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介護において立位はwin-win
どうも〜。「お菓子は食べないようにしてるので」と、アメちゃんを無下に断ったら、介護職員のお姉様にめっちゃ嫌な顔をされた「ひさし」というものなんですけども。
デイサービスで介護職員をしておりまして。頑張っていかないかんなぁ〜言うとりますけども。
ああ、もう少し上手な断り方を覚えようっと。
さて、
「立ちあがぁれぇ〜立ちあがぁれぇ〜立ちあがぁれぇ〜」
ガンダムのオープニングソングで始まりましたけども。
一週間ぶりにお会いした利用者さんが、足の調子が悪くなってしまってですね、立てなくなってきましてね。その歌なんす。
ちょっと体重のある方で、立とうとすると、
「痛い痛い!」と足に力が入らなくなって、お尻が上がらないんですね。
これはアカンと思いまして。
足の甲とふくらはぎのむくみもすごかったし。
ぼくの中ではですね、まぁ介護の現場にいる人は大体そうだと思うんですが、「自分の足で立てなくなること」立位ができない・立位保持ができないことが、介護の折り返し地点だと思っておりまして。どういうことかと言うと。
たとえばトイレだと、手すりを持って立ってもらえないとなると、ひとりの職員がその利用者さんを抱え上げ、もう一人がズボンを下ろすことになるし、
お風呂にしても、手すりを持って立ってもらえれば、シャワーチェアやバスボードなどを使って、座りながら片足ずつ浴槽に入ることができるので、なんとか「またぎ」で入ることも可能なんですが、
うーむ。立てないとなると選択肢としてリフトを使わざるをえなくなってしまう。
介護の負担が大きくなるといったことは介護する側の視点ですが。一方で利用者さんにとっては、立位ができないという事実は、大きく自信を失うことでもあるんですね。
「自分の足で立てない」
どうでしょう。自分で移動できる可能性を無くしてしまったことを想像してみると。
もちろん、電動車椅子を使えば自分で移動できます。でもね、心ってそんな簡単に折り合いをつけられるものなのでしょうかね。
何をするにしても、誰かの手を借りなきゃいけない。
ぼくは人に頼み事をできないタイプの人間です。我慢するかなぁ〜。いろんなことを。
やっぱり、何事においても消極的になっていくんですね。逆を言えば、自分の足で立てる・歩いて移動できるってことが、大きな自信につながるとういうことなんですね。
そんでもって、デイサービスを利用してるってことはですよ。夕方ご自宅に帰るわけですね。その利用者さんは娘さんと一緒に暮らしています。娘さんも、いい歳なわけです。
リハビリパンツを履いているとはいえ、下着の交換はかなりの負担になります。おそらくベットで横になって着替えをする、とかになってきます。
立ち上がれないと、どんどん寝たきりになっていくんですね。
簡単に「車椅子で移動しましょう」「二人介助にしましょう」はノンノンノン。
なので、座った状態でもできる筋力トレーニングを強化しようと思います。一週間前に立っていたのなら、まだまだ筋力は取り戻せます。
椅子に座ったまま膝から下を上げたままにする。かかと上げする。足踏みする。補助しながらテーブルに手をついて立ち上がる動作をする。
デイサービスに来た時だけでも、
これは本人のためでもあるし、ご家族のためでもある。
やる気を引き出す声かけはどんな言葉か。
「そういえば、近所に新しい立ち飲み屋できたよ。」
おお!これいいかもしれない。
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