は「ディスク」。
これは前周回のジーナ戦で湖の水を浮かせたりジーナへの致命傷となったレーザーを放ってたやつですね。組織の超技術と思ってたけど古代遺物だったのか。
ビリーはディスク見つけるとこまで依頼をこなしてその後は掻っ攫うつもりらしい。語り口の飄々とした雰囲気は最初期のビリーと同じ。やっぱこっちが素で、組織裏切ってからは無理してたんだなあ。
隊の名前「水平の秤隊(ホライゾンバランス)」ってカッコよ。
てか「そうだ アレしてやんなよ!あいつらにウケよかったろ?」のとこ、テラーが頬染めてるのもあってなんかめちゃくちゃやらしいな。こんな……こんな甘いマスクの男がよお……!
まあ歌なんですけど……
ここで負傷してる隊員たちがいい奴らなの描写してるのが後々効いてくるんですよね〜。
で、テラーはその後ビリーと見張りを交代。
そうすると皆が寝静まった夜中にまさかのフル装備の敵が奇襲。いち早く気づくテラー。そして……

U N T E L L - 不 通 -

うーーわッ 出た出た出た!!アンデラ特有の最悪の能力発現だ!!!久々だななんか!
前周回の様子から声が出なくなるみたいな能力かなと思ってたら「自身の肉体を使ったあらゆる伝達行為を否定する」って思ってた以上のクソ能力だった。モールスとか直接走っていくのすら封じられるのか……
「伝達行為が伝わらない」ならまだ隠密行動とかに活かせるけど「そもそもできない」って挙動みたいなのでマジでクソ能力だ。
しかも仲間を死なせないために通信兵になった人間にこの状況このタイミングにおいて間違いなく最悪の能力渡してくるやん……
テラーの焦りと声にならない叫び、からの戦車の大砲撃……絶望感やばすぎる。そしてそれ見て思わず漏れ出た「あ"…あ"ぁ…」だけは声になってるあたりがマジで底意地が悪い。
……とここまであまりに"最悪"を煮詰めてお出しされていたからこそ最後の組織参戦のカタルシスすごいのよ。
そもそもシンプルに絵面がカッコいいし、隊員がみんな死なずに済んでるのも安心した。
ジーナヘソ出しえっちだしボイドの片腕アーマーロマンだなー。風子の構えもめちゃくちゃ様になってる。
あと何気に裏でニコイチがキャンプ助けに行ってますね。
最近の速度感だと下手したら次回あたり戦争編決着ついちゃうかもな。いや、ビリー&クリードの覚醒と友才ショーン一心の見せ場もあるって考えるとさすがに何話かかかるか……?

○マッシュル 144話

無邪気な淵源第二形態。
兄弟たちの心臓が並んでるところUndertaleみがあるな。
変身後のイノセントゼロはいかにもラスボスって感じに。ゲームっぽい。
第一形態まででの「いうてなんとかなりそう」な空気感を一瞬で消し去る心臓強奪はさすがにおおっ!?ってなった。
「オヤジはもっとうまく盗む」じゃん。
心臓抜かれてしまってはさすがにこれはもうダメだろって絶望感が漂うんだけどどうなるんだろう。
フィンくんの回復魔法で…いけるか…?

●逃げ上手の若君 98話

鎌倉にて「北条」の凄さを再確認する回。
たくさんの猛者達を前にしても堂々としている時行いいねえ。なんなら「頼重殿に政治の勉強を本格的にやらされる」とか子供ならではのジョークも飛ばしてて、こなれ感すらある。
「紛れもなく王の資質を備えた子よ」
カッケ〜台詞だ!!王者の風格!って感じでゾクゾクする。
さらに北条の名声や統治がいかに優れていたかというのを日本史の観点からも描写。御成敗式目とか、誰もが知ってるワードで説得力も増すし、知識が肉付けされるので引き込まれるね。
終盤には突然兼好法師が登場。「徒然草」「兼好法師」またしても知ってる日本史ワードが。めちゃくちゃなビッグネームとなんでもないかのように絡んでることでまた時行および北条の凄さが分かる。郎党たちと読者の感覚がシンクロしてるのが面白いな〜。

