昭和の雰囲気漂う、貴重な6両のレトロ鉄道との邂逅(鉄道歴史パークinSAIJO|愛媛県西条市)
鉄道博物館と言えば、大宮(埼玉)の「鉄道博物館」や、京都の「京都鉄道博物館」、名古屋の「リニア・鉄道館(JR東海)」が有名ですよね。
でも、実は、愛媛県西条市にも鉄道博物館もとい「鉄道歴史パークinSAIJO」という鉄道文化を学べるスポットがあるんです♪ 鉄道歴史パークinSAIJOは、「四国鉄道文化館 北館」、「四国鉄道文化館 南館」、「十河信二記念館」、「観光交流センター」の4施設を総称して呼びます。
場所は、4施設とも密集していて、JRいよ西条駅の左隣。無料駐車場も完備されています。
そして、そんな車を停める駐車場に、、、おやおやおや???
これは、早くも鉄道レールがお目見えじゃないですか!車から降りた途端、ワクワクしてきました。笑
まずは四国鉄道文化館北館へ訪れて、券売機で入場料を支払います。券売機で切符を買うかのような演出も素敵ですよね。
大人の入場料300円、小中学生の入場料100円でした(2022年08月時点)。
入館すると早速、この景色。0系新幹線と電気式ディーゼル機関車(DF50形)が出迎えてくれます。
白色と青色のカラーバランスと、丸っとしたお鼻がなんとも可愛らしい「0系新幹線」。
東京オリンピックに向けて、当時の国鉄技術者が総力を挙げて開発が進められ、東京オリンピック開催9日前。昭和39年10月1日、東京大阪間に東海道新幹線が開業した時に登場した初代の新幹線車両形式が、この「0系新幹線」です。
この車両の走行距離は、約1,020万キロメートル。なんと地球を約255周したことになるんだとか。
255周......ちょっと凄すぎて、正直もはや、よく分かんないレベルです。苦笑。
こちら、中に入ることもできますよー!
「灰皿付き」に、時代を感じますねぇ~。笑
そして、こんな貴重なところものぞくことができます。
乗務員側の通路がいかに狭いか、を身をもって体験。すれ違うとなると精一杯細くなりながらでも、すれ違えるかどうかが怪しいくらい狭かったです。
・・・・・・ところで、ハイ。 皆さん、きっと疑問ですよね?
「四国に新幹線は走っていないのに、なぜ、この四国のいよ西条市にこの車両が展示されているのか?」と。
それは、鉄道史を生み出した偉人がこの地で誕生していたからです。
その人物の名は「十河信二(そごうしんじ)」さん。「新幹線の生みの親」と呼ばれる人物です。
明治17年、新居郡中萩村(現在の新居浜市中萩)に生まれた十河氏は、旧制西条中学(現在の愛媛県立西条高等学校)、東京帝国大学を経て、鉄道員に任官。その後、紆余曲折ありつつも、夢の超特急「東海道新幹線計画」を発表し、内外の反対や慢性的な予算不足と戦いながら計画を軌道にのせます。彼は、享年97歳という長い人生の大半を日本の鉄道の発展に捧げました。
新幹線は今や庶民の足。
新幹線が無ければ、私たちの今の生活が、全く違うものとなっていたであろうことは想像に難くないですよね。
と、感慨にふけっていたところ...建物横の線路に振動音を感じ。隣のJR本線に電車が来たかな...?と思って振り向けば、アンパーンマーン!!!! 学生時代、帰省の際にはわざわざアンパンマン列車を選んで帰るほど、アンパンマン列車LOVEの私。テンションが上がります。笑
そして、ここではそんなアンパンマン列車の歴史も振り替えることができるんです。どの時代のアンパンマン列車も可愛いなぁ(にこにこ)。
その他にも、鉄道にまつわる資料の数々が展示されていましたよー。
ド素人の私でも、貴重なものだということが一目瞭然!
これだけの資料が揃っていて、入場料たったの300円。
この低価格とは思えないほどの充実した展示の数々。
デスガ、、、まだまだこれだけでは終わらない。今見ていた場所は「北館」。つまりは、、、「南館」も存在するのです!
というわけで、お次はJR本線を跨ぐ高架橋「ぽっぽ橋」を渡って、線路の向こう側「四国鉄道文化館南館」へ。
南館では「鉄道標識・信号機などの屋外実物展示」や「演出走行で四国の沿線風景の一日を再現した鉄道ジオラマ」、「車両展示」が楽しめます。
特に「動くジオラマ」は子供たちに大人気で、ずらーっと最前列に子供たちの列が作られていました。笑
しかし、ここでの私の目的は、信号機たちでもなくジオラマでもなく・・・・・・。
レトロ感漂いまくる「キハ65」と「コカコーラ自販機」。
この2つが揃ったら、昭和生まれがやりたくなることといえば・・・・・・
・・・・・・きっと、昭和世代の分かる人は分かってくれますよね?!
そう!
私の目的は、この「キハ65」の車内で開けて飲む「瓶コーラ」です。笑
何言ってんの?という方のために説明すると、「キハ65」には、瓶コーラの栓を抜くための「栓抜き」が各座席に設置されているんです。なので、シートに腰かけて、テコの原理を使って、プシュっと開けて、ゴクゴク。
あぁ、レトロな車内で飲む瓶コーラは、なんと格別なんでしょう。
とても美味しかったです!(大満足にっこり!笑)
あまりに居心地がよくて、シートに凭れながら、そのまま少しぼんやり過ごしました。
うーん、いい一日だ。
鉄道マニアではないわたしでも、しっかり楽しめたこちらの施設。お子様や鉄道好きの大人には自信を持っておススメします!何より、コスパが最高すぎる......!!!
西条付近にお越しの際には、ぜひ。
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コトバスエクスプレスの降車場所となる「JR松山駅東」から徒歩5分の「JR松山駅」へ向かう。JR予讃線に乗車し、「JR伊予西条駅」で下車。徒歩1分で「鉄道歴史パークinSAIJO」へ到着します。
※詳しい情報は外部サイトをご確認ください。
【四国鉄道文化館(北館・南館)】
電話番号 0897-47-3855
営業時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日 水曜日
サイト:https://s-trp.jp/index.html
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