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安心を与える存在でありたい

どうも〜、まいど適当なことばかり書いている、寿(ことぶき)と書いて「ひさし」というものなんですけども、
デイサービスで介護職員をやっておりまして、頑張っていかないかんなぁ〜いうとりますけども。

「おい、どうして俺はここに居るんだ!なんでこんなところに連れてこられているんだ!きちんと説明しろ!」

デイサービスのフロアで、急に怒り出す利用者さんがいましてね。

「帰らしてくれ。なぁ、お前、説明しろっ!」

もうね、胸が苦しくなるときありますね。今までそんなことは一切なかった利用者さんだから。
だってね、いつもは「ありがとなぁ〜。おれなぁ、歩くのが好きでなぁ。毎日決まった時間に散歩にいくんだよ。」つってね、ニコニコ語る人なんですよ。

風呂が好きでね「おお〜きもちい。ありがたいわ〜。朝からこんなに贅沢していいのか。バチ当たんねーかな」つって、そりゃぁもうご機嫌なのよ。

でもね、一変。そこが認知症のパンドラの箱というか。何がトリガーになってそのストレスのマグマが噴火するのかがわかんないんですよ。

デイサービスを利用しているときに感じた不快感によるものなのか。それともご家庭で何かいざこざがあったのか。うーんわからん。
認知症はそういうものだからと、ひと言で片付けるにのはあまりにも横着ですよね。確実に何か原因はあるんです。

ご家族の話によれば、ご家庭でも怒りっぽくなってきているとのことで、原因の特定はできないのですがね。関わっていく中で、不安にさせてることを見つけていくしかないですね。

他の利用者さんでね。その方も認知症の方で。中程度の見当識障害がある方でね。「トイレは突き当たりを右です」と言って口頭で案内すると、ふらぁ〜とその方向へ向かって歩いていって、トイレの場所がわからずに戻ってきてしまうような方でね。

きちんとトイレの前まで案内してね「こちらに座って、お手洗いお願いします」と言ってもね、介護職員の都合でトイレ誘導したときっていうのは、本人にしてみたら「どこで・何をしたらいいか・何をさせられるのか」が頭の中で整理できない・伝わってないみたいで。
「なにをしろっていうんだ。こんなところに連れてこられて、もうおしまいだ!」って怒りの感情を露わにすることがあるんですよ。かといってご自身でトイレに行くことは難しくてね。
普段、穏やかな人なんですよ。怒った時が本性なのか、穏やかさは社会性で作り上げられた性格なのか。いや、どっちも本人なんですけどね。
「怒らしちゃったなぁ。やっちまったなぁ。」って落ち込むことがありますね。

もうね、結局、外的な要因が認知症介護を難しくしているんだと思いますね。こうなってくると。

デイサービスに行かなくちゃいけないのって、やっぱりご家族の都合が大部分を占めてるから。「起きてぇ〜」「着替えてぇ〜」「はいデイサービスぅ〜」そして「〇〇さん、おはようざいます!デイサービスへようこそ!」
デイサービスに来たらきたで、よくわかんない塗り絵をさせられて、朝から風呂入らされて。

そりゃ、わけわかんないですよ。本人。

ご家族も好きでデイサービスを利用してるわけじゃないのかもしれないけど、自分の仕事をこんなふうに言っちゃぁいけないけど、そもそもその前提を忘れてしまってはいけないなぁと思って。
本人の存在、こころの居場所、もっと考えてかないかんなぁと思って。なんか今日は反省の1日でしたね。

介護職員として多くの認知症の方と接してきた経験があっても、うまく行かないことの方が多いのですから。在宅介護してる方って…。本当にすごいことですね。

とはいえもちろん、心が通じ合う瞬間もたくさんあってね。なんつーんでしょ。波長?波動?周波数?がね、バチっと合うときもあるんですよ。

「そうそう!そうです!そうです!よっしゃぁー!」みたいな。

重度の認知症の方。入浴介助のほとんどが自立で介助できたとき「うわぁ。ぼくめっちゃ上手にサポートできてるやん」って思うわけ。
だって他の職員はリフト使ったり2人介助でやているからね。ぼくは一人でリフトも使っていないんですよ。
実際の言語によるコミュニケーションは難しくてもですね、人は伝える手段は他にもたくさん持っているんですね。表情や動作で伝えることだってできる。
初めての共同作業じゃないけど、連携プレー?もうね、あ・うんすぎて鳥肌立ちましたね。

いつも、安心を与える存在でありたいですねぇ。

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介護エッセイ元お笑い芸人@のざき寿(ひさし)
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。