●暗号学園のいろは 12話

いろは、激昂…!から。
なんで怒ってんの?から夕方さんの回想へ。夕方さん、「おうどん」って言葉遣いとか「ほわほわほわ〜ん」のデフォルメ画風とか、シリアスじゃない時はぽやっとしてて可愛いな。
回想への導入が昔気質、今週のウィウォのカンちゃんと同じ魔法にかかってる?
で、回想ではいきなりQ17。回答が無いのでビビったし全然分からんかったのでTwitterで答え見ちゃった。
ひらがなにすると46文字の文章なのであいうえお表と対応していて、その中でも一致している「お(5文字目)」、「魚=こ(10文字目)」、「つて(18,19文字目)」、「る(41文字目)」を読むと
「おこつてる(怒ってる?)」になると。はえ〜。言うほど話の流れ的にいろはは阿吽の呼吸で解いてるように見えるか?スルーしてない?
で、今回の本題。東洲斎さんの口癖「臀部にまつわる罵倒」、これが実は罰ゲームだったという話。
それを取り消させるためにこれまで名前だけ出てたクラスメイトの濃姫家雪と暗号対決…!って展開なんだけど、いろはのマジ怒りに夕方さんも思わずたじろいでるの好き。
「暗号バトルを申し込む!」
食戟のソーマとか水星の魔女みたいなノリだ。王道でいいわね。
いろはが負けた場合の罰ゲームは「口癖を"いろはのい"から"おしりのり"」に変えること。
そ、そんな……そんなことしたら負けたらおしり坂おしりになっちゃうじゃん……(?)
地味にいろはのい(最初の最初)とおしりのり(最後の最後)で対になっててシャレてるんだけど、それはそれとしてまた尻関連の罰ゲームかい!もはや濃姫さんが尻好きすぎるだけやろ!ともなるな。
思わず噴き出す朧さん。意外性。
いろはが語順すらめちゃくちゃになってるのとにかく感情が荒ぶってて怒り心頭な感じがして良い。
そしてここらで今度は逆にいろはが出題に回るってのは新鮮で面白い展開!
Q.18も回答は分かっちゃったけどこれは次回語られそうだからとっておこうかな。(つってまだ掘りきれてない可能性あるけど)

●一ノ瀬家の大罪 13話

父&母編。
2年前ってのはループ?する前の世界の話なのかループ後世界での2年前なのか。
翔が浮気してるのはここまで通ってるとなると勘違いとかじゃなくて確定っぽいね。
浮気はダメだよってのはもちろん前提としてあるんだけど、まあでも正直翔の気持ちも分かるな……
美奈子は「こんなやつが?」に見られるように無意識下で翔のことめちゃくちゃ下に見てるし、ナゲット食べる?って聞かれた返しもわざわざそんな言い方しなくてもって感じのトゲのある言い方だし、リストラされた後バイトしてるのも家族のためだろうにプライドがーとか言ってるし……その全てで美奈子が"私が一番正しい"と思ってそうなのがキツいよね。
そう思うと翔も妻に代表される居心地の悪い実の家庭よりも、愛と感謝に溢れる温かいもう一つの家庭の方に心が動いてしまうよなー。
美奈子視点で語られてるのに翔に同情してしまうというね。
それでいうと翼は翔の浮気疑惑を家族の前で大声で喧伝してて無神経すぎない!?ってなっちゃったけど……まあ翼視点、翔は一ノ瀬家の記憶を失った結果別の家庭で暮らしてるって思ってる=元から浮気してたとは全然思ってない……んだろうけど。にしても思慮に欠ける印象ちょっとあるな。
ラストはまさかの凸。
美奈子は記憶取り戻してるから感じるところもあるだろうけど翔はそうでない(かもしれない)からどうなるかなあ。

●人造人間100 10話

歌姫ロキシー編クライマックス。
冒頭ルカさんの善性とボスの非情さ描写良いね。
サブタイ合わせてグッとくる扉絵挟んで場面は舞台へ。モブがいるとややこしいので梁の上に移動。
さらにダメ押しでロキシーの情を描くことで逆に人造人間の情のなさが浮き彫りになるの効果的な描写だな〜。
「理想の肉体がない痛みを知っておきながら人造人間は平然と他者から肉体を奪える」、だから哀れんではいけないし人間と思ってはいけない……ってロジック、かなり飲み込みやすくて好きだ。あしびの、ロキシーへの感情移入はしてるけどそれはそれとして許さないというスタンスも納得感ある。
こういう形であしびの成長、思想形成の過程をしっかり描いておきながら、ロキシーの最期は切ないけれどもちょっとだけ報われるという良い終わり方になっていて、締め方が絶妙。
最後には再びモートセーフに描写が戻り、さらにボスの非情さを強調。「比べるまでもないよね?」の表情、ゾクゾクする。
「入隊おめでとう」そうそう、そのためにロキシー探してたんだったわそういえば。
あしびの成長、人造人間に関わった者の最期、組織の空気感……と厚みのある構成で、話数の割にはかなり満足感のある長編エピソードでした。
初長編だったけどかなり良かった。
最後ボスの足の指6本になってるけど。(初登場回では5本だったのでたぶんミス?)

