「11月11日」は「介護の日」
と、いうことらしいんです。
一昨日、勤め先のデイサービスで「介護の日」のイベントに出店したんですね。
毎年出店してるそうで、
ぼくの住んでる地域の社会福祉協議会でイベントは開催されたんですけどね。
スタッフ総出。最高出力で挑みましてね。
ウチのデイ以外にも近隣の介護施設が数多く出店していて、障害・福祉施設やボランティア団体の出展や発表会で賑わってたんですよ。
いい秋晴れで寒くもなく暑くもなく、結構な人出で。
ウチのデイは何を用意したかというと、
おにぎり
からあげ
コーヒー
りんご詰め放題
金魚すくい
この辺りは定番で。
目玉はデイサービスの利用者さんが作った「クラフトのカゴ」。紙の紐で編んだ買い物カゴです。
今日の日のために、デイサービスではお昼ご飯を食べ終わった利用者さんから、せっせせっせとカゴを編んでもらっていてね。
もともとは手指リハビリのためにやってるので、多少出来栄えが悪くても自分で持って帰る用なんで出来栄えにはこだわらないんですけどね。
なーんか、編み込みが交互になっていなかったり、
なーんか、編み込みが上に行くにつれてすぼまっていったり、
なーんか、配色が気持ち悪かったり、
そんなんでもいいんですが、
「売り物」ということになると、ちょっと審査がきびしくなって、
せっかく上まで編んだのに、
「これじゃ見た目が悪くて売り物にならないから、もう一回やりなおしましょう」つって、カゴ担当職員が利用者さんの目の前でカゴ紐を解いていてね。
「トラウマになるって!」と心配していたんですが。
ええやん、今不揃い品とかそんなんあるんだからと思いましたが。
容赦なくやり直し。きびしぃ〜。
当日、
店頭に並べられた色とりどりのクラフトカゴを見た時、もう売れなくてもいいから「1万円」って値札つけたろかと思いました。
一個作るのに、まる二日ぐらいかかっている。嗚呼、時給いくら?
「カゴ売って、お昼ご飯のおかずを一品増やそう!」「ステーキと寿司、どっちが食いたい?」が合言葉。
実体のない人参をぶら下げて、せっせせっせと作ってもらたったカゴ。
さて、お値段は!
「せんごひゃぁくえ〜ん(夢グループ)」
なんなら、売り子も利用者さんにやってもらうんです。
「このカゴね、私がつくったのよ。いいでしょ〜。お買い物行く時便利だしカワイイし、果物入れたりとか、中にカ花瓶いれてお花飾ってもいいよね。1,500円。安いでしょ〜」
もうゴリ押し。押し売りしすぎて出展範囲内から寄り切ってた。寄り切りで利用者さんの勝ちぃ〜。
そのくらい目の色変えて売ってたし、まぁイキイキしてたよね。
仕事がある。商売ができる。これって生きがいないんだなぁと。労働しているぼくは絶妙な感情に浸りながら、売り子の利用者さんの後ろ姿を見つめていました。
さて、用意した商品は全て完売。
残ったのは、からあげの衣のカスくらい。金魚もりんごもドナドナ。
ボランティアさんも多くきてくださって、デイサービス利用の日じゃないのに来てくださった利用者さんやそのご家族の方。ごったがえしました。
地域に支えられているってことをつくづく実感しましてね。感謝っすね。施設を運営している方々にももちろん感謝。
あ!そうそう、売り上げはというと、
きちんと、利用者さんのために使われます。福祉用具だったり、修繕費だったりでしょうか。
また来年に向けて、今日からカゴ作りが始まりました。
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。