号外 本当に苦しくなったら読む手紙
もう、開封してしまったのか?
情けない。
緒方教介!!
お前はそんなもんじゃない。
お前を愛する私が言うのだ。
間違いない。
そして、ここからは
注意深く読みなさい。
なぜなら、
大いなる者の眼を通して
私が代弁して語っているに
過ぎないのだから。
残された生命時間に
焦点を合わせるのではなく、
大いなるものが
緒方教介に託した〝もの〟
そいつに照準を合わせて
生きていくことがとても大切だ。
何を託された?
その自覚をしなさい。
仏陀とは
本来は自己に目覚めた人のことであって、ひとりの特定の男のことを指しているのではないのだから、自覚という言葉を胸に刻みなさい。
またイエスの次の言葉の
歴史的背景をその生命に刻みなさい。
エリ、エリ、レマ、サバクタニ
我が神、我が神、なぜ私をお見捨てになったのですか?
そして、
その直後に
成し遂げられた
と言い
死んだ。
しかも、創世記のはじめには
はじめに言葉ありき
言葉は神と共にあった
言葉は神であった
すべてのものは
これによって出来た
出来たもののうち、これによらないものは一つも無かった
とある。
緒方教介よ
これまで以上に
言葉に仕えて
事に当たれよ。
言葉で
その打ちひしがれた頭を
冴え渡らせ
魂を奮い立たせてみよ。
自ずと新たなエネルギーが付加されて、そのエネルギーは文字通り自動組織化をもたらしてくれるだろう。
これは100パーセント
ハズレることのできない予言の書として弁えるがいい。
さて、緒方教介よ、お前は
この後、あのお気に入りの沖縄の海に向かえ。
そこで、お前を待ち受けている
大自然が、どんなコールをするのか、しかと耳を傾けよ。
そして、誓え。
そして、笑え。
充分そこで
力と繋がったと感じたら
必ず
焼肉屋に行って
肉を喰らえ。
肉の油で
口の周りをベトベトの
ギラギラにするといい。
帰りは、スキップして
帰宅せよ。
それから最後だが、
二度とここに、これを
読みにくるな!!
お前に託されたものから
考えると、
そんな時間は勿体ないじゃよ。
わかったかー?!
おーーけーーー!!
いつもお前が感じてきた通り
これからも
私はお前をずっと
そばで見ているからな。
頼んだよ、教介。