●夜桜さんちの大作戦 166話

旦襲来。
2P目の旦、夜桜には珍しい劇画調で、迫力あるんだけどなんかシュールな感じがあって独特の味だ。
つぼみ、どういう立ち位置か今まで分かってなかったけど、所謂"私たちを止めてくれ"ポジションみたいですね。
「もう…たくさんです…!」のところしんどい。特別な力なんて無ければ父上が狂気に飲まれることもなかっただろうしな。
2人が去っていった後は百の手紙。
今のままでは勝てないという話だったので修行もやるだろうね。手紙の中身は強くなる方法に関係があったりするのかしら。
最後らへん、各々旦を追ったりしてる中嫌五はドキドキしたり四怨に縋ったりするだけで全然役に立ってないのすき。

○イチゴーキ!操縦中 11話

突然のライバルキャラ。
季節ごとに勝負を……?そんなことしたら一気に時間進むんじゃ…!?って思ってたら一気に進んでた。
後半の「ああ…シーズンだ…」「あそこまで暴走させちまったのもオレらの責任だ」「はい 友達として…けりをつけましょう…」のところ2人とも妙にシリアスな顔してて作風から変わってるの好き。
一気に三年生……畳んでる……のか……?

○ギンカとリューナ 22話

冒頭リューナサイド。
リューナも闇の魔術に何かしらの代償を支払ってるという可能性出てきてちょっと怖いけど気になる。
中盤にはノスフェラトゥの回想。
飼い犬殺すところも狂ってるんだけど、その後特にモノローグでの言及なく周囲の人皆殺しにしてる狂気っぷりいいね。本人にとってはわざわざ言うほどのことでもないみたいな感じで。
飼い犬死んだ友人もこの後スルッと殺してるんだろうなって怖さがある。
そこから作品のデカい軸であろうマガラカに接続するのも何気に無駄がないね。
あとベロキア帝国の描き込みすごいな。

○大東京鬼嫁伝 23話

まなか失踪!
「キレイに畳まれた布団」畳まれてなくてわろた。どうした??
まなかはどうやら実家に強制送還された様子。わたしも3月までに就活終わらなかったら熊本に強制送還だから他人事じゃない。でもさすがに死刑にはされないから幾分マシかな……
まなかからのお手紙、なんで本編で出てきてないシーンばっか回想すんだよ…!と思ってたけど最後の「毎日幸せでした」はちゃんとグッときた。
で、それを受けて異界にまなかを助けに行く展開。
みんなの安全のために自分を犠牲にしたまなかの気持ちはどうなんねんとかこの3人だと戦闘力的に死にに行くようなもんだろとか現実的に考えたら思うっちゃ思うけど、少年漫画的にはこうだよね。
締めに入ってる感あるなー。

○読切 影と主

2020年19号『奈落の仔』、2021年48号『SPICA』の辻田大誠先生のジャンプ・ショート・フロンティア作品。
『奈落の仔』は近未来系異世界ファンタジー、『SPICA』はSF…ときて今作は時代もの。色々挑戦してますね。
でも正直「絵はめっちゃうまいけどシナリオとキャラはまあ普通」って感じなのはSPICAの時と同じ感想かなあ。家継のデザインがもう少しカッコいいか可愛いに寄ってれば好きになれてた気がするけど。
描き込みの密度が高いまま前よりも見やすい作画ができるようになっていた点は良かったです。

○PPPPPP 69話

DADA先生の過去編。
「音上楽音に一度だけ勝ったことがある」の真相。
怪我して音が小さくなった結果ラッキーと同じ演奏になった……やっぱり"体験できる演奏"は小さい音であることが鍵なんだな。ラッキーのも"大きくする"じゃなく"響かせる"って言ってたし。
DADAの演奏で楽音が笑ったの読者視点でも謎。
"世界がみんな自分レベルの音楽家だったら"の素晴らしさを体験してしまったことで、音楽界を天才だけにするべくレベルの低い音楽家を追放するようになってしまった…みたいな?
正直DADAが楽音と真っ向から戦って勝てる想像が全然できなかったので、今回のエピソードは「楽音に勝った」ってそういうことかという納得感がかなりありましたね。不戦勝みたいなことだったのか。

