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場所も季節も人も変わっていく

どうも〜。寒いのが苦手すぎて、外に一歩もでたくない「ひさし」という者なんですけども、雪を見てはしゃぐ犬がぼくにはヒーローに見えます。

 デイサービスで介護職員をしておりまして、頑張っていかなかんなぁ〜言うとりますけども。

さて、

今日の現場はショートステイでした。
ショートステイで日中の介護業務をしてきたんですけども。

介護施設という大きい括りの中で、いろんなサービス形態がありますが。

ショートステイだったり、特養・老健・デイケア・グループホーム、そしてデイサービスだったり。

やってることは介護です。ですがショートステイは、ぼくがメインで働いているデイサービスとはやってることが全違いました。

ショートステイは宿泊がメイン。一時的な滞在を目的としてるので、ほぼほぼ全ての時間、見守りをしてるという印象で、

一方でデイサービスは娯楽要素だったり、社会とのつながりが目的にあるので、利用者さんとの関わりや利用者さん同士の関わりが重要だったりします。

綺麗な施設でした。
いやはや、少人数の職員で大勢の利用者さんの見守り、久々にバタつきました。

はじめて行く現場って楽しいです。もうなんか、人間観察しまくっています。

ぼくね、はじめて介護の現場に入った時、高齢者の方に話しかけるのに緊張しまくってました。

今となってはね、胡散臭い実演販売員くらい馴れ馴れしく「あ〜!こんにちはぁ〜。いいお召し物きてらっしゃいますねぇ〜」なんつって笑顔を押し売りにして高齢者のふところに入っていけますから。これはもう特殊なスキルかもしれません。

「あんた目が綺麗」って言われました。ほんまかい!


近隣の介護施設で単発介護をしているとですね、

ぼくのデイサービスに通っていた人が、他の施設サービスを利用してることもあるんです。

今日行ったショートステイにひとりいらっしゃいました。出くわしました。

「あれ?お前なんでこんなとこにいるんだ?」

(ヤバ!)

ぼくはですね、顔なんて覚えていないだろうと思ってたんです。ほとんどの方が認知症ですから。でもね、ぼくのこと覚えててくれてですね。けっこうアホな話しましたからね。スケベな話も。

「今日はね、この施設の応援できたのよ」

と、よくわからない言い訳をしておいてですね。
嬉しかったんですけでども、あんまり他の施設で他の施設のことを話すのは良くないので、

その人、トイレ介助が必要ないのにトイレ介助しに行って、

「まぁ。元気そうでよかったわ。頑張って長生きしてなぁ〜。ぼくなぁ寂しかったんよ」つって、

その現場を後にしました。

ずっとねその人ね、同じ施設でいれたらいいのだけど、病状が悪化したり体の状態が悪くなったりすると、施設をどんどん変えていかなくちゃいけなくなって、

もう、高齢者にとってしてみたら、そんなコロコロ環境が変わるとわけわからんですよね。場所も関わる人も一気に全部変わってしまう。
その中でぼくのことを覚えててくれたのは嬉しいかったけれども、同時に切なさも込み上げてきて。なんとかならんかったんかなぁ。

新しい現場に行くたびに、いろんなことを持ち帰ってこれる。

今お世話になているデイサービスの方へ。ごめんね。
ぼくは大きくなって帰ってきます。何か恩返しせねばとは思っているから。

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介護エッセイ元お笑い芸人@のざき寿(ひさし)
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。