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介護職員の自立支援
利用者さんとの関係を大事にするのは当たり前のことだが、
一緒に働いている職員との関係性を大事にするってもの同じくらい大事なことで、
どうも〜。デイサービスで介護職員をしている「ひさし」というものなんですけども、頑張っていかなかんなぁ〜いうとりますけども。
さて、
「わたしね、初任者研修受けようと思って。早速申し込みに行ってきたのよ。3月のはじめから受けることにしたのよ〜」
おばちゃんがルンルンでぼくに駆け寄ってきて、そう報告しれくれた。
目尻は下がり口角は上がり、歯を剥き出しにした笑顔でぼくのパーソナルスペースに飛び込んできました。ぼくはちょっとだけ身をかわしました。
このnoteにも何回か登場してくれたおばちゃん、もとい、お姉様。
未経験・資格なしでこの業界に入ってきて、右も左もわからない状態で身体介護をしていて。別にめずらしいことでもなんでもないんですが、
未経験・無資格なので、最初は現場研修を通じて丁寧に介護のキホンを学ぶ機会があったのですが、研修の期間にしっかり覚えようとしなかった結果、あらゆる業務・作業・介助が正しく身についておらず。
なんの仕事もそうですが、ある一定の期間を過ぎれば自分で考えて学ぶものだし、誰も教えてくれなくなりますよね。
前向きに努力している人には、黙っていてもフォローが入ります。
逆に努力しない人は、ほったらかしにされることもあります。そしてどんどん経験値の得られない作業しか任せられなくなる。これはね、しょうがないっすね。
学生のバイト感覚で仕事できるほど、パートだからっつても甘い仕事じゃないから。
だってね、よくない介護をすれば利用者さんの命を奪うことだってあるし、
よくないケアが影響して在宅介護の負担を重くすることだって大いにありうるから。そもそも通所介護って在宅介護の負担を減らす目的がありますからね。
そのお姉様はぼくより先輩です。
でも間違った方法の介護をして、利用者さんに不便をさせていることがありました。
直接命に関わることではないのでほっといてもいいのですが、やはり見てみぬふりはアカン。だからね、注意したんですね。
「正しい方法でできないなら、やめておいた方がいいですよ。ぼく変わりましょうか。たぶん指摘するの3回目だと思うんですが」
めっちゃ冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、
いいところを伸ばしたいときは優しく言うこともできますが、
明らかによくないことは注意しないといけないなぁ〜と思っています。優しく注意したとして相手の中に記憶として残るのかなと、ぼくは何度も自問自答して「注意」するようにしました。
「なぜその方法がダメなのか」
「どうすれは良くなるのか」
注意するときはこれらも一緒に伝えて、次のケアを考えてもらうように仕向けるのも大事です。
嫌われようが影で悪口いわれようが関係ない。
利用者さんのためにも言ってるし、それにそのお姉さんが事故を起こさないため・どこの施設に行っても通用する人材になるためとか、そういった理由もこめて注意してるから、
「注意されてウザい」とか、いちいち文句とか受け付けないし聞こうとも思わんし。
とかなんとか言いながらあとで、
「ちょとキツく言い過ぎたなぁ〜」と反省するんですが、
つーかぼく管理者でもなんでもなく、ただのパートですしなんなら後輩ですから。なんでぼくが言うてんねんって思うけども。ぼくは性格的に見過ごせないんですよねぇ〜。
介護の現場ってね、職員を注意して辞められると困るから、注意しない管理職の方も結構いるんですよ。管理者って大変ですねぇ〜。
ぼく、しつこく何度も注意して、
しばらく時が経って、そしたら、
「わたしね、初任者研修受けようと思って。早速申し込みに行ってきたのよ。3月のはじめから受けることにしたのよ」
「あなたが注意してくれたから、きちんと学ばなくちゃなと思ってね。言ってくれてありがとうね。」
嫌いだから注意してるのではなく、仲間として切磋琢磨していきたいから、ずっと一緒に働いてきたから言ってるだけでね、
よかったぁ〜伝わったぁ〜。と、ホッとしました。
ここ最近でいちばん嬉しかったことは、利用者さんの話ではなく職員のことでした。
こうしてぼくもそのお嬢さんも、人間的に成長できるってことがとても楽しい。
そして今日、車椅子からベットへの移乗介助。
ヘッタクソでした。(ごめんね正直に言いすぎて)
「そのやり方だと利用者さんは立ち上がりにくいし、お姉様も腰がイカれてしまうから、移乗の仕方きちんと覚えましょう。まぁこれも初任者研修で習うと思うのでしっかり勉強してきてくださいね。」「初任者研修ドキドキしますね。ワクワクしますね。頑張ってくださいね!」(偉そうにごめんよ)
なんか、ぼくの方がテンション高かった。
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