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言葉に

心の底に 強い圧力をかけて
蔵ってある言葉
声に出せば
文字に記せば
たちまちに色褪せるだろう
それによって
私が立つところのもの
それによって
私が生かしめられているところの思念
人に伝えようとすれば
あまりに平凡すぎて
決して伝わってはゆかないだろう
その人の気圧のなかでしか
生きられぬ言葉もある
一本の蠟燭のように
熾烈に燃えろ 燃えつきろ
自分勝手に
誰の目にもふれずに

「言いたくない言葉」茨木のり子

文章を書いていました

ここ1か月

原稿用紙16枚分


子どもの頃

作文の時間がとても好きで

原稿用紙のマス目を見るとからだがワクワクして

いつまでもどこまでも書いていられそうな気分でした


なにかの作文発表で

大勢の前でそれを読んだとき

緊張で震えながら

それを読んだとき

書いている時と

声に出して読むときでは

なにか違っているようでした

何がと言われてもうまく表現できないけれど

声に出したら

わたしのなかにあったなにかとは

異なるものに感じたのでした


その時の感覚に近い

茨木のり子さんの詩

「言いたくない言葉」


書くのはいいけど

言うのは違う


言葉にしたいのに

してみたら違う


なんなんでしょう


その解を見つけるにも言葉を用いるわけだけど

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