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介護職員の花形は

基本的には異性介助はしないルールになっているのね。

男性であるぼくは、女性利用者さんトイレ介助や入浴介助は基本的にNG

うーん。これは施設によって違うかなぁ。デイサービス・特養・老健。やはり介護度に応じてということもあるし。

ぼくの勤めている施設では、基本的に同性介助というルールにはなってる。

前に勤めていたデイサービスでは、男性・女性関係なく介助してたから、もうさ、感覚が麻痺しちゃってんのかな。

はじめはねぇ。そりゃぁ、気を遣ったよ。初恋の人の実家に電話かけるぐらいタジタジ。ノックして返事を待ってさ。
今じゃさ、返事を待つ前に「失礼しまーす!」って入っていくことあるし。
いかんよね。配達員が置き配してその家を後にするぐらい早い。ちんとしなきゃなぁ。反省だわ。

お尻拭くときはさ、無限に出てくるソフトクリーム

こぼれるし。

拭いても拭いてもつくし。

ちょっとお尻痛くなっちゃうからすみません」みたいな。っていうか、そう言わないと終わりが見えなくて。

約束の丘に辿り着けなくて。

何も言えなくて…夏(THE JAYWALK)
綺麗だった指してたぁ〜んだねぇ。知らなかったよぉ〜」気がついたら指になんかついてるし。

もう女性だろうが、お互いに介助する・されることに慣れてくるとさ、おばあちゃん。オケツをぼくに向けて待ってるからね。

そんなとき、ふと我に返ってみ。そりゃおかしいよ。

お互いに真面目な顔して、おばあちゃんはトイレの壁を見つめ。ぼくはおばあちゃんのオケツを見つめ。

これこそ、男同士なら珍百景奇跡体験!アンビリバボーってなもんさ。


話が逸れちまった。いつも通りか。


いや、しかしだね。

女性が男性を介助することに関しては、なーんかOKだったりするのよね。

このご時世、ジェンダーとかポリコレとかいろいろ言われているでしょ。そのへんのことようわからんのやけど、

まぁ、古くから根付いてる考え方って、こびりついているよね。

もともと介護は女性の役割だったみたいな古臭い考えが、団塊の世代が入れ替わるまでこの先何年も続いていくのだろうし。

やっぱりまだまだ、介護は女性の活躍する場所なのはいうまでもない。

施設の従業員の8割は女性だから。建築女子みたいなものでさ。

できる役割が違うだけだって頭で理解していても、同じ業務をやらせようとする世の中だから。

というか、性別関係なく、得意不得意って個人個人違うのにね。

「世界に一つだけの花」はミリオンセラーだったんだろ?SMAPの歌でみんな感動したんじゃないの?

ぼくに対してはそっけない態度のおじいちゃんは、女性スタッフが話しかけるとデレデレになって服を脱ぎ始めたりして風呂に入るからね。

ぼくの問いかけには答えてくれないわけ。もう!ただのスケベやーん。笑。

任せといてよ、筋トレしてるから。ぼくはそういった役割を率先してやるようにしてる。

だって、ぼくにはできないことたくさんあるから。

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介護エッセイ元お笑い芸人@のざき寿(ひさし)
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。