THE BEATLES FOREVER(6)
1994年11月30日、久しぶりのビートルズ新作「ザ・ビートルズ・ライヴ!!アット・ザ・BBC」が発表されました。1977年の「The Beatles at the Hollywood Bowl」以来です。
イギリスBBCラジオでのライブ音源を集めたものですが、ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタスへ提供した「I'll Be on My Way」が、ビートルズのオリジナルで聴けたことに感動した程度でした。
その頃は既にビートルズは全曲網羅しており、私自身趣味でバンドを始めたり、ジャズやフュージョンなども聴くようになったりで、ビートルズを聴く機会がめっきり減っていた時期だったのです。しかし、このアルバムをきっかけに、少しずつビートルズを聴き返すようになります。
そして、
1995年11月21日「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」CD発売。
同年12月31日大晦日、紅白歌合戦の裏番組でテレビ朝日系列によって「ビートルズアンソロジー」が放送されます。
ポール、ジョージ、リンゴが庭で仲睦まじくウクレレを弾きながら談笑している映像を見て、涙があふれそうになりました。いや、あふれました!
「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」、亡きジョンのデモ音源に3人が音を足して完成させた「Free As A Bird」は、涙なくしては聴けない曲です。
デモ音源の音を丁寧にノイズ除去しておりますが、現代のテクノロジーを使えばジョンの声をもっと明確にできるのではないだろうか?と思ったりもしますが(もちろんマスターに戻っての話になりますが)、Appleさんはもうやらないだろうなぁ。。。
他にはクオリーメン時代の自主録音盤、トニー・シェリダンのバック時代やデッカオーディションの音源など(一部フェイドイン、フェイドアウトなど完全版じゃないのが残念でしたが)、初めて聴くものもあって楽しめる内容になっています。
そして、EMIでの初録音となる「Love Me Do」では、ピート・ベストがドラムを叩いているのが聴けます。なんて贅沢! 生きてて良かった〜
しかもポールのはからいによって、ピート・ベストにも印税が入るようにしてくれたとは泣けます。
BBCやライブの音源の他にも、スタジオセッション時の録音には感動させられました。「Can't Buy Me Love」(ジョンとジョージのコーラスが入る)、「And I Love Her」(アップテンポで曲はまだ未完成)、「I'Ll Be Back(Demo)」(なんと3拍子)、「You Know What To Do」(ジョージの未発表曲というよりボツ曲)、「No Reply(Demo)」(ロックっぽいリズム)、「Eight Days A Week」(イントロを試行錯誤している、このバージョンもいい!)
これらを聴いた後に再度ビートルズ熱が高くなってしまい、挙句のはてには西新宿のCD屋さんを巡るようになったのです。