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デイサービスで寝てばっかりやないかい

どうも〜、通勤はママチャリ「寿(ひさし)」というものなんですけども、

デイサービスで介護職員をしておりまして、頑張っていかなかんなぁ〜いうとりますけども。

さて、

「いやいや、ずっと寝てるやん」

デイサービスに来てね、ずっと寝てる利用者さんもいるんですよ。いや正確には寝かしてる介護職員がいると言った方が正しいかもしれない。

「今日ちょっと体調わるい?」

「そうだねぇちょっと体しんどいかもねぇ」

「少しベットで横になりますか」

「そうしよかなぁ」

・・・

「お風呂入って疲れましたか?」

「ちょっと疲れたかなぁ」

「少しベットで横になりますか」

「そうしよかなぁ」

・・・

「お昼ごはん食べて眠くなりました?」

「そうだねぇ。ちょっと動くの大変かもね」

省略…

いや、寝かしにかかっとるやないかい!入り方が寝かしにかかっとるやないかい!

これをねぇ、無自覚でやってしまっているのはちょっとなぁ〜と思うわけです。

だってね、高齢者の方って、みんな大体しんどいでしょ!(笑)しんどいからデイサービスに来てるんですよね。

心配する気持ちはいいと思う。それはいい。でも「疲れてますよね」「しんどいですよね」をあらためて聞いたら、そらしんどい言いますよ。

利用者さんのほとんどの方が、デイサービスに来ていない自宅にいる時は、家で横になっているんですね。(ひさしリサーチ)

この後に及んでまだ天井を眺めさせるおつもりで?

椅子に座ってみんなの顔を見ましょうよ。四季を感じましょうよ。

大丈夫、椅子に座ってるだけでも体力は回復していきますから。ゆったり座れば副交感神経が優位になってリラックスできますし。不安ならまずバイタルを測りましょうよ。

心配しないで。椅子に座れないほどの状態は、寝かせた上で救急車の出番でです。

まぁ、介護職員にもいろいろな考え方がいまして。とりあえず寝かす派みたいな、ぼくはあまり寝てほしくない派ですね。デイサービスではきっちり体を動かして疲れて帰ってほしいから。

なんでかっていうと、夜しっかり寝てもらうためでもあります。排便を促すことでもあります。足腰を鍛えたり、内臓に重力を与えるためでもあります。

利用者さんご本人の健康維持はもちろん、ご家族の介護負担を減らしたいって言うこともあるんです。

だってね、元気いっぱいで帰ってきて夜眠れないとなると、介護が大変なわけですから。デイサービスでは生活のリズムを取り戻したりすることも、大事なことだと思ってるんです。

在宅の介護でも、朝は起きてきちんと着替える。朝ごはんをしっかり食べて体を動かす。昼寝をしすぎない。そうしたメリハリを意識した方がいいですね。活動量が減ると体力も筋力も減っていきますが認知症の進行も早くなっていきます。
これはですね、デイサービスでいろんな高齢者の方と接してきましたが、歩かなくなったとたんに、ガクッと体力も認知機能も低下しますね。ほんとに。逆に言うと、歩く(体操)とずっと維持できる期間が大幅に伸びると思います。

今日のお昼過ぎは、5つあるベットの取り合いでした。

ぼくはベットに寝ている利用者さんを30分から40分くらいで順番に声をかけ起こして、寝かせる介護職員に対抗していたわけですが。

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介護エッセイ元お笑い芸人@のざき寿(ひさし)
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。