パラサイト。


僕はただ言葉に寄生しているだけで
僕の言いたいことだとかご意見だとかお気持ちだとか
誰かに伝える専用の「それ」は
あんまり明確にはなくて
ただ言葉を紡げるような餌さえあれば良いのかもしれないなぁと
なんとなく気付いていた。

僕にとっては
言葉はツールで「翻訳」でしかなくて
本当は誰かに伝えるためのものだとか
僕の心の中の世界を理解してもらうためのものだとか
或いはなんらかの説教だということはなかったのだけれど
僕は僕を勘違いしていて
それは拡めるためのものだとか
分からせるためのものだとか
例えば、武器だとか、って
思っていた時もあった。

これらは空白の意見で、
「僕」という人間としての意見ではないかもしれなくて
感情とか感覚とかと言葉との間に
本物の空白があって
それが言葉になっていく過程で空白擬になっていって
紡がれているのだとしたら
純度の落ちた感覚をただただ
言葉のエネルギーのみで浮き立たせて
なんだか立派に纏まってるように見せているのかもしれない。

ただ一つ言えることは
「僕」は何度それを手放そうとしても
その翻訳作業に辟易したり
その翻訳が下手だとか、誤解を生むだとか
詰られたとしても
結局はこの空白の場所に戻って来てしまって
感覚を濾過して言葉に寄生して
電子の海に流す汚染作業をすることを
いつまで経ってもやめられないというだけにすぎない。

「あなたの言葉は響かない
それはまるで詩ではないか」

この浴びせられた言葉は呪いだと思っていたけど
言い得て妙だと思う。
今日この頃。



#空白擬詩



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Twitterでは長く文が書けないし
好き勝手に溢れてくる言葉を垂れ流したいので
はじめてみた所存。
僕の言葉は
譫言。全部空白、


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