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素朴な味のラーメン屋

デイサービスで提供されるサービスはだいたい決まっている。

見守り・トイレ介助・入浴介助・歩行訓練・レクリエーションなど。

これをラーメン屋に例えてみる。

見守りはスープ、
トイレ介助・入浴介助は麺か、
体操・レクリエーションはチャーシューか。

お客さんが注文された通りのラーメンが運ばれてくる。たとえば、ラーメンの中に髪の毛が入っていたり、ゴミやそのほかの食べられないものがはいっていたら。

そりゃ、怒るよね。

だから、介護スタッフの力量によってサービスの質が変わるってことは、基本的にはNGなんだけど。まぁそうは上手いこといかない。逆にそこを突っ込まれると介護の仕事が体力的にも精神的にも辛く厳しいものに追いやられてしまう。
もちろんそれを言い訳にして、ただ作業をこなせばいいというわけではない。そこを蔑ろにしていくと、事業はきっと続かない。介護施設は人の魅力で成り立っている部分が大きいから。

ぼくが言いたいのはトッピングの部分。メンマやのり・煮卵の部分。

人によって手厚かったり、必要以上に介入しなかったり。

このトッピングの部分が介護スタッフによって本当に様々だ。

「慈悲の眼で熱い視線を送る」トッピングもあれば、「ずっと手を握りしめたまま見つめ合う」トッピングもあれば、「この利用者さんは私が対応するから」という思い入れの強いトッピングもあれば、

ほんとさまざまで、人間模様が「なると」のように渦巻いている。

はてさてぼくは、スープと麺の旨い老舗のラーメン屋になりたい。

通いやすい店、話しやすい空気を纏いたい。

だからコンセプトのある店だとか、流行り味を追い求めて客の気を引くようなことはできそうにないのです。

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介護エッセイ元お笑い芸人@のざき寿(ひさし)
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。