答えを教えてあげない優しさ。
最近、私に足りない優しさを発見する出来事があった。
それは、成長を見守る優しさだ。
もともと私は世話好きで、初対面でも道を聞きやすいオーラすら出ているらしい。
だから、誰かに悩みを相談されたとき、私が思いつく最善の解決策をまとめて、答えることが多い。
でも先日、私が大学の先輩に将来のことを相談したら「それは自分で答えを見つけた方が良い」と言われた。
そのセリフは、私には言えないなと思った。良い意味で。
その人は、答えらしきものを全くくれなかった。でも、手間暇かけるからこそ記憶に残ったり、大切にしようと思えるものは絶対にある。
安売りで買ったマフラーはすぐに捨てても良いかと思えるけれど、おばあちゃんが時間をかけて編んでくれたマフラーは大切に使うみたいに。
だから、大切な悩みごとの答えほど、自分で見つけさせてあげる優しさの意味は大きくなるはずだ。
その人が答えにたどり着くまでに必要な最低限のヒントがわかるようになって、答えを言いたいという衝動を抑えて相手のために黙ってあげられるようになったら、大人だなぁ。
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