【恋愛と結婚の心理学#5】恋愛攻略のための3つの「マスク/ペルソナ」
前回の記事で「インナーカップル」「男性性」「女性性」について触れました。
これは、女性にも男性にも当てはまるものであり、性別のカテゴリーを問わず、すべてのひとの心の中に存在するものです。
自分の心の中の男女の関係性を観察すると、他者からの評価や環境によって、知らず知らず身につけてしまった自分像である「自我/パーソナリティ」が浮き彫りになります。
対外的なコミュニケーションで身につけた、本音を隠すマスク(仮面)のようなものであり、心理学用語ではペルソナと呼びます。
「恋愛と結婚の心理学」で扱うペルソナは、思考や行動パターン、恋愛傾向、体調や体質、職業の傾向など、大きく分けて3つのタイプがあります。
また、外向きの顔である「マスク」は、気がつけば自分の心や考えかたにも侵食しはじめます。
マスクの性質を理解して少しずつ分解していくと、自分に合う人と出会いやすくなったり、恋人との関係性や夫婦関係の問題が解決しやすくなります。
3つのマスクのパターンは、「イリュージョン型」「ハンター型」「プライド型」に分類され、3つのうちどれか1つに当てはまるタイプ、2つ当てはまる複合型タイプ、すべて当てはまるタイプと、さまざまな傾向に分かれます。
イリュージョン型は「女性性強調」タイプで、男性にも女性にも当てはまります。
ハンター型は「男性性強調」タイプで、こちらも同じく男性にも女性にも当てはまります。
プライド型は「性未分化」タイプで、性別が発達する前の幼少期のような状態がマスクになったものです。
多くの方が、これらのマスクをつけて生活しています。
また、シチュエーションや相手によって、いくつかの仮面を着け替えたり、同時に重ね付けしたりしています。
マスクは本当のあなたではなく、あなた本来の性質や本心を表したものでもありません。
しかしながらその「マスク」が自分自身の性格だと思いこみ、マスクを着けたまま思考し、行動し、恋をしています。
つまりマスクが好む相手を、自分の好きな人だと勘違いすることもあります。
マスクの言動や恋心、マスクの自分が描く理想のパートナーシップ像は、すべて幻想です。
マスクの自分が100%納得するものを得たとしても、本当の自分が納得していないため、パートナーシップにも何らかの問題が浮上しはじめます。
あなたの心の中にいる男女(男性性と女性性)が良い関係性を築くことによって、あなたの実際の恋愛やパートナーシップもうまくいきはじめます。
パートナーシップとは、「マスク」を捨てて「本当の自分」を生きようとすることでつながる関係性です。
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