日本黒毛和牛の経産牛(子牛を何頭か産んでもらったお母さん牛)の肥育したお肉の可能性
僕は今台湾で取り組んでいる超若齢肥育をやる前に沖縄で日本黒毛和牛の経産牛の肥育をして共栄ミートさんや伊江牛さんに枝肉を買ってもらい、その自分で育てた経産牛のお肉を少し買い戻して自分で食べて試験していました。
その時の感想は「経産牛は肥育したら想像以上に美味い」でした。
まさに現代の赤身肉需要にマッチするとその時感じました。
ではなぜ台湾でその経産牛の牛肉を扱わないのか?
答えは、扱わないのではなく扱えないのです。
日本から台湾へ輸出する際に日本黒毛和牛は月齢30ヶ月未満である事が条件の1つとしてあります。
お母さん牛は約2歳で初めて子牛を産みます。経産牛の肥育は僕は5〜6産(お母さん牛が7〜8歳)は子牛を産んでもらってから始めた方が良いと思っている(国の指標では日本黒毛和牛の耐用年数は8年で今は相場か高くて牛の固定資産も高いですから、今の相場なら5〜6産子牛を産んでくれたら元が取れると思います。)ので、台湾の月齢30ヶ月未満という条件に入る事が出来ません。
なので、今は台湾へ経産牛の牛肉を輸出する事は出来ません。
ですが、その台湾への月齢制限が近いうちに無くなるかもしれません。先月、米国・カナダ・アイルランドの三国から日本に輸入される牛肉の月齢制限撤廃されるとの事で、この流れは世界での流れになると勝手に思っていて、日本への輸入に対して牛肉月齢制限撤廃をするという事は日本から輸出する牛肉に対しても牛肉月齢制限撤廃の方向に動くんではないかなと思っています。
牛肉月齢制限撤廃になったら僕はすぐに経産牛の肥育を開始して台湾へ輸出します(早くて撤廃から3ヶ月後、遅くても撤廃から6ヶ月後くらいには輸出出来ると思います)
実際に台湾で日本黒毛和牛肉を提供してみて、経産牛の肥育されたお肉も台湾人のお客さんにも受け入れられると僕は感じています。
枝肉単価もリーズナブル、枝肉重量も扱いやすいサイズ、肥育期間は最長で6ヶ月と一般的な日本黒毛和牛の肥育牛より良い事尽くめです。
さらに子牛を5〜6頭産んでもらってから肥育するという事は日本黒毛和牛という資源の減少を抑える効果もあると思います。
僕はこれをモンゴルでやろうと現地の方と良い感じに話が進んでいたのですが、口蹄疫の危険性が有るという事でモンゴル行きの購入したチケットは無駄になり、白紙に戻ってしまいました。
ですが、台湾で月齢制限撤廃になれば、モンゴルでやる事が出来なかった事が台湾で出来ます。
僕の強運はどこまで通用するのか?!
今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。
ではまた!