0〜2歳:ことばの発達を促す、子どもとの遊び方③
【前回のおさらい】発語を促すために必要な子どもとの関わり方は「SOUL」!
今回は「SOUL」のうちO(オブザベーション・観察)の紹介です。
「SOUL」のS(サイレンス・沈黙)で、あまり多くのことばをかけすぎず、黙って見守ることを学びました。今回はその見守っている間に何をするかのお話です。
やることはずばり、観察です。見るものはおもちゃ、ではなく、子どもの表情、行動、おもちゃをどう扱っているか、どのタイミングで親を見てくるのか……観察すべきことはたくさんあります。電車を触っているだけでも、何色の電車がお気に入りなのか、1台で遊んでいるのか2台を連結させているのか、転がしているのか振り回しているのか。絵本をめくっているだけでも、絵を見ているのか、それともページめくりや本のつるつるした材質を楽しんでいるのか。声を出すのはどんなときか、どんな発声なのか。とにかく子どもの一挙手一投足をじっくり見てみましょう。
ここで観察したものが、次のU(アンダースタンディング・理解)に生かせます。私の相談室ではペアレントトレーニングで親子の遊び場面を録画させていただき、ノートにその行動などをすべて書き出したあと、子どもの行動について解説するというフィードバックをしています。子どもがどういう気持ちでその行動をしたのか、理解が深まるとかける言葉も変わってきます。
お子さんからのたくさんのメッセージ、ぜひ受け止めてください。
次回はU(アンダースタンディング・理解)の解説です。