●高校生家族 最終話(122話)

まさかの終了……!!
なんで…どうして…嘘だと言ってくれ……の気持ちが溢れてるよ……
打ち切りかどうかってのは明示されないけれど、まあ2年生の途中から時間が飛んで、それぞれのストーリーも描き切れた感じではないまま終了したので打ち切りだと判断するのが妥当じゃないかな。
あんなに面白かったのに…………
本編
1P目で唐突に3年生になってたので嫌な予感はしてたけど気づかないフリをしながら読んでた。
のでページめくって見開きで最終話と書かれてて「えッ!!?!?!??」って思わずここ数年で一番のクソデカボイスが出てしまったよね…
さて、今回の内容は新高校1年でアンドロイドと一緒に学校に行くことになっちゃったさくらちゃんの目から家谷家の高校卒業を見る、というもの。
1話からたびたび映り込んでた謎の飛行物体が「光太郎……」って喋り出した時はけっこうビビった。お前喋るんか…!てか伏線?だったのか…!
卒業式はいつものごとく、こいつが高校生…!?で笑うパターンなんですが、こと今回においては最終話の悲しさと卒業という寂しさエモさが勝ってる。
でものぶかつが叫んだところはさすがに面白さが勝ったし、春香の第二次性徴は変な気持ちになった(変な気持ちになった)
オチ担当ゴメスも相変わらずずるいわ。
…と、すごくこの作品らしい最終話ではあったんですが、尺も足りなかったのかあまりにもあっさり終わったので喪失感がエグいですね。
最後のコマでみんなで撮った写真が見開きのイラストなんだろうな。

全体の振り返り
「家族全員で高校に」という一発ネタで終わりそうな題材をあの手この手で捻って活かして笑わせてくれた傑作でした。仲間りょう先生がマジで凄い作家なんだなと実感した。
一番目立つ一郎に「青春」っていう軸があるお陰で、他のキャラにも色々な青春ドラマを見出して群像劇として楽しめる構造が秀逸でしたね。
家谷家全員がそれぞれのコミュニティでバラバラに青春を楽しみ始めてからは各ジャンルの一番美味しいところを贅沢に連打できる最強作品になってたし、そこから逆に今度は全員集合する回なんかがあると楽しさがやばいっていう「何やってもおもろい」状態に入ってました。
他の作家、作品には真似しようと思ってもできない唯一無二の作品で毎週楽しませてもらってたし、来週からはジャンプに高校生家族が載ってないと思うと心にポッカリ穴が空いたような気分だ……
個人的にはアンケも出してたし、一生面白い作品だったと思うんだけど、アンケが奮わなかったのは、アンケをガツンと取れる作風じゃない…とか絵柄やあらすじの時点で舐められて面白さに気づいてもらえてなかったとかなのかなあ……
クソ面白い作品だったと思ってるので強いて挙げれば…という程度の理由付けですけど。
まだまだ見たい青春がいっぱいあった……一郎2年の春高、3年の春高&インターハイ、静香のぶかつ中尾の三角関係?の行く末、光太郎と弓木さんのデート及び関係の進展、春香プロ編、不良たちの今後……。
せめてもっと締めに入ってる気配が前々からあれば心の準備もできたんだろうけどね……急だったから受け身が取れなかったよね。
今思えば先週の記憶喪失回はモーションかけてたんだな(分かりづらいよ!!)。
まだ正直全然心の整理がついてないくらいショックなんだけど、仲間先生の次回作が見られるという希望があるから……と自分を励ましていくしかない。ウグゥ〜〜……….!!
仲間先生、家谷家、目出鯛高校のみんな、約2年半、たくさん楽しませてもらいました。本当にありがとうございました……!

●次号
週刊少年ジャンプ13号

表紙&巻頭カラー
ONE PIECE
高校生家族終わったのに新連載じゃないんだ。じゃあもう一週待ってくれても……

センターカラー
僕とロボコ
蚊トンボ膝ロボコのカラー見て〜な〜!あるかな〜!

アオのハコ
最近ちょっとノれてないんよな。チケット争奪戦かあ(無関心)うーん…

マッシュル
さすがに絶望的な展開。シンプルにどうなるか気になる。

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