介護最後の旅のメモ。実況更新
旅の装いじゃないな。
もう、勤務だな。笑
おじさんはパーキンソン病だ。
最後の旅行になるんじゃないかと、
一泊2日の広島旅行。老老介護旅行に同伴。
朝四時起き。
朝、電車に2本乗り遅れて、
集合時間ギリギリに、
おばさん、スーツケースを持参しているものだから、
手が塞がるやないの、。
ツアーで、他のご家族もいる。
15人の団体だから、乗り遅れたら大変。
それがヒヤヒヤだ。
50メートルくらいあるくとふらつく、
椅子からの立ち上がり時、足元が不安定。
もう、直感的に最後の長旅だと感じざるを得ない。
周りの人のリアクション見る。遠巻きに見る。
介護慣れしていないことがありありとわかる。
とりあえず。新幹線に乗って、
まずトイレへ。個室に一緒に入る。パットは濡れていない。よかった。
ひと息つく。座席でおじさんは寝てる。
おばさんから、朝のパンをもらう。
朝のパンってなに。笑
パンへの執着がすごい。
旅行中も、1日6回のパーキンソン病の服薬がある。
なんならおばさんもスローなので、
注意しなくては。
広島に着いたら、改札に車椅子を用意してくれるらしい
自分の行動が自制できないから、ひとりで歩いたりする。
車椅子無かったらやばかった。
やはり事前に旅行会社に連絡しておかなくては無理やな。
おじさん曰く、「雪が降っている」らしい。
どう見えてんねん。笑
バスの座席、後ろの方で聞こえる談笑。
介護、被介護者は、少しばかり疎外感を感じる。
和に混ざれば、気を使われ心配されて。離れれば、旅の仲間にはなれてないような。
おばさんがちょっと気の毒か。
しかし、ぼくが付き添うから、いつも仲良くしていた旅行仲間と一緒に旅行できるわけで、じゃなきゃ旅行自体、取りやめるということからはじまっている。
いくつかトンネルをくぐる旅。
山をくり抜いて移動することは、もうないだろう。
とにかく移動中は仮眠。プチ仮眠で体力の温存。
何せ夜は長い。
呉、大和ミュージアム。着。
まずは近くのフードコートで、お昼ごはん。
カレーの話をバスガイドさんがするので、カレーを食べるも、おじさんは海老天丼。
昼食後は、きっちり大便。
排便でほっとするのはぼくくらい。
昼食後は、資料館をふらふらと。
もうぼくは、トイレのことしか頭にない。
トイレさえ、トイレさえ。である。
次に向かうのは、広島市内。
原爆ドームをバスの中から。
すでに歩き疲れて、バスから降りたくないらしい
なんとか連れ出し対岸まで。
やっとホテルへ。
ふぅー。なんともなく。
おじさんはバス移動、百発百中で寝る。
無事にホテルへ到着。
ホテルの方が、車椅子でお出迎え。
オーシャンビューだが、
おじさんはベッドで即爆睡。
夕食とナイトクルーズ。
さて、入浴介助が待っている。
やばかった、、
前からザブンといくわ、
風呂で寝るわ、
マジで怖かった。
無事やった。
今日が無事に終わる
とんでもないイビキ。笑
夜中3時。
いつもならトイレに何回も起きるそうだが、よほど疲れていたのか、きちんとねている。
旅のしおりは全て終えた。
しかし気が抜けない。新幹線、ローカル線を乗り継いで家に帰らなくてはならない。
むしろ、ここがいちばん怖い。
人通りが多い駅構内、階段や電車と駅のホームの隙間、それに旅の疲れと安堵感が襲ってくる。
気合いを入れて。
ぼくも無事に帰りたい。
行く先々でキチンとトイレ誘導し、移動中の失禁はなかった。旅の進行を妨げることなく。
これは介護の仕事をしているからこそ。やはり経験が大事だ。