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損をしたくないという思考が大きな魚を逃がす、と気づいた話。(婚活編)

なんちゃって婚活をやめるきっかけの一つになったのが、ある婚活パーティで知り合った男性でした。


婚活パーティで初のカップル成立

その頃、人恋しくもあり時々婚活パーティに参加していた私ですが、ストライクゾーンが変わっていて狭いこともあり、カップルになりたいと思うほどの相手がおらず。

殆ど毎回白紙で提出という状況だった時に、とても話が合った方でした。

プロフィールシートの“人として重視するところ”の欄に“誠実”と書かれていたことも共通点で、好感を持ちました。

意気投合して初のカップル成立となり、そのまま飲みに行ったまでは良かったのですが。

突然の領域侵犯

帰り際に突然手を繋ごうとしてきたので、おぅおぅおぅ…と思った私は、拒否権を発動。

それを見てその男性は「え?何で?何がダメなの?」と言いました。

「そういう相性を見てから付き合うっていうのもアリじゃない?」と言われ、まぁそれで上手くいく場合もあるし否定はせんけれども、と思いつつ、とにかく断りました。

また会いましょうと言われたので、少々ひっかかりつつも、お酒が入っていたことも考慮して二度目のデートをすることにしました。

暗雲立ち込める二度目のデート

…が、連絡がなかなか来ない。1週間近く経ってやっと連絡が来て待ち合わせ場所と日時が決まったと思ったら。

直前になり時間の変更依頼。仕事ですもんねと了解し、当日待ち合わせ場所の駅に着きました。

出口の確認を、ともう一度メールを見たら、10分程前に「遅れます」の連絡が。

結局そこから20分程待つことになり、中途半端でカフェにも入れず「もう少し早く連絡をくれていたら、家を出る時間を調節できたのに…」と思いながら、ぽつんと駅前で座って待ちました。

やっと現れたと思ったら「ごめんごめんー。で、行きたいところあるんだけどそこでいい?」と謝罪もそこそこに居酒屋へ。

モヤモヤしながらも話はまぁ合うんだよなぁ、と思いながら過ごしていたところへ「正式にお付き合いしてくれませんか?」という申し込みが。

まぁもう少し見てみないと、どんな人か分からないかと思い、分かりましたと伝えると喜ばれて。

良かった良かったとお開きとなった際、自分の分をお支払いしようと千円を出したところ。

何も言わず「ハイハイ」と受け取る先方。イヤ、そのまま受け取るんかい。

待ち合わせ時間が遅かったので、私は既に夕食を済ませており、飲んだのはソフトドリンク2杯。

お釣りナシって私の方が多く払っとるやないか、待ちぼうけを食った上にこの扱いって…と思いながら店を出たところ、ダメ押しが。

懲りない領域侵犯とイヤ知らず

なんと…、性懲りもなく突然手を繋いできたのです~!

これにはビックリ。

「イヤ、だから嫌だって言いましたよね?」

「何で?何がダメなの?」

これは随分前の出来事ですが、これが暫く前に炎上していたイヤ知らずか…と今は思います笑。

最大のビックリは、その後一切連絡がなかったこと。

あの時の「お付き合いしてください」は、一体何だったんだ…。

そして、彼にとっての“誠実”の意味とは…と思わざるを得ない出来事でした。

損をしたくないという思考の弊害

それまでの彼の婚活話によると、確かにそれはなかなか心折れるなというものがありました。

勤め先は某大手商社と伝えると、最寄りの駅から社名を推測してきたり、あからさまに役職や年収を聞かれるなどもあったそうで、激しい婚活戦線に唖然とした私でした。

面白おかしく体験談を書きましたが、ギバー(与える人)でありつつ、“無駄に被害者にはならない。NOと言うべき時はNOと言う”を徹底しよう、と思うようになりました。

彼は、それまでに受けた値踏み被害の経験から、損をしないように“自分の都合”で、“譲らない”、“与えない”、“甘やかさない”姿勢となったのかなと推測しますが、これではお互い意地の張り合いになるか、彼が理想とするタイプの人は逃げていくことになるだろうと思いました。

婚活に限らず、結局テイカー(奪う人)が得られる“得”は限られていて、結果、“損して得取れ”の逆の“得して損取れ”をしていると思います。

与えることと得ることのバランスを取る人(マッチャー)も、その打算的な姿勢は相手に伝わるので、結局どちらも、簡単に取り戻せない大切な“徳”を、手放していると感じます。

目先の利益を得て、将来の大きな利益や恩恵を逃さないようにせねば、と思った出来事でした。

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言葉レリーナ
誰かの役に立てばと思い、主に自分が経験したことから学んだこと、考えたことについて書いています。応援していただけると嬉しいです!いただいたチップは、クリエイターとしての活動費に使わせていただきます!