念願のホテルに娘と二人で宿泊

画像1 娘と二人で通いつめた大好きなホテルに「いつか泊まりたい!」と日帰りコースで訪れる度に,私達はむねをふくらませる様になった。此所のカフェでお茶する都度にホテル内で許されている場所を見学して廻っていた。想いは膨らむばかりだ。そして遂に泊まれる事になった時は,私達二人は多いに喜んだ。「滅多に経験出来ないから,少し優雅に贅沢やっちゃおう!」と,桜木町駅からタクシーでホテルへ。タクシー到着するとすぐさま,ドアマンの素敵な背の高い男性タクシーのトランクを空けると首を傾げ,後部座席ドアーを開けてくれた。
画像2 背の高いハンサムな男性はタクシーのトランクを空けて首を傾げると,後部座席のドアーを開けると「御荷物は?」「手荷物だけです」 そして私達二人はドアマンにエスコートされホテルロビーへ。何人もベルボーイやベルガールから「いらっしゃいませ。ようこそお越しになりました。」と彼方此方から声を掛て貰えて,少し有頂天になっていた。部屋に案内は若い女性でゆっくり私達の歩調に合わせてくれる心遣いに感激した。部屋までは常にゆっくり同じ歩調で歩くベルガール。背筋をピッ!と伸ばして歩く姿はなんと気持ちの良いものだろう。
画像3 ベルガールは持っていたカードキーで部屋のドアーを開らいた。何年越しの想いの詰まった部屋だ。一歩足を踏み入れると其所は別世界の様だ。部屋の案内を済ませたベルガールは立ち去り娘と私二人だけの世界になった。調度品はクラシクのタイプで本館に似合うゴシック調度品だ。部屋に入り初めにやったことは娘のカーテンを開ける事だ。カーテンを開いた瞬間私達の目に飛び込んで来たのは……,
画像4 山下公園前に停滞している「氷川丸」だ。娘と私は思わず「わぁ~!凄~い!」暫くそのまま固まっていた。娘は「何枚写すの? お腹空いたから食事に…」渡すの言葉を遮り「待って!もう少し!」部屋でオロオロ状態で私は待つ。待つ間も容赦なくお腹の虫は鳴り響く。ようやく食事ん済ませた私達は部屋に戻り,ふんわりと何もやる事もせずに過ごした。日常では考えられない贅沢な時間だ。自宅に居ればゆっくり寛ぐ時間などはなく世話しなく動き廻っている。「何もやら無い」といった贅沢もある事を改めて感じた。
画像5 夜もふけてきても私達は興奮のあまり,なかなか眠気は来ないので,静まりかえった深夜のホテル内を探検をする事にした。昼間の雑踏は嘘の様にシ~ン!として殆んど物音さえ聞こえない中,私達の探検は始まった。1階はフロントやカフェや売店になっているので2階を探検。ちなみに,3階からは客室になっている。2階に来た私達を驚かせたのは…,まるで時代を越えた光景だった。クラシクカルで豪華なゴシック調度品に囲まれたその世界は,ヨーロッパの何世紀の時代だろう。私達は更に興奮を抑えられず,娘は写真を写しまくって大騒ぎ。
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画像12 正面の「大階段」と2階は繋がっている。当然,私達の他には誰もいないはずのこの場所で私達は人気を感じた。「お客様!まだ,御休みされないのですか?」声の方へ目を向けると,其所にはホテルマンの方,直立不動でいました。「はい!なんか興奮して眠れないのでホテルの内を探検中なんです」「探検?!それは楽しそうですね!(笑)」深夜の警備の為に何時間かおきにホテル内を廻っているとの話された。暫くこのホテルマンと雑談を楽しんだ。その雑談の中で私達としては貴重な話を教わった。映画やテレドラマ撮影で使われている話だ。
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画像14 かなり前のテレビドラマになる。キムタクの「華麗なる一族」山崎豊子 作。ミステリアスな内容のドラマだ。ドラマの中でこの場所にキムタク の登場する場面はある。撮影場所は此所のホテルの2階だったという話。そのホテルマンに教わり,キムタクの立ち位置に娘は立って写した。「キムタク此処に立っていたんだァ~!」又々,私達二人の目は覚めてしまった。歩いて歩いて,眠気を出すために歩き捲った。一通り探検を済ませて部屋へ戻った。眠りについたのは,日付のまわった1時過ぎた頃だった。
画像15 目を覚ませたのは娘と私はほぼ同時で,時計を見るとなんとまだ5時だった!?日頃の暮らしの中では,考えられない 睡眠時間なのに,目覚めはバッチリ!窓を開け朝の爽やかな風を部屋へ取り込み,これまた何をする事もなく娘とお喋りタイム。朝食はホテル内の京都料亭割烹料理を済ませた私達は一般店舗の開店時を待ち,メッセージ カードを買いに1度ホテルを出た。部屋へ戻った私達はフロント チーフとベルガール宛にメッセージを書き,部屋付けのテーブル に置いてホテルをあとに。
画像16 ホテルの中庭
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画像18 夜の中庭
画像19 その後は泊まれていないけど,3年経った今でも定期的に訪れている好きなホテルだ。何度も訪れている間にホテルマン達やホテルガール達を家族みたいな想いになった。出掛ける,というよりも少し違った感触だ。「メッセージはとても感動して泣けてしまった」と,後に話されていた。「本当に泣けた?のかなぁ~?御世辞でしょっ!」それは別てして喜んで貰えて良かった!

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