恋愛_2

【恋愛と結婚の心理学#2】 恋愛や結婚の相手は一緒に人生を「つくるひと」

恋愛祈願や結婚祈願では「縁結び」ということばがよく使われますが、日本語はことばの意味がとても深く表されている言語で、「えんむすび」もまた、恋愛や結婚の本質的な考えかたが言い表されています。

元々は「縁産す靈」と書きますが、「縁」は「つながり」、「産す」は「産み出す、創造する」、「靈」は「命」という意味を表します。

つまり、「命を産み出すつながり」が縁結びです。こどもを産み出すという意味も当然含まれますが、縁結びは、さらに根本的で大きな意味を表します。

「生き生きとした人生を創造するつながり」 これが本来の縁結びの意味です。
言わば恋愛や結婚をする相手というのは、ともに人生を「つくるひと」ということになります。

出会いがなく、縁がつながらないと感じている人の多くは、人生を主体的に創造する発想が欠けていることがしばしば見受けられます。


「結婚すれば幸せな生活が送れる」「パートナーさえいればこんなこともできる!」と考える一方、仕事や生活環境に制限されるなか、「自分の人生をどう創造していきたいのか」について考えることはあまり多くありません。

また、パートナーとの喧嘩が絶えない、関係性がうまくいかないという場合も同様に、主体的に創造する発想が互いに欠けているのはよくあることです。
相手がいることで「こうしなければならない」という遠慮や制限があると、必然的にパートナーシップはうまくいかなくなります。

本来、恋愛や夫婦関係に向き合うことは、作りものの自分である自我やマスクを分解し、自分の深層心理が求めている生き方を探り当てることですので、主体性を持った人生プランを思い描けなくなると、おのずと関係性が崩れてしまいます。

相手のせいで何かしらができない、相手がこうなってくれたら実現できるのに!という、パートナーに責任を預けたり期待をかけたりすることではうまくいきません。

自分の人生を、自分の好きな生き方に創造していくこと。
自分が自分をしあわせにする責任、自分が可能性を切り開くという期待を自分に持つように、意識の転換をおこなってみてください。

「結婚してしあわせにしてもらう。」「結婚できれば人生のステージが変わる。」という、主体性も創造性もない状態では、当然良い関係性は築けませんし、たとえ出会えたとしても、あなたの可能性を結果的に制限してしまう人とつながってしまいます。

恋愛や結婚の相手は、ともに人生を「つくるひと」ですが、自分が創造したい人生を思い描き、自分ひとりでもそれを実現するという意気込みとプランがあってこそ、それを加速させるような素晴らしい相手と出会うことができます。

恋愛や結婚に期待せず、自分自身に期待して、人生の可能性にどんどんチャレンジしていくことが、最高の相手とご縁を結ぶことにつながっていきます。


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