ベイビーアイラビューだぜ
BUMP OF CHICKENのライブへ行ってきた。
藤原基央ってTシャツをインするんだ、という衝撃から始まり、
チャマって脱いでもめちゃくちゃキュートだなと思ったり、増川くんって私が初めて増川くんのことを知った15年前くらいから顔が老けないからポーラってすげーんだな(増川くんのお母さんはポーラの美容部員さん)と思ったり、ヒデちゃんが花道を歩いてて、あ、歩いてる!!と感動したりなどして、終始笑顔あふれる最高のライブだった。
中高生の頃聞いた曲を、こうして今また聞かせてくれて、感極まるものはありまくりだったんだけど、やはり何年経っても「初恋のようなストレートなラブソング」が染み渡る、BUMP OF CHICKENは永遠に10代のカリスマだと感じた。
現10代、そして元10代である会場の全員が、
好きな人や、好きだった人のことを思い浮かべながら曲を聴くことができる。
これって純粋にすごいことだ。
なんといっても、今回のアルバムの中でイチオシである「新世界」が生で聞くことが出来て、私のテンションは最高潮だったんだけど、この新世界のすごい所を書き記しておきたい。「新世界」。ワンピース以外でこの単語を聞いたのはおそらく初めてだ。グランドラインの高みか。タイトルからして規模がでかい。
まず、何が良いって歌詞だ。
「ベイビーアイラビューだぜ、
ベイビーアイラビューだ。」
一体どんな感情でこんな歌詞が思い浮かぶのだろう。
ベイビーアイラビューだぜ、と呼びかけた後、ベイビーアイラビューだ。と言い切る。
だぜ、からの「だ」。まずい。破壊力がヤバイ。
「俺、お前のこと好きかも、ていうか好きだ。」
という文脈の流れ。
美しい…(私の中の文系教授が深くうなづく)
良い…(私の中の仏がアルカイックスマイル)
甘酸っぱい…(己の顔面から南無阿弥陀)
初めてこの曲を聞いたときは、
「えっ、ベイビー…アイラビュー…?」と巻き戻しボタンを連打した。
ベイビーアイラビューだぜ、ベイビーアイラビューだ。
「言ってる…しかも繰り返してる…」
何度聞いても最高だ。
声に出して伝えたい歌詞2019最優秀賞をここに贈りたい。
「いつの日か抜け殻になったら待ち合わせしようよ」
おいおいおいおいおい、そんな最高の約束あるか??????
これ以上最高の口説き文句を私は知らない。こんなの、膝から崩れ落ちてしまう。
「泣いていても怒ってても、1番近くにいたいよ」
わかる…わかりみが強すぎる…
ベイビーアイラビューだぜの内訳として、ソースがしっかりしている。泣いてても怒ってても、好きな人のことは最短距離で抱きしめてたいよな、そういうとこ本当好きだぜもとお。
「ハズレくじばかりでも、君といる僕が一等賞」
慎ましい…ため息出るほど美しい日本語だ。
平穏で退屈な日常を一気に別の色に変える、恋愛成就の魔力がいまここに感じられる。
世界中の紛争地域に流したら戦争が止まりそうなほどの恋の素晴らしさが濃縮されている。
好きな人といるときの自分ってサイコー!って感じの恋愛の馬鹿みてぇなハッピー感を品よく表していて、さすが藤原基央って感じだし、文系男子って尊いよな…。額に入れて飾っておきたいほどに最高なフレーズだ。
「ちゃんと今日も目が覚めたのは、君と笑うためなんだよ」
こんなこと言ってもらえる女は、この世の幸せの全てを手に入れているとしか思えない…(全身全霊のため息)
寝起きの藤原基央にこんな言葉をかけられる女は、一体前世でどんな徳を積んだのだろうか。羨ましいにもほどがある。きっと最高のレディなんだろうな。見習いたい。(何を)
「例えば曲がり角、その先に君がいたら、そう思うだけでもう、プレゼント開ける前の気分」
えー、その歌詞がもうクリスマスプレゼントでいいと思うんですけどー。最高。優しい世界の微笑ましい情景が目に浮かぶ。この世の恋する全員に幸あれと心から願える。清いフレーズが心を洗う。風呂より心の洗濯されとるわ。世の邪念すべて洗い流されて、アラサーの荒んだ心から10代の初恋のカケラがひょっこり芽を出してきたぞ、最高かよ藤原基央…私もベイビーアイラビューだぜ。
あぁ、
こういう時、この歌詞が浮かぶのか。
ベイビーアイラビューだぜ、ベイビーアイラビューだ…(脳内スタンディングオベーション)(ペンラ)(ペンラ)(馬鹿でか感情爆発)
ライブ中、ステージの後ろに流れてる映像がまた最高過ぎて、キャッチーなアニメーションの中で歌詞が様々なフォントで流れてたんだけど、もーこれYouTubeで流してくれたら私一人で一億回再生突破するから、製作陣の方、ぜひソッコーでアップして欲しい。
こんなにお金のかかったライブ見たことなかったから、逐一驚かされてたんだけど、BUMP OF CHICKENの特攻って、超良いですね。(語彙力のなさが悔やまれるけど本当最高でしたの意)
銀テがキラキラと降ってくる中、魔法にかかったみたいに綺麗な東京ドームの会場をぐるりと見渡すと、私なんだかうっとりしてしまって、ライブって出来る限り行こう、行くべきだなって、改めて感じていた。
お金にも時間にも限りは各々あるけれど、
こういう非日常空間って、すごく気持ちを豊かにしてくれる。日々の労働の中で死にかけだった感性がぐわんぐわんに動いてる音がちゃんと聞こえた。心が、ちゃーんとあるんだなって、いい方向に動いていくな、って感じだ。ポエムみたいになっちゃった。そんな私のこともベイビーアイラビューしてくれてありがとうね。
最後のMCで、藤原基央が言ってくれた言葉の1つ1つが、夢小説ばりに甘くて、魔法のアイランドを思い出して友達と目を合わせて笑った。
BUMP OF CHICKENは、いつも、心を10代にしてくれる。
ピュアさを美しいと思えるほどに歳をとってしまった私たちを、いつも高校生の「あの日」の「あの場所」に手を取って連れて行ってくれる。
音楽って、いいね。魔法だね。
ベイビーアイラビューだぜ、
ベイビー、アイラビューだ。