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坑内蛍光灯の効果的な高視認化

【改善】
断面の狭い導水路トンネルの掘削現場において、退避所や坑内電話設置箇所を蛍光灯の色分けにより高視認化を行うにあたり、白色の蛍光灯に色付のリボンテープやビニールテープを巻き付けていたが、劣化により色が薄くなるので3か月程度で巻き直しを行っていた。

100m毎の退避所(電車が通る際に人が退避する)の蛍光灯は黄色で見える化。
色付リボンテープを巻いた蛍光灯は2カ月程度で色が薄くなり、交換の手間が生じる。

全長3㎞以上のトンネルに対し退避所は100m毎にあるため、掘削延長が伸びるにつれて蛍光灯の数が増え、維持に要する時間が負担となった。
そこで発色が薄くなったリボンテープやビニールテープの上からカラースプレーにて塗装するようにした。

カラースプレーで塗ると時間が経っても色が薄れなくなり、はっきり色が分かる。

【効果】
試験的にスプレー塗装を行ったところ、4か月以上経過しても色が薄くならなずに視認性を維持できた。また、リボンテープを使用した場合より発色が強く、さらなる高視認化にも繋がった。
テープの上から塗装しているため、返納時はテープを剥がせば元通りの蛍光灯に戻せる。

リボンテープやビニールテープ使用時よりも色合いが強く、以前より大幅に高視認化出来た。
赤色は延長1000mと2000mの明示箇所。 他に400m毎の坑内電話を緑色で高視認化を行っている。

【参考】
蛍光灯にスプレーで塗るというのは大胆なアイデアですが、「まずはやってみる」という行為が効果的な結果を招いた好事例。
「そんなことやっても無理」と考えず、やってみると思わぬ成果が出ることがよくある。

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