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いくら好きでも、疲れないわけじゃない

本当に好きだったら、いくらでも頑張れる。ずっと全力疾走できる。

そんな幻想を抱いていた。

確かに、無我夢中になって何かに熱中していれば、目の前のこと以外のことなんて、忘れられるかもしれない。

もっと上手くなりたい、もっとやりたい、だけに集中しているかもしれない。

でも、無我夢中になっているときは気付かないだけで、体はきちんと疲れている。たぶん心も。

そして、その熱中の魔法は、いつか解ける。

どんなに好きでも、どんなに熱意があっても、疲れるものは疲れる。だって、生きているんだもん。活動しているんだもん。

せっかくのチャンスだから。

自分のためにも、期待してくれている人のためにも、頑張りたいから。

その前向き思考はとても大切なものだけれど、その裏には「自分の不甲斐なさが辛い」「睡眠を削らないと時間が足りない」「成長するためには止まっていられない」という焦りや無理が隠れているかもしれない。

休むことが、いちばんの成果に繋がることもある。

休むことが、継続力や集中力につながって、頑張る一つの方法になる。

やみくもに走ったときの「頑張ってる感」に頼らず、自分のペースを見つけていきたい。

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