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福祉用具で怪我の否巧妙

どうも〜、15年一緒にいる飼い猫がまったくなつかない、ひさしという者なんですけども。デイサービスで介護職員として働いております。
まぁ、頑張っていかなかんなぁ〜言うとりますけど。

いとこのおばさん。退院しましたよ!

いや、誰やねん!って話ですよね。

いとこのおばさんってのはね、老老介護してる二人なんですけどね、旦那さんがパーキンソンで要介護3なんですけどね。

先日、介護してるおばさんの方が自宅で転倒してしまいましてね。救急車で運ばれてしまったんですよ。
人伝いに聞いて、大腿骨を激しく打ったとか。骨折には至ってないんですけどね。まぁ、介護の分岐点になる可能性があってですね。

主介護者であるおばさんが動けなくなると、おじさんの介護は誰がするか・どこでするかを面舵いっぱいで考え直す必要があるんですね。
大腿骨骨折ともなれば手術や長期入院確定なわけで、後遺症が残れば今まで通りの介護ができないわけでね。むしろおばさんが介護施設に通う必要が出てくるかもで。

おじさんはおじさんで、徘徊したり夜間失禁あったり転倒あったり中程度の認知症が出始めているから、まぁ、お祭り騒ぎなわけですよ。
ハードモード。珍しい話じゃないかもしれないですね。今後の日本では。

幸いなことに、近所に息子も住んでいるし、いとこであるぼくもいるのでサポートはしていくんですけど。

介護は孤立したらキッツイですね。抱え込んじゃだめ。うすーくでもいいから、いろんなところと繋がっておいた方がいい。

介護もnoteも、繋がっておいたほうがいい。

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さておき、

で、退院後のおばさんにインタビューしました。

「どうやって転んだの?」

「ベットの角にね、足を引っ掛けてしまってね。前のめりにドテーンっと転んでしまったのよ。」

「わちゃぁ〜、ただのおっちょこちょいやん。」

「転んだ先にね、おじさんがベットから立ち上がるための手すりがあってね、乗り上げるようにして股関節をぶつけてしまったのね」

「あれまぁ福祉用具で怪我したん。なんかことわざにありそうだなぁ。怪我の否巧妙〜」

「内出血してしまってね、どんどんあか〜くなってきてね。おばさん、心房細動があって血液をサラサラにする薬飲んでるでしょ」

「そうなん。心房細動ってうちのオカンと一緒やん」

「その薬のせいで、内出血が止まらなくてね。夜になって頭がぼーっとしてきて、視界が真っ暗になったのよ。」

「おいおい、やばいやばい!」

「すぐに息子呼んで、救急車呼んでもらってね。即入院。」

「おじさんは?」

「すぐケアマネさんに連絡して、ショートステイを頼んで。息子がおじさんの面倒を朝・晩だけしてくれた。送り向いとね。」

「すぐにショートステイ入れるん?」

「そう、あらかじめ契約だけしておいたからね。自分になんかあった時、準備しておいた方がいいと思って。ケアマネさんと相談してね。」

「おお、さすがやね。」

「そうそう、ここ触ってみ」

おばさんはぼくの手をとって、その手を股間に持っていくんです。

「待て!待て!待て!」なんや急に!

「ここ腫れてるでしょ〜、うふっ。」

もうね、股関節がソフトボールが入ってるかってくらい腫れてて。えげつなかった。

「ねぇ。見るっ〜。見てみるぅ〜」

なんやその言い方。なんで語尾伸ばすのよ。

なんなんですかね、大病自慢とか怪我自慢とか話したがりますよね。これはね、見てあげないと女性に恥をかかせるわけにはいかないですからね。

てか、もう、ズボンに手をかけてちょっと下ろしはじめてたんですけどね。
ブラジャーしないで外を歩き回るおばぁって、こういうことですかね。

内出血、ドラクエの毒沼みたいな感じで広範囲に赤ぐろーくなってましてね。あの歩くとHP減っていくやつです。まぁ、痛々しかった。

「はい、おわりぃ〜」

うるせぇーつーの。早よ仕舞えよ!アトラクションじゃねーんだから。十分見たわ!

歩くぶんには痛くないようで、スタスタ帰っていきましたよ。

おじさんは?というと、

「あ、もう1日だけね、ショートステイにお世話になろうかと思って。おばさん1日ゆっくりするわぁ〜」

たくましいですねぇ〜。

これからも、介護生活は続きますから。周りのサポート体制も大事。きっとぼくも支えてもらうことになるわけですからね。

持ちつ持たれつですね。

そうそう、福祉用具はどんどん活用しましょうね!あんなもんナンボあってもいいですからねぇ〜。

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介護エッセイ元お笑い芸人@のざき寿(ひさし)
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。